仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

年収100万円で暮らす本を読みくらべてみた

来るべき年収100万円生活に備えて、年収100万円生活はどんなものかを調べてみることにした。図書館で「年収100万円」で検索して出てきた本をかたっぱしから借りてきて読んでみるのだ。

さて、読んでみたこの3冊。

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まず3冊読んでわかったことがあった。
年収100万円というのは独り身の場合可能なんであって、夫婦や家族持ちでは無理らしい。横田氏・実藤氏の本ではともに「金がなくなる元の配偶者とは離婚せよ」とハッキリ言っている。独身のススメ。ちゃんとリスクヘッジになるからこそ家族なんだよねぇ。

そして、3冊はすべて、年収100万生活は工夫しだいで楽しいし可能だ、と言うのがテーマであるにもかかわらず、漂う雰囲気が違うのだ。
私は1冊目の山崎氏が一番前向きで楽しそうだと思った。無理してるかんじがあまりなくて。
あとの2冊はなんかねぇ。とりあえず一般人がいかに無駄に金かけて生活しているか、その生活が年収減や勤務先消滅といった失業リスクに弱いかを、徹底批判するのだ。横田氏の本はそういう一般人を「ばかだねぇ」を見下す表現が何度も出てくる。だから、どーーーーも、本からかもしだされる雰囲気が性格悪そう。やなかんじな人に「楽しいですよ〜」と言われたって、ねぇ。
3人の著者のうち執筆時にも年収100万生活をしていたのは山崎氏だけらしい。それもまた関係あるのかなぁ。
山崎氏の著書は、食べ物ネタが多い。正直「朝:バナナとヨーグルト、昼:ハムトースト1枚」がほとんどというのは、「朝は納豆と味噌汁だべ!」と言いたくなってしまう私にはきつい。私が昼によく食べる「てんかすダイコンおろし丼」も豪華に思えてしまう。これはまだ私の覚悟がたりないようだ。食べる絶対量も減らしたほうがいいんだろうな。長期的に見て出費を減らすものになると判断したもの(特に調理器具系)を、高価でもどかんと買うのが、面白いと思った。
横田氏の著書は、長期的に100万でなく、一時的に100万になっちゃった人がしのぐ方法という印象。最後の方にバイトの種類と時給がずらーっと並び、さらに一行節約方法が箇条書きでまたもずらーっと並んで、眺めるだけで人生が嫌になってしまいそうだ。それと女性のおしゃれ、化粧やアクセサリーを「あんなものに金をかけるのはおかしい!無駄!不潔!」とバッサリ切り捨てている。これはちょっとねぇ。私も4/5はすっぴんで過ごすけど、女性の装いたい気持ちをちょっとわかってほしい。貧乏人には贅沢、金がなけりゃ化粧するな!と言われたほうがいい。化粧しないとできない仕事もあるしね。
実藤氏の著書は、最初に「のほほんと暮らしているあなたもいつ年収減が襲ってくるかわかりませんよ」とおどす。あとは……本返しちゃったんで印象しか覚えてません。
横田氏と実藤氏の本は、どちらも当たり前のことを書いてます。うん、そりゃーそうすれば金使わずにすむよな、という。一方山崎氏の本は、ええっ?って感じの驚きがけっこうあるので、読んでて楽しい。

年収100万と言ってもとらえ方いろいろなんだね。
というわけで引き続き年収少なくて生きていく本を読んでみようと思う。