仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

野宿大全

なんとなく図書館で借りたら、面白かった。
この作者の本業は、心理学の教授らしい。一方、学生の頃からずっと野宿を続けている。その経験から導かれた野宿道が、短いセンテンスでぶった切るように書かれている。生半可な「アウトドア」ではない。メーカー名商品名を明記し、断言しまくり。批判も容赦ない。

余談だが、最近こういうぶった切るような文調の本を読むと、つい「こんなん書いたら、たちまちはてぶのコメントが炎上して…」などという思いが頭をよぎり、「あ、そうかこれは本か」とハッとするのだった。ちょっと認識が偏ってるかもしれない。いかん。

作者も口(性格?)の悪さは自覚しているらしく、あとがきに「遺伝子の中に悪悪悪悪という連鎖があるらしい。加齢すると遺伝子の影響力も増す。」などと書いている。笑ってしまった。やばい話満載。ちょっと、いいんですか、これ、と言いたくなる。トイレの項では笑いを通り越して羨望を覚えた。
普通の人はこれを読んでどう思うか、わからない。私は、「引く」部分もあったけど「同意」する部分の方が多くて、楽しめた。正直に言い過ぎて痛快。さらに正直に言い過ぎているWebはこちら