仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

本嫌いなのに買った本やプレゼントした本や借りた本

絶倫食

買った本。

小泉武夫先生の絶倫の秘密が書かれた本。
だとおもったんですが、日本にポケーと生きる我々が日常に生かせる内容というより、小泉先生が世界各所を探訪し、歴史を紐解き、その土地その時代にしかない、一見ゲテモノのようなでもよくわかんないけど効くすごいものを次々と、これでもかと紹介してくれる本。
しかし、一連の小泉先生の本読むと、ダイエットとか馬鹿らしくなってくるなぁ。小泉先生ドラえもん体型だし。モテるためには、容姿がどうだ、服がどうだ、メイクが、なんて頭でこねくりまわすんですなく、そこに味覚も本能も刺激する食べ物・飲み物さえあればいいんじゃないの?という気がしてくる。
子だくさんの女性が「これが秘訣」と差し出した、蜂が大量に入った蜂蜜の塊は、ちょっと食べてみたいと思いました。うちで蜂を飼えば可能だよね。

そうか、君は課長になったのか

夫にプレゼントした本。

東レ研究所社長の佐々木常夫さんの課長本。佐々木氏は秋田出身だそうで、親近感を持っていた。有名な「サラリーマンの父から息子への30通の手紙」を思い出す構成。佐々木氏がその本が大好きで、そのスタイルに倣ったとか。
大事なことは最後に書いてある。佐々木氏が最後に書いたのは家族のことだった。佐々木氏の壮絶な家族の歴史は「ビッグツリー」に詳しい。立ち読みして数ページ見てあまりに強烈なので、あとでちゃんと買ってよもう。

夫が課長になるらしいので、机上の空論ぽいビジネスだマネジメントだというのではないこの本をプレゼントした。
最後の一節が印象的なのはもちろんだが、私が「そうだったのか…」と思ったのは「課長は実務をするな」という部分。自分が下っ端サラリーマンの時、課長というひとたちは実務をなにもわかってないくせに偉そうにしててなんなんだろうと思っていた。コードも書けないくせにと思っていた。中には担当者がいなくて実務もやっている管理職もいた。でも、課長はそういうことやっちゃいけないのだ。課長になるくらいの人は、仕事以外にもあまりに多くのことを背負っている。実務して、課長して、家族のもろもろも背負ったら、20代ならまだしも、30代後半〜の人は体力がないから倒れる。若いうちに起業しとけっていうのは、そういう意味もあるだろうな。
あと、仙台Ruby会議02で大場さんは「全員が社長になったつもりで」はNGワードとして語っていたけど、佐々木氏は「上司の視点を持て」という。社長が責任逃れ・分散をするつもりで言えばそれはよろしくないけれど、目先の業務でなく一つ上の視点をもつということは、やはり重要だと思う。私は独立したことで「上の視点」が持てて「ああ、あれはこういうことだったのか!」と後からいろいろわかった。わかると結構むかっとしながらやった仕事でも見方が違って前向きに取り組めるものだ。

古道具 中野商店

図書館で借りた本。

川上弘美は酒飲みシーンが本当に素敵。
酒の勢いって言葉があるけど、飲み屋さんで会ったばかりのカウンターの人たちがなんとなく仲良く会話を交わせるのは、飲んでいるうちに人の境目がなくなっちゃうようなそんな一体感を感じるからだ。
この本のラストシーンもその一体感が、ほわーっと暖かみに満ちて話は終わる。

さびしいまる、くるしいまる。

図書館で借りた。

中年女性の悲哀がひしひしとせまる本。そういう平凡な表現はやなんだけど。これはけっこう共感したなぁ。
女はどんなにババァになっても綺麗でかっこいい男性の前には無力だ。そしてそんな男性をようやく傍らにおいたときに逆に襲ってくる絶望感。春樹と同伴したあと泣き出した中村うさぎの気持ちは、とってもわかる。
だって私も、勉強会とか出るとデフォルトで周囲は10歳以上年下の若い男性じゃないですか。そういう人にまぎれてぽつんと中年女性がいて楽しそうにしているのって、傍から見るとどうなんだろう、と、はっとすることがある。
私は、人を引きつけるような技術も、魅力も、何一つもっていないから。その場にいることを正当化する材料を必死で探す時点で、もう、駄目。
悲しいなぁ。悲しいな。