仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

食べ物には食べ方がある〜「獅子身中のサナダムシ」

RubyKaigi2008の移動中のおともに持って行った本。以前読んだ「笑うカイチュウ」とともに、おすすめします。大変面白い本です。ただ麺類がしばらく苦手になるかも。私は平気ですが。
著者の寄生虫に対する「愛」には唖然とするというか感心するばかりです。自分の体内にいた寄生虫の瓶詰めを手にしている著者の笑顔は本当に幸せそうだし、その寄生虫に名前をつけ、ラブレターを書くくらいですから。別にこの本は変人教授の日常を書いたわけではありませんが、著者が日々遭遇する寄生虫や患者(全然伏せ字にならないプロレスラーC.Rも登場)の話を通じて、寄生虫についての知識を深めることができます。
そもそも私がこの本を手に取ったのは、昨今の極端な清潔志向に対する反感からでした。なんでも除菌、殺菌、清潔、いきすぎじゃないか?と。ある雑誌記事で清潔志向に警告を発していたのがこの本の著者です。
清潔がいきとどいた日本のような国にあって不潔と思われるような国にはない病気…アトピー、花粉症などのアレルギー疾患の抑制に寄生虫が一役かっているいるという説は非常に興味深い。「グルメ」が生み出した新たな寄生虫感染症についての項を読んだら反省したくなりました。「グルメ」を追求するあまり、美味しければいい、生でもいい、新鮮なものを、誰も食べたことがないようなものを…と、食べる習慣のないものを食べられなかった方法で食べたりするから、感染してしまう。昔から食べられてきた食べ物には、ちゃんと食べ方があるのだ。私も「生がうまい」信者だったので…レバ刺し大好きなんだけど…ちょっと考えようと思いました。
よゐこの有野が肺膿瘍で休業しているけど寄生虫だったりして。無人島でなんか食べて…