仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

8.8km歩いてみた

期せずしてGWのバックパッキング旅行のリハーサルをした。深沼海岸に行ってテント張って昼食を食べて海で適当に遊んで帰って来た。
最初は、バスに乗っていくつもりだった。しかしコンビニで食料を仕入れている間に一時間に一本のバスが行ってしまった。

「歩こう」と、息子が言う。まぁ次のバスが来るまで歩いてもいいかな、天気もいいし、と歩いてみた。しかしいざ歩き出したら収まらなくなった。息子も頑としてバスに乗ると言わない。田んぼの中を、住宅地の中を、どこまでもどこまでも東へ。

途中飽きて来た息子「どこまで行けば海なの」
「あの地平線の松林のところだよ」
「えーっ」
しかし以降は、松林を目指してさらにがんばる気持ちになったようだ。目標設定は重要だ!

歩いた、歩いた、休憩も入れて3時間。小雨も降り、風も冷たくなり、やっと着いた。松林を抜けると荒れる海。息子は海辺に向かって駆け出した。
テントを張って、ごはんをたいて、3時間遅れのレトルトカレーの昼食。ただ風を避けているだけでも、テントの中はとても暖かい。


帰りはバスに乗った。二人でうとうとしていると着いた。
「バスだと、あっという間なんだね」息子がぽつり。
疲れ切っている筈なのに、夜、二人してコーフンしてなかなか寝付けない。夏のバイクがいつまでも熱を持っているように、なんか脳汁が出ていたようだ。


不思議なことに、風邪気味でずっと薬を飲んでいても咳が止まらなかった息子の咳が止んだ!
3時間歩いてしかも海風に吹き晒されたら悪化すると思っていたのに。折しも、今月の「テレビでイタリア語」テキスト5月号の連載エッセイに、日本在住のイタリアの方がこんなことを書かれていた。

(子供の頃)冬になると、いつも高熱をだし、鼻か喉の病気を患った私は、医者の指示で呼吸機能を改善するため、夏は海辺で長い散歩を義務づけられていた。そこで、毎朝欠かさず早く起きて、両親と一緒に海岸で3時間か4時間に及ぶ散歩をした。

この方、別にお年寄りじゃないですよ。73年生まれだから私より3つ若い。イタリア、さすが!日本だったら「抗生剤も出さずに海辺で散歩なんて!そんな暇あるか!」と親が怒ることだろう。とにかく海辺で歩き回ることは喉にいいらしい。これから咳が出たら海に行ってみよう。

今回の収穫。

  • 一日に10kmくらいは歩けそう。待ってろ福島!
  • 目に見える目標があったほうが頑張れる。
  • ごはん炊きの練習をもっとしなければ。(失敗してリカバリに時間がかかったので)
  • 海に行くと咳が止まる(こともある)。
  • 風の中歩く際は手と首を保温するのが大事。薄手の物でも覆うと全然違う。
  • やっぱりコーヒーかお茶は持って行くべきだ。寒い。