仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

堺雅人さんのエッセイが面白い

気になる俳優さんのひとり、堺雅人さん。半沢直樹やリーガルハイで息子がファンになり、私も堺雅人さん出演作品をあさってDVDを借りてきている。(の、わりには、真田丸は見ていなかった。そのうち借りてくることだろう)
堺雅人さんのエッセイがあるというので借りて読んでみた。そうしたら想定外に面白かったので2冊めも借りた。2冊目のほうがもっとおもしろかった。

俳優さんのオフのゆるい日常、笑えるネタなどをちりばめたふつうのエッセイかと思ったら、ぜんんっっぜん違った。真面目に、仕事に、つまり演じることに密着しひとすじに向き合う話だった。
俳優さんってこういう仕事のしかたするんだ。与えられた役を考えて、背景を本で調べ、関連知識を仕入れるためにさまざまな場所へ足を運ぶ。すごいなぁ。うわー、本当にたいへん。体重も増やしたり減らしたりするし。タバコも吸ったりすわなかったりするし。
その役を演じたドラマなり映画なり映像作品を見た、視聴者の我々が受ける印象と、演じる側の堺さんの役への印象が、少しずれていたりするのも、おもしろい。
気負わず、さらりと書いているけど、ひらがなの使い方とか、言葉の選び方とか、なんか、いいなぁ、品があるなぁと思える文。ちょっと椎名誠っぽさも感じる。
次から次へと演じる役に対して真摯であり、謙虚であり、読んでいるこっちは、へぇ、あの役やってるときこういうことを考えていたんだぁ!と、その裏をのぞかせてもらえるのが、とても驚きで新鮮。
2冊めの最初は、仙台人は必見。あぶらあげ食べたくなる。

文庫版は長嶋有との対談があるらしいから、買おうかな。