仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな47歳、高校生男子の母。

本嫌いの私に弟が勧めた本「本の雑誌血風録」

寝たきり生活を送ることになった私は、本好きの弟(金持ち、秀才、独身)にメールを送った。

「元気かね。最近は内田樹中島義道がお気に入りの姉だよ。ところでしばらく安静を言い渡されてしまった。退屈なので、よかったら、君の山のようにある古本コレクションから、読むのに時間がかかってめんどくさくて分厚くて読後感が悪くないものを送ってはくれないか。内田先生がマルクスを読めと言っていたからマルクスの本でもいいよ」

しばらくして、弟から分厚いものが送られて来た。中からは本が3冊。マルクスはなかった。一冊目に読んだのがこれ。

本の雑誌血風録

本の雑誌血風録

なんだかすごく楽しかった。なんか、日本はこんなに元気な時代があったんだなぁ。もちろん登場人物たちが才能ある人だからだろうけど。次々と、ああこの人が、というような人が出てくる。私は本嫌いなので本の雑誌は知らないけど、他にもいろんな雑誌の黎明期が伺えて希望に満ちていて、いい気分になる。
昔のおやじたちは、家庭のことなんてなんも気にせず、飲んで語って、仕事して、遊んで、そうすればなんとなくうまくいってたんだよな。わたしはおやじたちの生き方には惹かれるが陰で支える奥さんたちのことを思うと、私は奥さんの立場にはなりたくないなぁと素直に思った。

弟にお礼の電話をした。
「やぁ弟よ。相変わらず金持ちで秀才で独身かね」
「…ぼそぼそ…(なにいってるかよくわからないが、ばかにするなみたいなことを言った)」
「そうかそうか。ところで本ありがとう。椎名誠は読んだよ。面白かった」
「あー。もう読んだのか。まぁ読後感の悪くないものを選んだつもりだ。椎名誠は…ぼそぼそ…」
「…えー、お電話が遠いのですが…」
「あー。失礼しました。岳物語というのが、あって、あー、面白い…ぼそぼそ」
岳物語ね。有名だよねなんか。読んだことないけど。読んでみるよ」
「…ぼそぼそ…」

気がついたら弟と喋ったのは目の手術で上京して以来じゃないか?でも兄弟というのは不思議なものだ。なにいってるかわからなくても会話が成立する。
というわけで2冊目のレビューもそのうち。岳物語も借りてこよう。