仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

結婚・出産する女性のあり方〜「はあなたと一緒に泣いている」「パリの女は産んでいる―“恋愛大国フランス”に子供が増えた理由」

図書館でなんとなく目について借りた本です。うーむ、すごい組み合わせで本を読んでしまった。
「<雅子さま>」の方は、バリバリ働く女性の結婚、出産をめぐる様々な問題を雅子さま問題とからめて(かこつけて?)考えている本。いろいろ断言できないから、「…ではないか」という表現が多くてすっきりしないのが残念ですが、共感できる点が多くありました。女性の社会的立場がこれだけ変わった中、自分のありたい女性(母親・妻)像、親や世間から期待されている女性像、配偶者から…、子供から…、仕事の同僚から…、と、思い切り違ってきているのが現状ですよね。んじゃ、いったいどうしたらいいんじゃい?うまく折り合いを付けられるのがスマートな女性なのだろうけど、これがそんな簡単じゃない。日々悩むし泣きたくもなるし精神的にやばい状態にもなるんだよ、という事実がもっと普通に知られたらなぁ、と思いました。
で、その「<雅子さま>」を読んだあと「パリの女は」を読んで、いろいろとびっくりしてしまいました。ところ変われば、ここまで変わるのか、と。高齢出産と言われる年齢で産む人が多かったり、不妊治療や出産後のケアが充実していたり。子供に対する考え方も大人主体で、なんでも子供を中心に考える日本とはまるで逆です。
「<雅子さま>」で出て来たような色々な悩みも、日本に生きている女性だからなんじゃないかと思えてきました。もちろんフランスの方がいいとか日本のほうがいいとかそういうことは言えないけれど。「子育てはみんな違ってみんないい」という言葉があって、その「違う」の度合いが少ない方が「いい」ように、ついつい感じてしまいまう我々日本の母親たち。例えば、日本では子持ちで働く女性がまだまだ異端者扱いで、「好きで子供預けて働いてるわけじゃないんだから…」とか、負い目を感じていたりします。(私は好きで預けて働いているが…)でもフランスでは子持ちで働く女性のほうがメジャー。フランス式でも日本式でも、子供はふつうに育って生きている。多少日本で異端者でも、フランスでは普通なんだって。どうってことないじゃん!私は、そんな妙な言い訳をする材料を得たようで、気が楽になりました。