人間相手の商売
今度は中耳炎になってしまいました。本当に病弱で困ってしまいます。
最初は別の病院に行ったのですが、なおらず、評判の良くいつも混んでいる某S耳鼻科へ。そこで「ああ、評判のいい病院にはやはりそれなりの理由があるんだ」と実感しました。
まず先生は、説明をきちんとしてくれる。病状の説明をせず「これこれこういう薬だしましょう」という病院、けっこう多いです。そして看護師さんをはじめ病院のスタッフは、視線が少しでも会うと笑顔で会釈。混雑しているのに全然殺伐としていません。
そして驚いたこと。私は診察室の奥でトイレの順番待ちをしていました。そこはスタッフルームへの通り道でもあります。と、スタッフルームの方から足早にやってくる、先生。(あら、さっきまで診察室にいらっしゃったのにいつのまに)なんて思っていたら、私を認めて「おや、誰か入っているんですか?…ああ、使用中ですね。もう少々お待ちください。」と、わざわざ確認して、そして近くにあった椅子を先生自ら差し出し「これ、トイレ待ち用の椅子ですからどうぞ。お使いください」とおっしゃったのです。多忙な診察の合間に、こんな風に患者を気遣ってくれるなんて!S先生、さすがだ!と思いました。
そういえばこの先生、朝の診察開始の時、わざわざ診察室から待合室に出て来て挨拶してくださるのです。病院といえど、人間相手の商売。患者さんに丁寧に接して、気持ちよく過ごしてもらうことが、とても重要だとこの病院ではわかっているのですね。
システムエンジニアも、相手にするのはコンピュータですがその向こうには使っているお客様がいます。やはり人間相手の商売といえるでしょう。
S病院の姿勢に、学ぶ事は多いと思います。