仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

おとなの進路教室。

これは、ずきーんと来てどかーんと来て、すごく考えさせられる本です。
山田ズーニーさんは、「伝わる・揺さぶる! 文章を書く (PHP新書)」で知りました。あらゆる文章、メールの文や連絡帳の数行の文、それさえも「伝える」ことに主眼置くことの大切さ、何を「伝えたい」のかを自分の中で固める必要性を実感して、以後注意するきっかけとなったたいへんおすすめの本です。
で、その山田さんの生き様がどかーんと来るのがこの本。といってもすごく自分に近いからどかーんと来るし、ずきずきする。だって、独立して社会と切り離されたときのあの感覚。私もしっかり体験しましたよ。さらに仕事をもらうようになっても常に悩みは続く。それも私がまさに体験していることだ。タイトルで誤解されそうだけど、これは転職指南とか独立指南とかビジネス書ではない。「仕事をする」という生き方を選んだ人間がいかに日々もがき、苦しみ、発見し、感謝し、前進していくか、がつまっている。
がーんと来た一文を挙げておく。

やりたいことは、人とのつながりの中に見つけていくしかない。

梅田望夫氏は「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)」で「好きを追求する」とけっこう簡単に書いてるけど、好きが一杯あってわたしのやりたいことはなんだーと考え続けてるのは私だけじゃない筈だ。この山田さんの一文は、すごくいいヒントになった。と同時に、好きを無理して固めようとしなくても人と関わっていけば自然と見つかるもんなんだろうなと、楽になった。