仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

非常勤講師を経験して得た7つの大事なこと(1)人に会いたいと思うようになった

尚絅学院大学での非常勤講師のお仕事が終わりました。こんな状態からスタートしましたが、本当に、大変貴重な体験をすることができました。
先生方、職員の方、家族、そして受講した学生さんに支えられ、なんとかやりとげることができたので、そのお礼を兼ねて、自分にとって糧となったことをいくつかここに書いておこうと思いました。
うんと長い1つのエントリにしようと思って書き貯めていたのですが、一つにするとどうもまとまらないので、少しずつ書くことにします。9つくらいあるんだけど飽きると思うので7つに絞る。

(1)人に会いたいと思うようになった

非常勤講師を経験して、一番自分が変わったことは「リアルに人と接するライブ感を知ってしまった」ことだと思う。
普段私は、自宅で一人で仕事している。家族は子供一人だし、友達もいない。ほとんど、人に会わないし話さない。そんな私が週に一度、同時に約50人と接することになった。私がこれまで経験した中で間違いなく最多だ。1年間に出会う人の人数を越えていると思う。この、「1対多」ということ自体が、すごい経験だった。
授業は毎回、まるで波をざばーっとかぶるように、人の気配がびんびん伝わってきた。つまんなければ空気がだれてくるし、乗ってくると空気が回り出す感じで、すぐわかる。本当に気配が「ばきーーーん」と変わる。それを読んで、こちらも対応を考えていかなきゃいけない。これは正直「うわーぁ、怖ぇー!」と思ったけど、同時に「うわーおもしれー!」と思った。ものすごいライブ感。これが授業ってもんなのか。これが、リアルな人間を相手にするっていうことか。毎回授業が終わると、疲れるけどなんだかものすごい「浴びた」っていう楽しさがあった。
授業を半分くらいやった頃、妙な感覚が生まれた。twitterのログやはてなのブクマを眺めていたら、ぽっと「このひとたち、ネット上で文字だけでやりとりしてて、なにがおもしろいんだろう」という気持ちが湧いてきたのだ。これは、自分でもすごくびっくりした。私は、リアルに人と接するのが苦手で、ネットやメールの付き合いが主で、それこそ文字だけでのやりとりがメイン。「ネットで相手のことなんてわからない」なんて言う人に食ってかかりたい方の人間であるはずなのに。あれだけ多人数と会う日々を過ごしたら、なんか今は、やっぱ人間リアルに会わなきゃわかんないよ、と思うようになってきた。相変わらず人と話すのは苦手だし、「ネットなんて軽薄だ!」と言い張るつもりはまったくないけれど、ああそっかー、私は違う世界を知っちゃったんだな、って感じ。
だから今は、すごく、いろんな人に会いたい。ネットだけで満足できない。たくさんの会ったことのない人に会って、人の発する空気を感じて交わりたいというか…。相変わらず一人でいるのが大好きではあるのだけれど、この感覚は、せっかく生まれたんだから大事にしたいと思う。

…続きます。