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仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな46歳、中学生男子の母。

わたしのマチオモイ帖、見てきた

日々雑感


東京ミッドタウンで開催中の「わたしのマチオモイ帖」を見てきました。
東京在住の弟を誘って。
「いやーこんな機会でもないと六本木なんて来ません」と弟。

まずは月並みですが自分の「角五郎帖」が無事展示されていたので記念に。


そして800冊のマチオモイ帖を、時間の許す限り見て回りました。なんとまあ、全国には面白いいろんなマチがあることか。
のどかなまち、あぶなそうなまち、消えてしまいそうなまち、変わってしまったまち。

そして帖という形式にも実にさまざま。ちゃんと製本してるのもあれば、私のようにインクジェットプリンタで印刷してホチキス止めしてるのもあり、糸で縫っているもの、アコーディオン状に折っているもの、板、箱。

そんな中で印象に残ったものいくつかの、感想を。。

すごくメッセージ性の強かった「水沢じょうてい帖」。
草原だった場所が、住宅地になってしまった。草が刈られ重機がはいり、家が建ち店ができる。なぜこんなところに、と、都市計画に疑問を投げかけるが、やがて賑わっていき店ができると、その店を利用してしまう。懐かしい光景が変えられてしまう悲しさと、そのあとの賑わいを必ずしも否定的に見れない戸惑い。自分も何十年も生きていると何回かそういう経験はあるので、そのなんともいえない苦さに共感できた。


「たなべ帖」
町の写真や絵が、ほとんど(全然?だったかも)なくて、まちが少女のあやうい線の細いイラストで表現されている。どんなまちなんだろう。興味をそそった。


「はしもと帖」
同じ地域のが、2冊。
もと花街だったところなんだけど、その風情が溶けこんでそこで人々が暮らしているということで、すごく、行きたくなった。元花街って独特の雰囲気あるんだよねー。


余市帖」
北海道の余市ってウイスキーでしか知らないけど、美人さんの多い町、ということで素敵な美人の絵とともに綴っていて素敵だった。


「蜆楽奇譚帖」
大阪の北新地、路地の奥のバーの不思議な物語。マチというと昼間のイメージしかなかったけど、夜のマチもたしかに、たまらなく愛したくなる場所があるよね。夜版のマチオモイもいいなと思いました。


さて、いろいろ見た後で自分のを振り返ってみると、前編コマ割りマンガというのは私だけだった。ちょっと嬉しい。
いかにも観光名所案内的な、優等生っぽいマチオモイ帖もあった。でもそうじゃないマチオモイ帖のほうが、面白い。
好きに作っていいなら、自分を出さずに単なるマチの無難なアピール(来る人が増えて欲しいようなおもわくを込めて)に徹するんじゃなく、思い入れたっぷりの「自分」だけのマチへのイメージをぶつけたほうが、作ってるほうも見る方も楽しいんじゃないかなー。
「まち」の単位が市や県などの行政区でなく、町名まで小さくなると、名所案内にはなりづらくなり、かなり作者個人に寄った「おもい」に近くなるものを作らざるをえなくなるのだなと、実感した。

来年もまた出したいなぁ。いろんな人のを見て、とても制作意欲が湧いたので、あんなこともこんなこともしてみたい、と、わくわくするのです。角五郎編の続きのネタもいろいろあるのだけど、木町通とか、前住んでいた若林区の方とか、違う好きな場所も取り上げてみたい。

出版社勤務の弟も楽しく読んだようであり、私の作品の感想を聞いた所「面白い。これはちゃんとウェブ連載したまえ」とのことだった。光栄である。