仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

19歳の密かな欲望は、消えず

2/11のカンファレンスの2次会にて。19歳の男性がいたんですね。(もちろんお酒は飲んでませんでした)びっくりしました。わぁ、19歳でもう、こういう勉強会に出たいって思うんだ、いろいろ考えてるんだ、すごいなぁと。
周囲の大人たちは、就職に向けてどうすればいいか、いろんなアドバイスをしました。私も「いろいろ言われるのも若者の特権だよ」なんて言ったりして。
でも、自分が19歳のときって何やってたかっていうと…


…だった。ちなみに「今とそんなかわんねー」というのは、s/彼氏/子供・生活/とすれば、であります。
本当に、何も考えてませんでしたよ。彼氏ほしーぐらいで。あと22歳まで漫画家目指してたから就職なんてほんとどうでもよかった。漫画家をあきらめたら、なりたいものもなかったので、SEはなんとなく送りつけられてきた就職の資料にあった職業だったので選んだ。SEなったらなったで早く専業主婦になりたい〜と33歳くらいまで思ってたし。まぁそれはともかく。


翌日になってから「19歳」で、ふと思い出した。


♪偉い人は言うわ いつも前だけ 見てなさい かまわず よそ見すべてを 見たい…


岡村靖幸ちゃん(渡辺美里)の「19歳の秘かな欲望」だ。全部の歌詞はこちら。自分が若者の頃聞いてた。
ああー!なんだ、自分は、当時大嫌いだった「偉い人(大人)」になっちゃってるじゃん。

でも、今の若い人は「大人」に「前だけ見てなさい」「将来のことをちゃんと考えて」と説教されて、かつての19歳の私のように「うるさい!今はそんなこと考えたくない!よそ見していたいんだ」って思うだろうか。
「今の若さは欲張りだ」と批判された当時の若者だが、今の若者は逆に「欲がない」と批判されている。うーむ。

よそ見が、楽しかったな、私は。いろんなことを知りたかった。なんせ漫画家なろうと思っていたから、なんでもマンガのネタになると思ってたし。

もし、私の卒業した東北大学という場所が、社会に出てから役に立ちそうな学問を提供して、有用な人物を育成する機関だったら、入学したいなんてぜんっぜん思わなかったろうし、大学も楽しくなかったと思う。
4年間、いろんな「よそ見」ができた。そうするのに、ぴったりの場所だった。だから私は東北大学がとても好きだ。


でも、今は多分そんなことは許されないよね。

若者がよそ見できなくなったのは、大人たちの責任だと思う。大人になってもみんな幸せそうじゃないから。それどころじゃないんだよとメッセージを出し続けたから。

しかし、私自身は、「よそ見すべてを見たい」気持ちは、いっこうに変わらない。
あれもやりたいしこれにも首をつっこんでみたいし、欲望だけは、ふくらむばかりで、どこまでも続く。
馬鹿な大人として、よそ見して、幸せそうにしていく例を、作っていかなくちゃな。
そうじゃなきゃ若者は元気になれない気がする。