仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

「いいとこ取り!熟年交際のススメ」西原理恵子

とにかく気楽になりたくてフラフラ買った本。

いやー。気楽になれる本でしたわ。

西原さんの「この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)」も読んだことあって、映画の「パーマネント野ばら [DVD]」も見た。うわあこういう世界あるんだってびっくりしたけど、あるんだろうね。
東北だってちょっと田舎に行くと、もう全然自分と違う生活をしている人たちがいる。
所詮自分の生きている世界なんて、ものすごい小さな、恵まれた世界なんだろうな。その恵まれた中で、自分で「こういうものだ」と、その世界の常識を自分にあてはめて、どんどんどんどん狭くしていく。そして自分で勝手に苦しんでいると。
自由でいいんじゃないか、もっと?と、自分に言いたくなる。

大変な経験をしてきた西原さんが、いま、とても幸せそうだ。
「かっちゃん」こと、高須クリニック高須克弥氏も、相当へんな方向に特殊な人だ。上流階級の人。食べ物に執着ないっていうのが、私にはちょっと信じられない。不足したことがない人って、こうだよねー。

恋愛関係だからといって、入籍してあえてしがらみや面倒を抱えない。
お金でも見た目(!)でも、性格でもない。お互い、ちゃんと仕事をしていることを、大事にし、依存しないようにしている。
充分年を重ねて、ちゃんと仕事をして、ちゃんと世の中にそれなりに貢献してる2人だからこそ、純粋に個人と個人のおつきあいが可能なんだろう。歯に衣着せぬ物言いをしつつ、さりげなーく尊敬しつつ、尊重しつついる様子がわかる。そして、お互いのいろんなことを噛み締めつつ、これからも年を重ねていくんだろう。(と、書くと西原さんが高須氏に噛み付いて血まみれになってる絵を想像してしまう)
まー、いいよなそういうの。

中年になるとさ。
籍を入れる入れないとか、指輪するしないとか、一緒に住むか、財産はどうするか、一緒に何食べるか、辛い時支えてくれるか、便りになるか、チン◯(自粛)、そんなのより、お互いがしっかり地面に両足つけて立ってることが、大事な気がする。

西原さんのズバズバした物言いが心地よい、本です。
ちゃんと、仕事できる自立した人になろうと、改めて、思いましたね。