文字が読めるようになったら「まんがサイエンス」を読ませなさい!
とある方が書かれたママがおばけになっちゃった!に関するブログで、ありがたいことにリンクしていただきました。
のぶみのやつ、来月こりずに続編出すんですってよ。
この脳みそからっぽな本にこれだけ違和感感じる人がいるというのに「泣ける!素晴らしい」という感想を持つ人が多数湧いて出て、よりによって全国学校図書館協議会選定図書になってしまうというのは、クリエイトする側がいくら頑張っていいものを作ろうとしても、所詮売れるか売れないか広まるか有名になるかというのは広告代理店活用したマーケティングひとさじで左右され、好意的評価ばかり人目につくようになり、多数派に右習えするのが大好きな日本のママさんはメディアに踊らされ、良いものは細々と出そうが駆逐されるという悲しい現実がそこにあるわけですね。
というわけで、ささやかな悪あがき、本当にいい本の紹介をします。何にいいって教育です。
息子には自己流で育児して激しく間違いもおかしたように思うけど、これだけは良かったと思うのは、まんがサイエンスを読ませたことだ。
きっかけは忘れたけど、図書館で借りてきた。一時期、息子は図書館に行くたびまんがサイエンスを読んでたと思う。低学年のころから高学年になってもまんがサイエンス読んでた。
テレホンカードとか、ちょっと古い内容のものもあるけど、それがさほど支障きたすことはないです。
とにかく理科は小学校から中学校まで(もしかしたら高校も?)、まんがサイエンスのおかげで得意になります。つい先日も、「まんがサイエンスのおかげで小テスト良かった」と言っておりました。
もちろん低学年の頃は理解が不十分なところもあるかもしれません。しかしなんとなく頭の片隅においといたものに何年も経って知識がおいつくと、「あ!そういうことか」ってピースがはまるんです。笑えるシーンとともになんとなく知っとくだけで、子供って小さい頃は記憶力がすごいもんだから、何年経とうが十分脳内で再現できるんです。
まんがサイエンスで紹介されていた本を一緒に読むのもいいですよ!
仙台一高出身歌う生物学者本川先生の著書(の絵本版)。当然のように歌つき。さあ歌いましょう。♪ぞうさんも〜
そういえばまんがサイエンスのおかげで、東北大学の研究室公開に行った時も金研のおにいさんに褒められました。あのときのおにいさんありがとう。もういないかな。
いまやネットのおかげでどうでもいい雑学で脳内いっぱいな息子ですが、まんがサイエンスのおかげでサイエンスに対する抵抗が最初からなくてありがたいことこのうえないです。科学的思考って一生ものだと思うのですよ。
だからみなさん、お子さんにはぜひぜひ、低学年から、まんがサイエンスを読ませましょう。字が読めればおっけーです。多分。
個人的には8のロボットの話が好きです。
↓ あとはあまぞんリンクですのでよろしければこちらから……(おい
まんがサイエンス (10) (ノーラコミックスDELUXE)
- 作者: あさりよしとお
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 2007/01
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 23回
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本の記録ばっかりになってるけど
相変わらずいろいろ本読んだり読まなかったり。
伊藤たかみ、って最初女性だと思ってたら、男性だった。
なんで女性だと思ったかというと、出てくる女性のセリフが男性作家にありがちな「だわ」「じゃないの」ばっかりではなく、リアリティがあるから。
親しみが持てるのは、年上女性と年下男性の組み合わせが多いからだろうか。
家庭がうまく作れなくて、かたぎの仕事につけなくて、貧困と精神疾患が身近だ。意外と世界はそういうものなのかもしれない。
みんなきれいなベクトルデータみたいに人生歩んでるわけじゃない。がりがりに引っ掻かれた筆致を見ると安心するように、こういう小説を読んで私も安心する。
一番印象に残ってるのが「ホリエモンの家族ってうちみたいだな」というところ。うちも一人っ子だしレジャーは片親ずついく。私も包丁持ちだしたりはしないが、よく切れて絶叫すると息子に指摘されるし。これ全然本人は自覚ないのよ。
なんだかいろいろ安心できる本だった。
短編集。最初の話にスカッとした。DVの恋人をぶんなぐる奴。
TV化も映画化もされたし面白いのかなと思って、図書館でも借りられないからわざわざ買って読み始めたけど 、もやもやと、しんどくなってきた。下巻でカタルシスがあるんですかね?誰か貸して……
ノラヤ常連さんに借りた本。性同一障害というのはとっても大変そうで重苦しそうで苦労しそうなイメージなのに、女になってOLすると、ほほー女ってそうなのかぁといういろいろを、軽めの文体で綴ってて、楽しく読める。でもこれOLっていう人種だよなぁ。
これも面白かった。というか写真の安冨先生が綺麗です…50代でこのレベルって……だって普通の50代の女性ってガメラみたいになってるじゃないですか。LGBTについてそうなのかぁとちょっと理解が深まったかもしれない。
性同一障害の方はものすごい苦悩の果てに幸せを手に入れるようなイメージがあったんで、能町みね子も安冨先生も「自分が楽、安心できる」方向に行ってる印象。こういう人もいるんだなぁと。私も性別違和感はけっこう感じているけど、やっぱり性ってゼロイチじゃなくグラデーションなんだなと思うしそれでいい気がする。楽な方でいいじゃんと思うしそれを認められる世界になるといいのに。
関係ないけど西式が出てきたのはちょっと複雑な気分になった。うちの親も一時期西式信者だったのでね……
「空飛ぶタイヤ」−−私も強くなれるだろうか
「かあちゃん、最近イライラしすぎだよ」
「かあちゃん、キレやすくない?」
「かあちゃん、お酒飲むのやめなよ」
息子がそんなことを言い出した。なにを言うか、イライラの原因は君ら家族にあるのに…それに別に酒量増えてないし…と、言い返して、はっ、と気付いた。そうだ確かにイライラしている。
この春から、また一つ仕事がなくなった。
コワーキングスペース運営でも、相変わらず赤字だし、利用者との対応でしばしばストレスが生じるようになった。そして次々とできる仙台のコワーキングスペース。激化する競争。
売上減。コワーキングスペース運営の困難。
なんとかしなければ。でも、打つ手はない。私がなにか仕事を、と思うのだが、コワーキングスペース運営と家庭をやっていると実質、何もできない。
唯一やりがいを感じているのがアルバイト。アルバイトがあるから救われている。
池井戸潤の本をまた読んだ。図書館で借りて。
池井戸潤の本については、前にも書いたけど。
だいたいのパターンは決まっている。主人公らが、困難にぶちあたる。それを解決することは到底無理のように思える。でも、それを乗り越えていく。楽になれる誘惑も訪れる。だが、絶対自分にはできると信じて地道にやりつつける。そうすると、パーっと道が開けるのだ。その展開の開放感が、「ああ、よかった!やった!」という気分が、たまらない。
今回の「空飛ぶタイヤ」、これはこれまで読んだ池井戸潤の小説の中でも、格段にきつかった。
主人公の運送会社社長、赤間は、社員が起こした事故の原因が自社ではなく、大手車両メーカーにあるのではと疑い、調査する。そんな赤間にはこれでもかというぐらい次々と、困難が遅いかかる。事故が起きたからだけではなく、大企業にたてついたから、自分たちは悪くないと主張しているから。会社もそうだし、プライベートでも大変なことになる。糞なモンスター親の攻撃にあい、家族ぐるみで居場所がなくなる。読んでいて本当に辛い。ここまで周囲を酷い人たちだらけにしなくても、いいじゃないか。あんまりだ。困難がじわじわ積み重なり、もう死ぬしかない、普通の人なら精神状態おかしくなってるでしょ、というところまで追い詰められる。
でも、最後にきっと主人公は勝つ。そうわかってるから、読み進めることができた。
やっぱり、困難続きの自分の状況を、重ねてしまうのだ。
強いもの、大きいものが勝ち、弱者は淘汰される。ちくしょうっ!でも、果たしてそうだろうか。自分の辛い状況ばかりに意識が行ってないだろうか。
「空飛ぶタイヤ」の赤間は、なぜ最後に勝ったのか。当たり前のようにまっとうに仕事をし、正しいことを正しいと主張してきたからだ。
それができなければ、勝てない。
当然だ。
私は、まっとうに仕事をしているだろうか。正しいことをしているだろうか。へとへとになるまで仕事?してない。脳汁が絞りきれなくなるまで考えてる?考えてない。まだまだ、まだできること全然やってないじゃん。
赤間には信じてくれる家族と、社員の仲間がいた。それが勝利への力になっていることは間違いない。でも、たとえたった一人でも、赤間は同じようにしただろう。
たった一人でも、最貧でも最弱でも、自分で考えて道を作るしか、ないんだよなぁ。
池井戸潤は、一貫して「お金」が重要な鍵となっている。ぶっちゃけ金の話ばかりだ。でも、それは正しい。お金がないことがいちばん辛いし、お金がないことであらゆることがどんどんなし崩しに悪くなる。私も日々、それをじわじわと実感している。ギブミーマネー。でも、天からは降ってこない。
ほんど、どんづまりだ。行き止まりだ。でも、いつか勝てる。口先だけでも、そう言い続けなければ。池井戸潤の小説の主人公たちのように、スラスラと弁は立たないが。
ささやかだけど、酒を減らしてみる。翌日バイトのない週4日はビールを飲んでいた。それを週2、3日だけにしてみた。
「発想する会社!」読んでるとなんだか元気になってくる本
これは3月に東京に行った時、コワーキングスペース茅場町 Co-Edoのオーナー田中さんから教えていただいた本。
楽しい内容だった。
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
- 購入: 44人 クリック: 453回
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これは何の本かというと、iPhoneをはじめマウスやパソコン、さまざまなイケてる素晴らしい製品の裏には必ず関わっているという会社IDEOの、仕事の仕方や発想の仕方を紹介した本。
豊富な実例とともに、そして楽しげな写真とともに、IDEOという会社に引きこまれた。
この本全体と通して実感したのは、「これがふつう」「当たり前」「そういうものだ」という考え方にとらわれていると柔軟な発想はできないということ。しかしその脳みそを支配する枠組みをぶっこわすのは、容易ではない。
だから、IDEOでは様々な仕組みがある。ブレスト。オフィスの作り。いろんなヒントになるものが突っ込まれてる引き出し付きのボックス。アイデアの出し方の工夫。そして好奇心旺盛で遊び心に満ちた仲間の存在。おふざけも許される社風。なにもかも魅力的だ。
この本を紹介してもらった時田中さんも言ってたのだが、IDEOでは何かモノを開発・改良するとき、それがどう使われるか観察することを、重要視する。普通はユーザの声を聞いて改良するだろう。でも、ここが不満だとか、これを希望するとか、人々は聞かれたって必ずしもちゃんと答えられるわけじゃない。本人すら自覚してない本音がある。だからアンケートやヒアリングより、そこで人がどう行動するか、それをどう使うか、ひたすら観察する。そこから「あ!じゃぁこうすればいい」を導き出すのだ。
これはすごく勇気付けられることだった。だって、観察だったら、いつでも一人でもはじめられることだから。
それから、あるモノを使う時、面倒くさい、使いづらい、おかしい、無駄、でもそういうものだと思って我慢してしまうことがよくある。そんな時に生じる違和感を無視せず、それを解消する方向に考えるのだ。それがイノベーションにつながる。
この本を読んでいると、私も発想したくなってくる。どうすればよくできるか。思い込みを捨て、観察し、日常のもやっとした違和感を見逃さない。
ばしばし付箋を貼って、風呂で読みたい。図書館で借りてるんだけど、買おうかなぁ。
【追記あり】あすけんのお姉さんにdisられる日々からの逃避
※2018.8追記:いまだにこの記事見られてるんですけど、私は運動による体型維持ができるようになり、もうダイエットはしていません。コメントでアドバイスされても不要です。
ダイエットしているんですよ。もう何回目かってかんじですけど。
2/13から記録開始したので、もうかれこれ2ヶ月か。
レコーディングダイエットでうまくいったことがあるんで、ちゃんとカロリー制限すれば減らせるという楽観的なところはあります。
しかし「いつデブ」を読んだ時と現在と違うのは、カロリー制限や体の記録にスマホ活用ができるということ。当時はExcelでちまちま書いてましたからね。
というわけで私のダイエットアプリ体験記を書いてみます。
最初はこのアプリを入れて使っていました。「カロリーノート」です。
食事のカロリー、体重、体脂肪率を記録していくシンプルなやつです。
検索でコンビニのお菓子等も出てくるんですが、新商品がばんばん出るからおっつかないですね。これは自分で似たようなカロリーの物を選べばいい。
1300kcalを目標にし、記録スタート。
最初は心が折れそうでした。だってどんなに減らしたつもりでも、目標カロリーを軽々と越えてしまう。カレー2杯食べたらもう1食でアウト。自分で設定した目標だけにもう悔しくて悔しくてたまらない。押さえて押さえて空腹に耐えて、それでも1300にはおさまんないんすよね。
そのうち、なんとか2000kcalは越えなくなってきたんですが、そうなるとちょっと不満が。
カロリー記録する画面で100g単位なのか、1単位(1杯、1切れ、1カップ、1本等)なのかわかりづらいんです。自作の料理で材料を入れる時に悩みました。
なやみつつも、記録を続けるというのはやはり効果がありまして、体重は減りました。
そんな時、別のアプリの存在を知りました。「あすけん」です。
これは「ペライチ」で有名な株式会社ホットスタートアップの取締役山下さんに教えていただきました。
教えてもらったその場で入れて「これはいい!」と思いました。
最初、いくつかの質問に答えて(年齢、現在の体重とか)目標カロリーが設定されます。私の場合1610kcalに設定されました。意外と高い値。
そして食べた食事を記録していくのは同じです。あすけんはコンビニメニューだけでなくファミレスなどの外食メニューも網羅してます。残念なことに、自作メニューは有料オプションを契約しないとダメなので、材料をちまちま入れるしかありません。
でも画面が見やすく、入力もしやすい。
そしてカロリーだけでなく、栄養素ごとの摂取量も表示してくれる。私はどうしてもカルシウムと鉄とビタミンが不足気味。普段野菜摂ってるつもりでも全然だめなんですね。そこが機能性食品や栄養ドリンクのたぐいを飲むと「ぱーん」とグラフが伸びます。いいのかなとおもいつつ、面白いので、よくC1000とかウイダーインとか一日分のビタミンとか買いました。
これもいいと思ったのが、運動も記録できる点。iPhoneの歩数と連動して消費カロリーとして記録してくれます。
そして、一日分の食事の記録が終わると、今日の内容が採点されます。点数は、食事と運動を合わせて総合的に判断されているっぽい。
そしてこれがあすけんのキモだと思うのですが、「お姉さん」がアドバイスをしてくれるんです!
カロリーが多くなってしまいましたね。明日以降の食事はちょっと控えめにしてみましょう。
とか
ちょっとオーバーしてしまいましたが、しっかり体を動かしているので問題ないですね。
とか。さらに栄養素ごとにも言及するのです。
脂質が多いですね。
とか、
今日はビタミンAがしっかり摂れていますね!
とか。
こういう食品だとこの栄養素が摂れますよ、とか、こういう工夫をしてみましょう、とか、tipsも紹介してくれます。
そして翌日、最初に起動してまたデータを入れていない状態の時は
こんにちは!また来てくれましたね。最近の食事は◯◯なので……
と、今日の食事のアドバイスをしてくれます。
これはひとりぼっちのダイエットの強力な味方だなと思いました。なんか反応がある、って、モチベーションになりますわ。
………それで、がんばっていたんですけどね。
やっぱり辛くなりました。
だって。全然いい点取れません。
「30点」「33点」「40点」。日々の点数は、私の高校時代の物理と数学のようです。たまーに70点の時もあります。でもほとんど、赤点のような数値しかでません。
それでまた、あすけんのお姉さんが、点数が低いと嫌そうな顔するんですよ。
カロリーオーバーが続いていますね……
なんて眉根を寄せながら!
ここで私の特殊なライフスタイルにも言及しておきますと、週に3日、早朝からアルバイトしていて、その日は朝食が5:15〜6:15なんです。それで10時にはもうへろへろでお腹が空くんです。そんで食べるでしょ。バイト終わった後ノラヤに出勤して、そこでまたお腹空くから食べる。バイトある日って実質1日4食なんです。
普段はデスクワークだけど、バイトの時は立ちっぱなしで走り回ってるのです。
週3は肉体労働なんでその日だけ摂取カロリー目標を上げて欲しいとか思うのは私の甘えでしょうか。
そんでもお姉さんに怒られるの嫌なので制限しますし、食べ過ぎた時は運動を、と思って2万歩くらい歩く時もある。でも、あまり運動の成果って点数を上げてくれない。ジムに通ったりハードなスポーツをすれば違うのかもしれないけど。歩く程度じゃ赤点は脱出できない。
そして、がんばって目標カロリーを大幅に下回る時もある。そんときはそんときで文句言われるんですよ。
このような食事が続くと逆に太りやすくなってしまいます。
はー?あんたが減らせって……カロリーオーバーが続くから他の日で調整を、って言ったくせに!前日出したメッセージちゃんと参照してくれよ!
毎日あすけんのお姉さんにdisられ、低い点を見せつけられ。時々励ましてもくれますよ。あまりにdisりすぎだと思うのか(思ってるわけがなくてランダムだと思うが)
カロリーオーバーですが、◯◯さんは制限がちゃんとできる人ですから安心していますよ!
でもその定型文、何度も見てしまうと、別に嬉しくもない。
成績の上がらない息子にいくら現状を認識させようと、いくらやり方を改めるよう言っても、聞く耳持たない、その気持ちがよくわかりました。あなたはこんなにだめだからがんばりなさい。そう言われたって、やる気出るもんじゃないんですね。
ふと思ったんですけど、私が嫌なのって「お姉さん」だからじゃないっすかね。これがイケメン男性キャラだったらちょっとは嬉しいかな。私のように無駄にプライドが高い女性は、同性に上から目線で物言われている感がだんだんつらくなってきますよ。
「あすけん」さん、ぜひ男性キャラの導入をお願いします。
お姉さんにdisられ続けた私は。ついに。
食事の記録をやめてしまいました。
はっはっは。ダメですねぇ。
なにをやっても成功しない人間はここがダメ!っていう例として使ってください。
最近は体重と体脂肪率の記録だけにしています。それだと別に「あすけん」じゃなくてもいいんですけどね。
あすけんのお姉さんは、食事の記録をしていないと文句言うと思ったら、起動したときは
こんにちは◯◯さん。ここのところ脂質が多いですね
と、けなげに挨拶してきます。ちょっとかわいそうになってきました。いつのデータ見てるの?それは先週なのよ、お姉さん。
で、実際どうなのさ。痩せたんでしょうか?
痩せましたよ!
体重は4kg、体脂肪率は2%減りました。
まぁまだまだ上下すると思いますけどね。
ここからはアプリとちょっと関係ないですが、今までのダイエットでは、運動を意識して取り入れてなかったんですよね。運動嫌いだし苦手。
でも、今回は、毎日10分間のスクワットを続けています。
食事を減らすとお腹はすぐ凹むんですけど、おしりと太ももだけは、どうしても減らないんですよね。あと、そろそろ老後を視野に入れて、筋肉つけておかないといけないと思ったのもあって。スクワットが良いらしいと聞きやっております。
この手の筋トレ、今回頑張れてる理由は、1. 音楽を聞きながらやっているから、2. ストレス解消を兼ねていること。
お気に入りの音楽をYoutubeで再生しつつやってると、曲の流れで何分経過してるかわかるので目安になります。そして前辛かったサビのあたりがあっさりクリア出来たりして、成果が実感できるんです。ストレス解消は、家庭にいるとイライラすることたくさんあって、ちくしょう細くなってやる、私は筋肉つけて体力つけて綺麗になって生き延びられるようになるんだ!と思いながら、怒りをぶつけていると、終わるころには汗ばんで、よしやったまた野望に近づいたぞ!と思えるんです。
太ももが細くなったかどうかは、わかりません。ただ触った感じ、確実に筋肉ついてます。10分スクワットが軽く感じるようになったら、さらに何か増やさないといけませんね……その日が来るのが楽しみです。
あとはノラヤに出勤する時にバイクや自転車ではなく、歩くようにもしています。iPhoneの歩数計が便利です。前は近所の買い物も自転車かバイクでした。今は用足しもなるべく歩きです。
結局は、「いつデブ」にも書いてたことなんですけど、自分の体をこうすれば増えてこうすれば痩せてこうすれば体調がいい、てのを、把握できる状態になるのが最終地点なんですよね。
またつまづいたら、あすけんに記録し始めるもよし。
がんばるぞー。
コワーキングスペースのイベント告知を考える
イベント開催時は、いつも悩んでる。
情報を欲しい人に、有効な人に、興味ある人に、うまく届けられたらいい。だがそのためにはどうしたらいいのか。
ノラヤのイベントはクローズドなコミュニティ内だけが対象ではないので、できるだけいろんな人に届けたい。
- ノラヤのホームページ
- Facebookイベント
- ノラヤのFacebookページ
- みやラボ!
- Science community(サイエンスバーの場合は)
- Facebookやってないノラヤ利用者にはメールでお知らせ
メインはFacebookだ。Facebookにかなり依存している。でもそうなると「クローズドなコミュニティ内だけが対象ではない」のと矛盾してしまうのよね。 *1
私は、こんなのを、3年ほど前に書いていた。
このブログを書いた時と状況はさして変わらず、私自身はイベントの招待は貰ってもほとんど行けない状態だ。限られている自分のリソースは自分とノラヤのために使いたい。
以前はノラヤのイベントも招待を送っていなかった。でも、イベント招待が嬉しい人も世間には多いらしい。
それに、Facebookページやtwitter、ウェブに載せるだけでは、イベントの存在に気づかない人が多い。それで、非常に心苦しいが、招待を送るようにした。
一括で私の友人全員に送るようなことはしていない。まず「ノラヤ常連ズ」という、ノラヤに二回以上きたことがある人を対象にし、仙台エリアの友人、もしかすると可能かもしれないと思って山形エリアの知人に送る。もちろん、イベントに興味を持ちそうにない人には送らない。
そういうのを毎回目視でチェックしつつやっているので非常にめんどくさいし、漏れも間違いもきっとたくさんある。だからせめて招待を送った後に「興味のない方はごめんなさい、どうかスルーしてください」とイベントページに書いている。
しかし、イベント招待をするとまた別な問題が持ち上がる。
「ごめんなさい、行けません」と、都合がつかない時に謝る人が出てくる。謝る必要全然ないのに。こっちが招待かけたことをますます申し訳なく思ってしまう。
小泉さんが度々言ってるけど、イベントページに「行けません」のコメントが並ぶのはイベントのイメージがネガティブに染まってしまう問題もある。
そして、自分が参加できない時間に開催するイベントについて、招待だけでなくSNS上で告知されることに対して、怒る人も出てきた……。まさに私が前ブログで書いた状況と同じである。行けないのに送ってくんな!ってね。
そもそも、Facebookのイベント機能は不十分だ。
まず、自分の友達しか招待できない。主催するのがノラヤであるからノラヤに「いいね!」してくれた人を選ぶことができればいいのに。ノラヤに「いいね!」した人と全員と友達になる気もないし。
定員の設定もできないし締切りの設定もできない。参加者が増えても通知してくれないしイベントページにコメントがついても通知がこない。
そして、参加不参加の選択肢に「未定」がなくなり「興味あり」が出来たことによって、イベントに参加できない人も気軽に「興味あり」を押すようになった。これはまったくもって嬉しくない。
いろいろいまいちな点がありながらもFacebookイベントに依存してしまうのは、Facebookのいろんなサービス・機能と地続きで使えて手軽で便利というのと、どんな人が参加するのかが見える安心感。そしてあわよくばシェアして貰える、そのシェア文化への期待というか。
そろそろ、Facebook以外の、イベント運営に特化したサービスも試す時期かもしれない。いろいろあるようだし。
最近ノラヤに来る人は、Facebookをやっていない人が増えた。たしかにFacebookのリア充感が辛いような人に、ノラヤはあっている。
イベント特化サービスだけでなく、Facebookイベントと両方立てているケースをよく見る。やっぱりFacebook利用の可能性は捨てきれない。ただそうすると、イベント申し込みページではくFacebookイベントの方に参加申し込みして申し込んだ気になってしまう可能性もあるし(注釈に書いても見ない人は見ない)、イベントに対する質問等が両方に寄せられてしまう可能性もある。運営者の負担が増えそうなんだよなー。まぁしょうがないか。
そんなことを最近つらつら考えてます。ノラヤというものが多くの人に知られるようになるにつれ、イベント運営の方法も工夫しなきゃいけないんだなーと。
最後に、知らない人もいるかもしれないので、見たくないイベント招待やシェアを見ない方法。 とにかく、目に入ってしまう環境から抜ける。宣伝メインのグループやMLからは抜ける。いいね!したページのフォローはやめる。(いいね!を取り消さなくてもよい) 知り合いにのべつまくなしイベント招待を送ってくる友人は友人から外す。友人から外すのは嫌だと思うなら、イベント招待をブロック。設定→ブロック→イベント招待をブロック。招待だけでなくイベントをシェアしてくるのがうっとおしいなら、フォローを外す。
明らかな有害な情報を流すケースを除けば「私にとって嬉しくないことをSNSに載せないで欲しい」ってのは勝手だと思うので自衛することをおすすめします。
時間は有限だから他人に邪魔されず自分のために使おう。
木下斉「稼ぐまちが地方を変える」
補助金依存の地方創生にいつもtwitterその他でかみついている人。「補助金を当てにするな原理主義者」と呼ばれているそうな。 そのとんがった姿勢が面白くて、本を図書館で借りて読んだら思いの外良かったので、買った。
稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書 460)
- 作者: 木下斉
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/05/08
- メディア: 新書
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私はまちづくりには興味がないが、まちづくり事業をコワーキングスペース運営に置き換えて考え、読んでいる。共通点が多いのだ。
補助金や助成金を貰うためのコンサル業者もたくさんいるのに、補助金に頼ってしまうと危険だというのが前半の主張。木下さんの体験もまじえて、ばっさばっさ切り捨てる。
言い方は悪いですが、補助金とは麻薬のようなもの。それまでまじめに生きてきても、一発チュッと打たれただけで一斉におかしくなってしまうものなのです。 (p.28)
補助金や助成金を活用してうまくやっている人もたしかに、いる。
「コワーキングスペースをつくるのでまずは使える補助金を申請します」と、当然のように言う人もいる。 はっきり言ってお金は常に欲しい。貰えるんなら下さい!だ。
私も補助金を申請しようとしたことがあった。でも、商工会議所の人に助言を受けにいくにつれ、私もおかしくなってしまった。補助金の出るのはこういう分野ですと言われると、それまで思いもしなかった設備の改修の検討をはじめてしまった。考えもしなかったチラシ作成も検討してしまった(これは実際に作ったのだけど)。結局、申請書類作成のために何度も商工会議所に行ってノラヤのオープン時間を減らし、睡眠時間を削り本来の業務に支障が出たりしたので、ばからしくなってやめてしまった。
でも、やめてよかったと思ってる。あのまま身の丈に合わないノラヤ改修をしていたらどうなってたか。
補助金がある間だけ人を雇って、期限が来たらポイ、って、良く聞く話だ。 コワーキングスペースだって、助成金が貰えるからと作って、続かなくてすぐ閉鎖しちゃったとこもあるし。
木下さんは、安易なクラウドファンディングの活用にも疑問を述べている。
逆にリスクが大きいのは、外部から積極的に資金を調達しようとすることです。夢を抱くのはいいですが、まずは身の丈を考える必要がある。(中略)
「地元にはお金を出してくれる人がいない」と言って、すぐにクラウド・ファンディングに飛びつく人がいまずが、自分も、地元の人も誰も一線も出さないような取り組みに不特定多数から資金を集めてやるというのは、少し疑問なのです。(p.149-150)
これは私もそう思う。コワーキングスペースって人と人との繋がりを重視したいからクラウドファンディングのような資金調達が一見向いていそうだけど。私自身クラウド・ファンディングで支援してちゃんと支援したかいがあったなと思えたのは半分以下。だからそもそも、クラウド・ファンディングを見る目がかなり冷めてる。実績もなにもないしお金もないのでクラウド・ファンディングで調達しようと思います、なんて、貧乏人救済装置じゃないんだよと思う。
また、すごく共感したのは「まちづくりワークショップ」の話。
この手のワークショップでよくある風景はこんな感じです。いくつかのグループに分かれた人たちがテーブルを囲み、大量のカラー付箋を活用して意見を出しあい、それをまとめて結果をプレゼンします。他のグループは「素晴らしい」と絶賛します。もしくは「これはこうしたほうがいい」と修正提案をしたりします。さかんに意見が出て、盛り上がった勢いで飲みに生き、地域の未来について熱く語り合います。それは楽しいし、いいことです。しかし、それでおわりなのです。 後日、「あのプランはどうなりました?」と訪ねても、誰も覚えてすらいない。実現の可能性もゼロ。要するに関係者が自己満足しているだけで、誰も真剣にまちづくりのことなど考えていないのです。 (p.112)
これ、笑ってしまった。私も経験がある。付箋をぺたぺた。意見出した。楽しかった。なんかりっぱなことをみんなでやった感があった。でも「これやろう!」「これはいい!」って言ったやつ、どれか実現したっけ。ほんとこれ、ただのエンターテイメント。
結局、多くの人が偉そうに集まって、イベント連発して、もらえるお金は外部からもらって、誰も身を傷めず、自分ごとにしない。そういうのは誰も本気にならないし、事業がうまくいかない。
ノラヤの場合は、なにもかも自己資金だし、運営者は一人だし、使ったお金が無駄になるのは嫌だから、儲けたい。本書の後半は成功のための10の鉄則で、非常に参考になる。それぞれについて詳しく説明すると長くなるのでタイトルだけ。
- 小さく始めよ
- 補助金を当てにするな
- 「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
- 「全員の合意」は必要ない
- 「先回り営業」で確実に回収
- 「利益率」にとことんこだわれ
- 「稼ぎ」を流出させるな
- 「撤退ライン」は最初に決めておけ
- 最初から専従者を雇うな
- 「お金」のルールは厳格に
まちづくりの鉄則だから3と5はちょっと違うかなという気もするけど、たとえば地方でまちづくりの役割も持たせたコワーキングスペースを作りたいとしたら、全部参考になるだろう。力のない第一世代のコワーキングスペースをやろうとしているなら、特に。ノラヤの場合は、小さく始めましたよ。補助金当てにしてませんよ。パートナーはいない。全員の合意どころか個人の独断でやってる。先回り営業はしなかった。利益率はとことんこだわってる。稼ぎは流出するほどないなぁ。撤退ラインは最近決めた。専従者なんてもちろんいない。余談だけどスタッフ最初から雇うコワーキングスペースって持たない。お金のルールは厳格です。
身の丈を知ること。 おそらくそういうことだろう。 成功しているコワーキングスペースの先輩達は補助金などは貰ってない、という。一人または少人数で事業を行って、つぶれたらアカンというヒリヒリした気分を味わいながら、どうやって収益をあげていくか考えてる。よそからのお金を当てにしないでやってきてよかったと思えるよう、ノラヤでも徹底して考えていこうと思う。
前半の「コストの削減をした」という例でゴミ収集の値段を下げたエピソードがあって、はっとして、今までこだわっていなかった消耗品コストを見直してみた。削れるところは削り、新しく何かを買う時は「それでいくら儲かるのか?集客になるのか?」を徹底していかなければ、と思った。