仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記

レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ氏が沢尻エリカについて聞かれ「Unfortunately I don't know her」と答えたのを通訳が「別に…」と訳したというニュース。ちょうどこの本を読んだ後だったので、余計「通訳ナイス!」と思えました。通訳って本当に大変なのですね。
そもそもこの本を手に取ったのは、自分のイタリア語独学の興味からです。イタリアについて軽く読める本だと思って。でも予想外に、通訳こぼれ話的な部分がとても面白かったです。「通訳に必要なのはその言語の知識より日本語の能力」というのに納得。時には「超訳」をひねりださなければならない。言葉どおりに訳すのではなく、言葉の裏の意味を状況とその国の文化に合わせて理解してもらえるよう言わなければならない、それがベテラン通訳というものだと。著者が行ったそんな「超訳」もいくつか紹介されています。通訳って、地味に見えるけれど、スゴイ働きをしてるんですね〜。
もちろん、イタリアの文化やイタリア人の考え方もたくさん紹介されてますし、著者のイタリア名「シモネッタ」の通り、そういうネタもあったりして、楽しめます。この本を読んで一層外国語への興味が増しました。