仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

「ニートの歩き方」が良かった

Facebookの執筆準備のページを見ていて、とても楽しみだった本。
8/5,6と東京コワーキングスペースめぐりに行ってきたんだけど、その間読み続けたので、まるでBGMのように、本を読んで考えたこととコワーキングスペースに行って考えたことが混ざって、自分の中で「ああ、こういうことか」とマージされた。
いろんな生き方があっていいし、いろんな働き方があっていい。

5日の夜、弟(京大卒サラリーマンお金持ち独身40代)と会ってビールを飲んで「今この本読んでてさ」と見せたら、「あー!俺、さっきそれを立ち読みしてきた」と言う。やはり姉弟、似たようなものに惹かれるのだ。そして二人して「帯のちきりんはどうでもいいが……」と前置きをして話し始める。
弟は、映画をみることができない、のくだりで共感したそうだ。「俺も長い時間映画を見ることができないのだ」へー、長年姉をやっているが知らなかった。が、弟ならそうかもしれない。

この本をもし、独身の私が読んだら、全然共感できなかっただろう。未来は自分で切り開くもので自分にはその能力があると信じきっていたから。子供を持って10年経ったいまだからこそ、この本にはいちいち共感できる。不思議だ。

ああ、ニートが一人家にいればいいのに。うち、部屋もあまってるし、料理だってお菓子だって、あまる。食べても寝てもいいからかわりに「子供が帰ってくるとき居て、私が帰るまで、程々に目を話さないでくれたらいい」と頼めるだろうか。それすら「だるい」と言われてしまうだろうか。借家だから無理だろうか。近所の目が厳しい地域だから無理だろうか。でも、そうやって、家族でも地域でも商業サービスでもない「誰か」と助け合うのって、ありだと思うのだ。

読んでいて疑問だったのは「なんで、phaさんは人と喋るのが苦痛で人といるのが苦痛なのに、助け合ったり一緒にごはん食べたりする『仲間』はいるんだろう」というところ。
自分の場合は、喋るのが苦痛だし無理に会話をするのも苦手で、そういう性格だから仲間や友達がいないんだろうなと思って、ぼっち大好きぼっち万歳とか言ってるんだけど。
「困ってる」とか「助けて」って声をあげられる人には、人が集まるのかもしれないなぁ。でも、それがなかなかできないから、損してるんだよ、私。「困ってる」とか「助けて」というのも、私にとっては、だるいし面倒なことなのだ。