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仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな46歳、中学生男子の母。

水に入る鳥

ひろせがわつうしん

広瀬川周辺散歩をしていて、知らない生き物を見つけると、嬉しくなる。お、なんだろ、後で調べなくちゃ、と思う。
特に、鳥に興味を持つようになった。可愛いし、大きさも飛び方も鳴き声も、全然違う。図鑑やウェブで見る写真って平面でしかないんだと実感する。生きている鳥が多彩に生息している土地に来て、初めて、鳥を覚えようと思った。

先日も川の流れをぼーっとみていたら、変な鳥が居た。
真っ黒だけど、カラスほど大きくはない。大きめの石がゴロゴロしている浅い川の流れの、石の上で、ヘコヘコ尻尾を動かしている。周囲の色に隠れそうなくらい、地味な鳥。
と、その鳥が消えた。水の中に「ぼちゃっ」と入ってしまったのだ。足から。
見間違いかと思った。私がぼんやりしているうちに、飛んでいったんじゃないか?でも、見間違いじゃなかった。居た。すぐそばの流れから、頭を出して、また石の上にぴょこっと上がってきた。
あまりに「ぼちゃっ」という感じに入ったので、足を滑らして水に落ちたのかという思いがよぎったけれど、人間じゃあるまいし、野生生物がそんな間抜けなはずがない。その証拠に、その鳥はすぐまた水に入った。そして潜って、何度も出たり入ったり。けっこう流れが速い所で、あんな小さくて軽そうな鳥が、たいして流されもせず平気で水に出入りしている。
びっくりした。なぜなら、私の知っている鳥で、水に入る鳥といえば、カモやオシドリやカモメみたいに、基本水に浮いて時々頭を水中につっこんで潜るタイプ。カワセミみたいに、すいっと飛び込んで餌を取るタイプ。サギみたいに長い足で立っているだけのタイプ。それぐらいしかない。
こんな風に、人間が風呂にでもつかるように「ぼちゃん」と浸かる鳥は、知らなかった。足には水かきがついていない。浮かずに、完璧に沈んでる。
しかも、水中から石の上に上がると、なんか怒ってるみたいに、尻尾と体を小刻みに上下させる。息子が小さい時、こんな風に手をバタバタして怒っていたのを連想して、妙におかしい。
よく見ると、川の中で得たらしい何かを食べてる。水中から出て、石の上でもぐもぐもぐ……と食べて、バタバタ体を上下させて、また「ぼちゃん」と川に沈む。
夢中になってしばらく見ていたら、飛んでいってしまった。

帰宅して早速調べてみた。黒いとか水に入るとか、適当にキーワードを入れると候補が出てくる、便利な世の中になったものだ。さらに動画検索して、正体がわかった。
カワガラスWikipedia
遠くからしか見なかったけど、随分かわいい鳥だ。カラスと言うがカラスの仲間ではない、そうだよね。体型が全然違うもの。水中ではなんと、歩いて餌をとっているそうだ。そんな鳥、いるんだ!面白い。

以来、川に来ると「カワガラスはいないかな」と探し、会えると嬉しくなる。いつも元気に川に浸かっている。
楽しみが一つ、増えました。