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仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな46歳、中学生男子の母。

「地域再生の失敗学」

以前読んだ「稼ぐまちが地方を変える」が面白かったので、(感想はこちら)木下斉さんも参加しているこちらの本も読んでみた。

地域再生の失敗学 (光文社新書)

地域再生の失敗学 (光文社新書)


飯田泰之さんが聞き手・ナビゲータとなり5人の地域創生実践者・研究者に話を聞く内容。まんま「地域再生の失敗学」という講義を連続5回で聞くような感じ。
木下斉さんは「稼ぐまちが地方を変える」の主張と同じく、補助金依存で自分たちで稼ぐ、競争する視点がないと指摘。他の人もそれぞれ、自分の専門に関連した話題で、とても面白かった。

で、コワーキングスペース運営者として一番惹かれたのは入山章栄さんの章。
なぜかというと、コワーキングスペースのような多様な人と出会う非公式な場の重要性を紹介していたから。
「フラット化する世界」の内容に触れ、それでも世界はフラット化しなかった、という。地域による差は生じてしまう、と。
なぜか。

これは経営学の知見をもとにした私の仮説ですが、フェイス・トゥ・フェイス(相手と向かい合った)でのインフォーマル(くだけた)なコミュニケーションや、偶然の出会いといったものが、知識社会においては今まで以上に重要になってきている可能性が高いのだと思います。

これを読んで「おっ?」と思うわけです。

お膳立てしてもイノベーションは起こるものではない。そうではなく、もともと多様な人がいる場所に自ら身をおいて、たまたまパーティーで出会ったとか、カフェで企業家同士が意気投合してビジネスが生まれたとか、そういった成功例がほとんどなのです。

と、さらにダメ押し。

イノベーションが起こる条件としてフェイス・トゥ・フェイスでのやり取り、つまりインタラクションが大事だということは、経営学でもさまざまな実験によって実証されつつあります。

だそうです。
出会える地域と出会えない地域に差が生じてしまうのは残念なことだけど。コワーキングスペース運営者としては、かなり勇気づけられる。

ネットでいろんな人と出会えるからいいや、いろんな情報が手にはいるからいいや、と思っている人は、コワーキングスペースに行ってもっとフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションをすべき。まぁ、居酒屋のカウンターでもいいんだけど。日本だと、スタバに座って居合わせた人と会話とか、ないからね。
これはちょっとオカルトかもしれないけど。偶然、ってけっこう、起こるべくして起こってるなぁ、と、実際スペース運営していて思いますよ。