仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな47歳、高校生男子の母。

「リモートチームでうまくいく」倉貫義人

 

リモートチームでうまくいく マネジメントの?常識?を変える新しいワークスタイル

リモートチームでうまくいく マネジメントの?常識?を変える新しいワークスタイル

 

 ちょっとだけAmazonからお小遣いが入ったので買いました。

 

著者の倉貫義人さんが経営する株式会社ソニックガーデンは、納品のない開発というスタイルで話題。それは前著の「納品をなくせばうまくいく」に詳しい。

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル

 

 仙台でもセミナーしに来られて、その際ノラヤにも寄っていただいたのだった。

 

今回は「リモートチーム」。「リモートワーク」と違うの?「リモートワーク」といえば、ここ1年ほどお知り合いになった東北芸術工科大学の松村茂先生を中心としたグループが取り上げているテーマであり、地方在住の人間として非常に興味深いテーマである。地方でどうやって仕事していくかの選択肢の一つとしてリモートワーク(またはテレワーク)がある。クラウドソーシングもやたら注目されている。私は個人的にワークライフバランスには非常に興味があるから、いろいろな働き方の選択肢は知っておきたいのである。

で、この「リモートチームでうまくいく」は、率直に言ってとってもわくわくする本だった。

楽しそう!これいいわ!私もやりたい!

そんなことを能天気に思ってしまうぐらい。

 

そもそも、リモートワークとか、クラウドソーシングとか、私は誰でもできるわけじゃねーだろと思っていた。ものすごいスキルを持った猛者、たった1人でもさぼったりせず誘惑にも負けず完璧に仕事ができ、スキルアップも怠らず、ただならぬ実力者。孤高の仙人。そういう人が、たまっったま、地方に住んでいるだけ。もし東京に行ったら間違いなく多くの企業から声がかかる。そういう人でないと、ライバルがたくさんいるクラウドソーシングで受注なんてきないし、リモートワークなんてできるわけないでしょーと。もうね、敷居高杉。そう思っていた。

 

この本で書かれていた「リモートチーム」のメンバーは、そんな仙人か超人みたいなリモートワークする人のイメージを変えてくれた。

リモートワークをする場合の様々な問題点を、チームとツールで解決していくのである。

リモートワーク用のツールRemottyをオンラインにして、一緒に仕事している感を出す。「ユニクロの暖パンが」「育児が」なんていう雑談をむしろ推奨。短文や絵文字でさくさくコミュニケーション。必要な時はすぐにビデオ会議に切り替え。1人で仕事していても孤独感を感じることがない。

会社にいる人も基本リモートと同じ状況で仕事する。会議も流して聞くだけ参加もできる。メンバーは各自、自分のペースで仕事したり家事したり用事足したりするが、仕事中かどうかはすぐ把握できる。セルフマネジメントも身に付く。

twitter廃人の私は「なにこれ楽しそう!」と感激した。ネット越しにチャットしながら、チームに入っている感を感じながら、仕事できるなんてすごいじゃない。

倉貫さんは毎朝朝礼がわりに5分の社長ラジオを流し、みんな都合のいい時にそれ聞いてコメントをつける。終業時は全員が日記を書き(日報でなく日記なのがポイント)それもみんな見てコメントしてくれる。これ、モチベーション上がるなぁ。

このような仕組みで仕事している結果、リモートワークの方が社員どうしお互いに関心を持つようになり、情報共有への意識が高くなるというのもうなずける。私もリアルに会ってる人より、twitterFacebookでしょっちゅうやりとりしてる人のほうがなんだか良く知ってる気がするし。

仕事のやり方として参考になったのは「タスクばらし」。一つの作業を30分〜1時間で終わるタスクに分けるのだそうだ。自分はtoodledoでタスクの時間を「2h」に設定してしまうと気が重くなってやりたくなくなるというのがよくあるので、早速、真似したい。

それからリモート飲み会をよくやっているそうで、人数は4人までがいい、というのも参考になった。

基本には「みんな超人じゃないんだから、知恵を出し合って、支え合わないと」という考えがあるように思った。そしてリモートチームであるからこそ、うまく支え合えができているし、それで高め合って仕事の成果も上げていける体制のようだ。

孤独な自営業を10年もやっていると、そりゃ慣れるけど、最近「チーム」とか「仲間」が妙に懐かしい。大昔の、誰かと一緒に仕事してる感、良かったよなぁ。そんな私の心に響いた本でした。