仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな46歳、高校生男子の母。

「あきらめるなよ」

今朝、いつものようにウォーキングに出かけ、コンビニの前のベンチに座り、読書をしていた。
6時頃。タクシーが停まり、派手な格好の若い女性と、40歳くらいのスーツを着た男性が降りて来た。男性は女性を送ってきたらしく、タクシーは停まったままだった。
女性は酔っているのかふらふらしながら、すみません、と言いながら泣いている。男性が声をかけていた。


いいから、俺は大丈夫だから。
大丈夫か、怪我してないか?
あんな奴のこと、気にするな。あいつが悪いんだから。
あきらめるなよ。


いつもなら二人の風貌と会話から、下世話なこと想像して楽しむ性格の悪い私だが、この時はなぜかそんな気になれなかった。男性が最後に発した「あきらめるなよ」が妙に響いた。「あきらめるなよ」って言葉を、すごく久しぶりに聞いた気がする。あきらめるなよ。なんだか、優しい。女性がよたよた歩き去り、男性を乗せたタクシーが消え、朝の空気のなかに「あきらめるなよ」の残響がぼんやり漂っていた。

「がんばれ」は、良く耳にする。
「そんなにがんばらなくていい」「あきらめるほうがいい」「力を抜こう」も、近頃流行り。私もよく言う。
「あきらめるなよ」は、立場が違う。

「がんばれ」や「がんばらなくていい」は、相手を遠くから見ているような感じがする。心配しているふりをしていても、所詮ひとごと。一方、「あきらめるなよ」は、相手のがんばりたい気持ちをちゃんと受け止めて、向き合っているような感じがする。いい言葉だな。
あきらめるなよ。