お疲れちゃん
上司に「朝から疲れた顔してる」と言われた。ほとんど冗談的ないじられ方だったんだけど、ぜんっぜんそんなつもりはなかったので意表を突かれた。
この日も、起床直後のルーチンである筋トレをすこし汗ばむくらい行い、自転車で20分爆走して通勤してきた。体調には問題ない。
しかし、「疲れた顔をしている」と言われたら途端に疲れているような気分になり、その日は一日ぐったりしながら仕事した。
疲れてないのに「疲れてる?」と聞かれたことは他にもある。
あるコワーキングスペースで久しぶりの人と再会した。挨拶した後、その人が吹き出して「大丈夫ですか?疲れてませんか?」と笑いながら言った。
この時も全然疲れている自覚がなかったのでびっくり…というより、ちょっとムカッと来た。失礼じゃないか。
しかしその人はたいそう活躍している有名人であるからして、たぶん言うことは正しい。
どうやら私は、疲れた見た目をしてるようだ。
そりゃ、毎日満足してイキイキハッピーにはほど遠い。
やる気に満ちることもほとんどない。
眠りが浅いし、ハードな立ち仕事のせいか足がだるくてよく眠れないし、なにをやるのもめんどくさいし、仕事は辞めたい金はない。
人生はなかなか思い通りにはならないし。
そういうの、顔に出ているのかなぁ。
うん、そうだね。辛いこともたくさんあったね。うんうん。疲れるよね。なにもせず癒されよう。自分にごほうびを。
そう思って温泉に一泊してきた。
上司に疲れている、と言われたのはその翌々日だった。
私はホットペッパービューティーを起動し以前から行きたいと思っていたマッサージの店を開いた。足とボディマッサージのご新規様特価5000円コースを、ぽちりと予約した。
温泉に行ったばかりだというのに、なんという贅沢!!でも、なんとかしたい。
予約したマッサージのお店は、お香が漂い控えめのBGM、異国の雰囲気がたっぷりの癒しの空間だった。
明かりを落とした部屋で、ひんやりすべすべのベッドに横になり、じっくり受けたマッサージはめっちゃくちゃ気持ちよかった。スタッフの方の優し気な語りかけで、こちらの心もなんだか優しげになって、すごいなぁ、おもてなしのプロなんだなと感激した。人気のサロンらしく私が終わるころには次のお客さんが二人来ていた。いやーいいなあここ。整体行くよりこっちがいいな…
翌日。
職場で、半端ない腰痛に襲われつつ、重量物を運ぶ私。ちょっと間違えれば、ギクッと行く…そんな恐怖を感じながら。
いったいどういうこと…
最後にやったストレッチの動きが、体がひとの100倍くらい硬い私には、厳しかったのかもしれない。
あのお店は足マッサージだけ受けに行こう。
帰宅後、速攻でロキソプロフェンの湿布を腰に貼った。痛みが和らぐ。うう、医学薬学は偉大だな。くすりばんざーい。
最後に。
私が「疲れてる」と言われるのは、もともと顔のパーツが小さく間隔が広いので間延びしていて、寂し気で下がり気味なのが原因かもしれません。(こんなん↓)
あと口数が少ないので話題がないから見た目を言われてしまうのかも。
まあ、不用意に人を見た目で判断して「疲れた顔してる」などとは言わないで欲しい。できれば疲れた顔をしていても「今日も美しいですね」と言っていただければ。