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仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな46歳、高校生男子の母。

非常勤講師を経験して得た7つの大事なこと (4) 子供を一人育てていて、よかった

(1)(2)(3)の続きです。

私は、先生をしたことが一度もない。家庭教師のバイトもやったことない。社会人になってからも転職ばかりして下っ端しかやったことがないので、トレーナもしたことがないし、後輩にものを教えるという経験すら、ない。
「教える」ということは極力したくなかったんですね。うちの父が教師で早死にしたので、人に教えるってことは寿命を縮めることだ、絶対やりたくない、私は長生きしたいぞ、と。

そんな私が、非常勤講師を引き受けてしまった。しかもいきなり大学の…こんなに「教える」ことに未経験なのに、一体どうしたらいいのかと、不安だらけ。
しかし、授業が始まって、わかった。私は、毎日教え方の訓練をしていた。子供がいたお陰で。
子持ちの人はわかると思うけど、子供を育てていると、「わからない」「したことがない」ことを、いかに嫌に思わず、少しでも興味を持って、取り組んでもらって、やればできる感覚をつかんでどんどん自分で進めたいくなるために、どうしたらいいか…これを日々、考えていかなきゃいけない。なんとか興味を持ってもらいたい、投げ出さずにやってほしい、親は知恵をしぼる。その対応が、身に染み付いていて、授業にとても役に立った。

レベルの違う人が混ざった授業で、できれば「わからない人はしょうがないから放置」は、したくなかった。どうせ受講するなら楽しんで欲しかった。そういう人たちが、質問しやすいためにはどうしたらいいか。答える時には、どうしたらいいか。つまづいていそうな時はどうしたらいいか。特に意識して考えていたわけではないけど、後で思うと、姿勢とか話し方とか言葉の選び方、そういうのに子供を相手にしてきた経験が、にじみでていたと思う。「がんばったねー」と声をかけたら後から「先生、ありがとうございます」とわざわざ言ってきてくれた学生さんがいた。あれっ私、なにかしたっけ?と思ったけど。

子供を一人育てていたお陰で、私の中に柔軟性が育った。もし大人相手しかしたことがなかったら、元々頭の堅い私は「教えたんだからできて当たり前!」「ついてこれない人は知らない!」って感じだったかもしれない。だったら学生さんもつまらなかっただろうし、私もしんどかったろう。「わかんない」→「できた!」の感覚を、たくさんの学生さんと共有できたから、私も楽しかった。「できた!」の喜びを共有するのは、子供を育てる楽しみの一つでもあるんだよね。
本当に、息子には感謝ですよ。

…続きます。