青葉山Rising山からの水辺で乾杯!に行ってきた
7/7(日)、全国的には七夕(仙台では違う)のこの日。
青葉山を歩き回って学び、山から降りてきてビールを飲む、素敵なイベントがあるらしいと聞きまして。
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地質・地形の話題もでるらしいので、以前土砂災害のノラヤサイエンスバーで講師をやってくれた橋本さんもお誘いし、行ってきました。
いやー楽しかった!すっっっっごく面白かった。体もいっぱい動かしたし。知らないことがいっぱいでした。青葉山ってこんなに近くなのにこんなに魅力的な場所だったとは。最高でした。
いっぱい写真撮ってお話聞いたんでレポートしたいと思います。
ちなみに主催は、「青葉山・八木山フットパスの会」と、「都市デザインワークス」さん。
都市デザインワークスさんはまちづくりの法人だそうです。
都市デザインワークスさんでは以前から広瀬川の周辺を活用したさまざまなイベントをやっていて、この日は全国一斉で開催する「水辺で乾杯」っていう企画にのっかってます。私も去年知って、八本松での水辺で乾杯の様子を見に行ったりしました。残念ながら天候が悪くて去年は乾杯できませんでしたが。
水辺で乾杯、についてはこちらを。
私自身、まちあるきイベントには興味を持っているものの参加したことはなかったんです。今日は山歩きだなぁ。なんて思いながら集合場所の国際センター駅に行きました。
参加者は10人くらい。横にはすでにビールと日本酒のブースが出ています。惹かれるけどまだ飲めない。
小雨が降っていましたが幸い雨は止み、暑すぎず寒すぎないちょうどよい天気となりました。参加者は20代〜60代、男性も女性もいます。
青葉山・八木山フットパスの会のメンバーの方にサポートされながら国際センター駅を出発。
出発したばかりで、さっそくみどころが。
「ここに、千貫沢という沢があります」
え、そんなのあったの!?
国際センター駅を出てすぐ。たしかに谷になっているところがあります。何度も通っているのに、意識したことがなかった。
そして東北大学文系キャンパスに向かいます。階段を登ります。ここはかつての「扇坂」。昔は「東北大学川内キャンパス前」が「扇坂」っていうバス停だったんだよねー。カフェモーツァルトのある萩ホールのわき、「三太郎の小径」を行きます。ここもあまり通ったことない。京都の哲学の道を意識して作られたそうですが、いまいち知名度が低い。でもここは大きな木がたくさんあります。
三太郎の小道を抜けたら、東北大学図書館の横を通ります。
この図書館と道路の間の谷間。ここ、かつては水がたまっていたんだって!!知らなかった。
図書館から入試センターの裏へ。ほら、水路があるんです。
川内北キャンパスの国際文化研究棟の下を通ります。
「大学ってこんなに勝手に出入りしていいんですか?」と、参加者の方がいうくらい、大学の中をすいすい。
たしかに、このルートは、大学関係者じゃないと思いつかない。ていうか、東北大学が入り口に警備員が立っててストップかけるような大学じゃないから、こうして自由に出入りできるんだよなぁ。ありがたいことだ。
この川内北キャンパス、かつては、陸軍の敷地だったそうです。
実験棟の並びが懐かしい。このへんはベンチがたくさんあって、よく1人でごはん食べたり昼寝したりしたなぁ。
歩いて亀岡に抜けます。
昔サークル棟があってね。なんて昔話をしたくなります。お店もあってパン買って部室で食べたんだよなぁ。
そんなことより、ここにも沢があるんです。地味に標識が立っている。
かつては、こうした沢沿いから敵が攻めて来るので、沢ごとに人員を配備して警備していたそうで。
川内亀岡の住宅街から、その沢の一つを登って行きます。
こんなところを1人で歩いて探検したら怪しまれますね。私実は前着たことがあるんですけど、ちょっと怖くて引き返しました。
紫陽花がところどころ咲いているこんな沢が、川内キャンパスのすぐ裏にあるんです。
小さな橋までかかっていて、この先に住んでいるひとはかつて警備をしていた侍の子孫?などと想像を巡らせました。
道が終わって、階段が始まります。ここから理学部へ抜ける道があるとは知っていましたが、1人では(クマが)怖くて行けませんでした。はじめてです。
しばらく登りが続き、少しきつそうな人も。いやーやっぱりクマが出そうで1人では無理ですねぇ。
やがて薬学部の植物園につきました。
さまざまな植物が植えられており、解説がついていました。すべて薬用になるようです。漢方薬の生薬として聞いたことがあるものや、普通に野菜やハーブで知っているものまで。全部見たいけど、そんなに時間もないので、またじっくり、見に来ることにしました。
くわしくはこちら。
薬学部を出たところで、北青葉山憩い公園というところで休憩。
桜があって花見ができそう。こんな場所があったなんて。
「勝手にテント張ってキャンプしたい…」などと思ってました。でも学内の施設です。いくらOBだからってそれは。(ていうか、BBQグリルまで設置されているみたいです!すげー!!謎の銀色の物体はこれだったのか!)
また歩きます。見覚えのある理学部まで来ました。
サイバーサイエンスセンターの横を通り。
かつてゴルフ場だった新青葉山キャンパス、新しい建物群が眩しいですが、ここ、たくさんの沢のはじまりなんだそうです。
ここが…!?
解説する内山先生。
言われないとわからないです。ここが沢のはじまり、とか、なにか案内があればいいのに。
ちょっと道をそれて、乗馬部の厩舎の向かいのうっそうとした茂みを覗いて見ると…山神碑!こんなものがあったなんて。
薬用植物園を作った時に移したそうです。ということはそのあたり、道だったんですね。
さらに沢をたどり、もうちょっと登ります。
ひらけた新青葉山キャンパスの中に、こんもりと生い茂った場所が。
ここは調整池。(左側にかすかに水面が)調整池と、道路を挟んで放流口があります。
道じゃない芝生にずんずん入っていくと、ほら、雨水がこうして流れるようになってる!
この道は、沢の流れに沿って作っているのだそうです。
ついつい「私が居た寮に比べて…」などと年寄りの思い出話をしそうになりましたが、我慢。まぁ、青葉山ユニバに生息している学生さんたちのtweet見ると、全然別物らしいですねぇ。
ふと参加者のお年寄りの女性が「こんなとこに、わかいひとが住んでいるなんて、気をつけなければいけないわね。ちかん、ごーかん」などと、さらっと恐ろしいことを言うのでびっくりしました。非常ボタンはクマのためだけじゃない。
鮮やかな赤土が目立ちます。
「この土は、前からなんですかね?」と、橋本さん。
「さあ、盛ってんじゃないですか?」と、私。
しかしそれは間違いでした。元からこういう土質なんだそうです。
あたりを見渡せる場所に来ました。
竜の口渓谷も、ここがはじまり。全然違うところを通っている沢なのに。源は近いんだね。
雪が降るとここでユニバ(寮)の学生さんがスキーするんですよね。
山歩きは一休み。「たまきさんサロン」でちょっと学習。
青葉山・八木山フットパスの会の展示が期間限定で行われているのです。今日歩いて見聞きしたことをちょっと復習。さらに東北大学名誉教授の蟹澤先生もいらっしゃって、さらに詳しい解説をしていただきました。
ここで休憩したら、さらにまた歩きます。しかし、予定より大幅に時間が押している!
このあとは東北大学植物園の中を散策。どうも時間的に厳しかったのを特別に通していただいたようで。最短距離で通過することになりました。
機械知能系の量子の横から植物園って入れたんだ……
ひたすら下りかと思ったらけっこう登り降りありますよ。
こんなとこだけど、昔は街道だったのですね。
ここに、ちょっと太めの杉が何本かあります。かつて杉並木があったそうです。
茶室「残月亭」跡。当時は見晴らしがよかったのでここに作ったのでしょう、とのこと。
ゴールが近づいてきました。植物園の建物で小休止をしたあとは、国際センター駅に向かいます。
ここも、沼だったそうですが、米軍が埋め立ててしまったそうです。
「この木、CMに出て来るみたいだねー!」なんて声が。
国際センターの向かいの、川内追廻からの眺めなんですが、よく見てください!正面のマンションが見えるところ。V字になってませんか?
かつて、竜の口渓谷はここから広瀬川に流れ込んでいたのだそうです。しかし、広瀬川が蛇行して流れが変わり、いまはもっと手前で繋がってるそうです。
「あれは住所でいうとどこですか?」
「向山でしょうね」
なるほど、行って見たいな。
国際センター駅に帰ってきました!
最初に見た「千貫沢」がこんな感じで足元を流れています。
無事、青葉山Rising山は終了。お疲れ様でした。
このあとは水辺で乾杯!へ。
汗が引いて冷えてあまりビール気分ではなかったですが、飲んでるうちになんとかなりそう。
なかなか手に入らない、穀町ビールです!
穀町パナシェを買いました。穀町ビールといえば10%の濃いエールですが、いまそれを飲むと終わっちゃいそうなので。
と、いいつつ、2杯目には日本酒を。こちらもなかなか手に入らない、荒町の及川酒店さんのみ扱いの「清流広瀬川」。
おつまみ付きです。
ともに青葉山を登った方々と、国際センター駅で楽しく飲みました。
「地下鉄の駅で飲んでるなんて!」
「子供が見たら、あんな大人になりたくないと思うだろうなー」
19:07が、全国一斉乾杯の時間です。
水辺で乾杯に集まった方々と、乾杯!
その模様はこちらにありました。
※ 私も写ってます
乾杯だけした後は、橋本さんともうちょっと飲みたいですねぇってことで、近場の名店「にこらす」に行きました。
うーん、たまらん。おいしかったです。
充実した夏の1日を過ごしました!
こんなかんじの、山歩き→乾杯、なイベント、もっとあるといいなぁ。
あ、企画すればいいのか?
とにかく、青葉山・八木山フットパスの会のみなさん、都市デザインワークスのみなさん、ありがとうございました!
これからもこういう、身近な川とか山と接するイベントに出て行きたいです。