仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

いろいろお金に縛られない系を模索して本を読んでいる

「ねぇ……お金を使わないで幸せになれる方法を教えてあげようか……?」(by 岡村靖幸


そもそもなんで、お金使うのが美徳になったんだろうか。その出費がそれに似合うだけのハッピーをもたらすかどうか、深く考えることなく。
「◯◯がこの冬のマストアイテム!」ファッション雑誌の煽り文句。
「毎月続く幸せ、ほっこり◯◯に囲まれて…」フェリ◯モだの千◯会だの、は、かわいくってエコでほわほわした感じを装い、家計を確実にむしばむ。
女はそんな煽り文句に釣られてしまうが、男子だって電子ガジェットの新しいやつが出たら買わずにはいられない人がいるじゃないか。


まぁねー。
こういうのって、手に入る「モノ」と、使う「カネ」の間の感覚が思いっきり乖離してきてるからではないかと思う。なんでも安けりゃーいい、は、おかしいし、高ければいいモノであるはずだ、てのも違ったりする。使う「カネ」と「それに見合う価値」の感覚が果てしなく…なくなってる。

一方で、入ってくる「カネ」は高けりゃーいい。それはそうなんだけど、同様に、その「カネ」に見合う価値を自分が提供してるかどうか?ガバっと儲けるアフィリエイトや情報教材のSPAMがいまだにばんばん来るのは、楽したいっていう単純な理由以外に、やっぱ「自分がこれやっていくらになるの」かが、みんなわかんなくなってるのもあるんじゃないだろうか。

ここんとこお金使わない系の生活をする必要にかられて、いろんな本を読んでて、そんなときにおすすめされたこの2冊。

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うわー。
面白かったわー。
自分の足で歩いて自分の目で見て自分の手でお金作っていこうって感じ。ちゃんとなにかを創りだして、着実にナリワイにしていくことに重点を置いている。気持ちいい本。
だって、さぁ。
東北から世界へ!ここから世界を変えるんだ!オンリーワンになろうぜ!みたいな、無重力まで飛んでく浮遊感の盛り上がり、それも楽しいけど、背後に一抹の不安がつきまとうのも、あるでしょ。借金してビジネスして世界を股にかけて活躍より、財布の中に今300円しかない、銀行の口座が残り3桁なのにどうしたらいいんだっていう。


私らは、いろんなことを作ったりやったりするのは、お金を払って誰かにお願いしないと駄目と思っていて、でも、実はできることもいっぱいある。じゃぁ、一緒にやってできるようになってそれを楽しんで、自分のところに入ってくるお金の元にしちゃおうよ。そうやっていろんな元を作って学んで生きていこうよ。同時にいままでの出費も見直すことができる。

私は少し前から、名刺に「いろいろ作る人」という肩書きをつけている。アプリのような実態のないものを作るより、触ったり食べたりできるものが好きだからだ。
料理作るのも好きだしお菓子作るのも好きだしパン焼くのも好きだし、洋裁も好きで服も作るし、刺し子風のつぎあてもするし、小物も作るしTシャツのシルクスクリーンプリントも、木工も好きだし。そういうと「なんでもできるんですね」と言う人がいるんだけど、誰だってできることしかしてないと思う。しかも、思い起こせばこれらのできることの半分以上は、35歳過ぎてから身についたもの。これからも、もっともっといろいろ身につけたい。

自分でできることが増えると、本当に出費は減る。それをやる分時間は減るけど。出費と時間と、できるもののバランスで納得行ったら作る。だから、ケーキとかお菓子とかパンは、よく作る。


しかし収入にはなっていないので、ナリワイにはなってないですね。ここで「あーうまかった楽しかった」で終わらず、ちょっと考えないと。うん、3万円ビジネスやナリワイを考えるワークショップ誰かやってくんないだろうか*1
「ナリワイ」の、「非バトルタイプ」という表現が気に入った。
戦えない人は一杯いる。家事や育児や介護を担っていて、アフター5や土日は犠牲にできない。面白いことを追いかけて全国飛び回るなんてできない。あるいは、自分自身があまり丈夫じゃなくて、寝食を忘れてビジネスをどうのこうのとか、絶対できない。どうしても、ライフに対立するようにワークを考えてしまうけど、対立しないやりかたをさぐろう。そんな考え方はとても安心させられた。
それが可能かどうかは、考えていこう。非バトルタイプの我々が。


関連して。
少し前「シェア」のイベントに出演させていただいたとき、講演者の佐藤哲さんに著書をいただいた。この本を読むと、ナリワイの本に書いていた「昔はなんでも自分で作っていた」というのが本当だとわかる。90歳の方にヒアリングして、その内容から今の我々が生きるヒントをいろいろ提示してくれる内容だ。佐藤さんありがとうございます。

*1:という人任せの態度がよろしくないのはわかってるんだけど、イベント主催って疲れるのでしばらく休ませてくれー