仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

本嫌いの私がここんとこ読んだ本:辺境ラジオ/僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか/遺書/ケーキの本二冊

何度も言うけど私は本を好んで読む人ではない。活字嫌い。でも、身の回りがあまりにぐるぐると周り、なにがなんだか、という日々を送っていると、本を読む時間がすごく貴重で幸せに感じられる、ということがわかった。私はあんがい、これまで本に救われる思いをしてこなかったくらい、幸福だったのかもしれない。
『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』以外は、全部図書館で借りた。

辺境ラジオは欠かさずきいていたけど、文章になるとまた、違った面白みがありますね。おまけもちゃんとあるし。
一番好きなのはやっぱり、「焼肉のCMやお店の看板で、豚や牛が擬人化されて、自分を食べさせて喜んでいる絵柄があるのは、実は供養だ」の、くだりだなぁ。他の国はどうかしらんけど、日本人って、亡くなった人が前と同じように幸せに暮らしているのを想像したり語ったり、振舞ったりするのが供養ってみなすでしょう。(余談だが母のふるさと遠野には、供養絵額という風習があったそうだ。亡くなった人がその後幸せに暮らしている絵。お寺で見た)家畜についてもそうなんだとすると、ともすれば共食いだろうっていうあのCMにもなんとなく納得がいくような。
あと、サンデル先生をインチキよばわりのくだり。痛快だなあ。


だーーーーって、くちぎたなく、批判して、対象のリンクを、ぽんと。twitterにしろFacebookにしろ、そーやって激昂するのが意識の高いかっこいいことのように思われているけど、なんだろうね。そんなことばかり書いてて「いいね!」を仲間内で押しまくっているコミュニティにはわたしゃ近づきたくない。駄目だ、駄目だといいっぱなしではなく自分らで考えましょうよ。
と思ってこの本を買ったわけですが。

ちょっと予想と違った。
私の好きな、経済成長はしないものと思って生活しましょう系とか貧乏本系の主張に、反論しているのだ。これは「小商いのすすめ」を揶揄してるんだろうなぁ、という表現が、何度も。
たしかに、自分の身の丈だけで経済活動をすると、経済は回らない。思い切り自己中心の生き方なんだよね。でもね…それぐらい、困窮してるってことじゃないのかなぁ。私自身が、今、そうだもの。やっぱり私は「小商い」の方に共感してしまう。
でも、できることから、ちょっとづつ手を動かしていこう。それは私も思う。……「ダメ出し」に徹して満足せず。金がないから「ダメ出し」しかしない、動かないってのはやっぱだめだよね。って、あっ、ダメ出ししてる。いかん。


まだ読み終わってない。
でも、すんごい面白い。私は実は岡田斗司夫さんは「いつまでもデブと思うなよ」ではじめて知り、朝日新聞の「悩みのるつぼ」でファンになり、岡田さんの「オタク」な面は全然しらなかった。人並みにはアニメが好きな私として面白い話が満載。登場人物(実在)がとにかく、面白くて変で魅力的。こんな勢いで仲間がいて、激論しながらものを創りあげていくって、楽しいだろうな。
なんだか自分からはもう遠い世界。でもできたら、そういう場所に、ふたたび身を置いてみたい。
………ふたたびって、前はあったんだっけ?あれ?気のせい?


お友達の@ebi_tさんから教えていただいた二冊の本。
ちょっとびっくりしました。ネットに溢れている毒にも薬にもならない万人向けケーキレシピとは一線を画す。(酷い)
長年ケーキだのお菓子だの作ってると、レシピ見ると「ああだいたいこんなかんじだろーね」って想像がつくじゃないですか、できあがりが。でも「へ?こんな材料で?え?こんな作り方で?どんなできあがりなの?」って、頭に?が飛び交うレシピばかり。
気合入れて作ってみたくなるものばかりです。
今日もチーズケーキ1つつくったわ。