仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

ブックレビュー

「発酵野郎! ー世界一のビールを野生酵母でつくるー」鈴木成宗

発酵野郎!―世界一のビールを野生酵母でつくる― 作者:鈴木成宗 発売日: 2019/08/02 メディア: Kindle版 ビール検定を受けるうくらいビールが好きだ。 monyakata.hatenadiary.jp そもそも私が本格的にクラフトビールに目覚めるきっかけとなったのが、伊勢角屋…

「だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアをめぐる、私たちの物語」西智弘

これもまた死に関する本で、なんでこんなに死を身近に感じたいのか、おそらく私が生きる現実が厳しすぎて逃避したいからだろう。 やれやれ、だ。 どんなに逃げたくても私は相変わらずだ。 だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語 …

「平場の月」朝倉かすみ

平場の月 作者:朝倉かすみ 発売日: 2018/12/13 メディア: 単行本 50過ぎた男女のセカチューみたいな話を書きたいと著者が語っていたのでそうなんだろう。 これも人が死ぬ話。なんで読む気になったかというと、押し入れに敷いている昔の新聞紙にこの本の広告…

「兄の終い」村井理子 

httpsに切り替えたところ、Facebookのシェアがゼロにリセットされてしまった。 まあ、べつにいい。 けっこういろいろ本を読んだ気がする。たまっているのでじっくりブログにする余裕がなく、さらっと紹介エントリを続けてみようと思う。 「兄の終い」村井理…

「遺体と火葬のほんとうの話」佐藤信顕

遺体と火葬のほんとうの話 作者:信顕, 佐藤 発売日: 2019/06/21 メディア: 単行本 著者の佐藤さんを、twitterで知った。(@satonobuaki) コロナで本当はもっとたくさん人が死んでいるが、隠されているんだ、火葬場が大変なことになっているらしいよ、というデ…

「ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から」三井誠

こちらはお知り合いの京大の先生がご紹介されていたので知った本。 ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から (光文社新書) 作者:三井 誠 発売日: 2019/05/21 メディア: 新書 科学不信、身近で重い問題だ。今まさに全世界を覆っているコロナウイ…

「だらしない夫じゃなくて依存症でした」三森みさ

ウェブで見て惹きつけられ、本も買うことにした。予約して、やっと入手できた!待ち遠しかったよ。 酒に限らず、依存症入門としてとてもいい本です。 だらしない夫じゃなくて依存症でした 作者:三森 みさ 発売日: 2020/03/02 メディア: 単行本(ソフトカバー…

「退屈すれば脳はひらめく」

スマホもSNSもやめましょうやめましょう。バカになります。 ……という極端な本ではないですが、改めてスマホやSNSとの付き合い方を考えるきっかけになりました。 スマホとネットがあれば、いつでも誰とでも繋がれる。いいね!を送ったりもらったりで承認欲求…

2019年に読んだ本リストと、よかった本

読んだ本のリストを書いておく。 朝日新聞の書評特集で今年の本で印象に残ったものを各界の著名人が3冊あげる企画を見て、自分も読んだ本を振り返ってみることにした。 本を置く場所が6月からなくなってしまったのと、お金がないので、本はほとんど買わず図…

「そばですよ たちそばの世界」平松洋子

そばですよ。 立ち食いそばではなく、立ちそば、という。「喰い」が入るより品がありますね。 そばですよ (立ちそばの世界) 作者: 平松洋子,キッチンミノル 出版社/メーカー: 本の雑誌社 発売日: 2018/11/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含…

「全米最高視聴率男の『最強の伝え方』」アラン・アルダ

「パパ!見て!これ、へんなうごきになっちゃった!」 「……ふん、collisionが起きてるんだろう」 男の子が笑いながら語りかけると、大学教員だという父親は、なにが面白いのかというような口ぶりでこう答えた。 子供向けプログラミング体験会を行っていたと…

「未来職安」柞刈湯葉

ポッドキャストの「いんよう!」で紹介されていて柞刈湯葉さんの本を読みたくなった。お正月帰省の前に書店で買ってみた。 未来職安 作者: 柞刈湯葉 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2018/07/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3…

「どもる体」伊藤亜紗

どもる、吃音、という現象になんとなく興味があって図書館で借りて読んだ。この本についてはtwitterかなにかに流れていて知ってた。先日、ふと町中でこの本を持っていた人をみかけて(メガネをかけた若い研究者っぽい男性でした、ええ)、「あ」とピンときて…

11月から2月に読んだ本

いっぱい本を読んで、レビュー書きたいんだけど書く時間がない。まとめ。 地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門 作者: 木下斉 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2018/11/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ…

「僕は眠れない」椎名誠

椎名誠さんが長年不眠症に悩まされているという。 ぼくは眠れない (新潮新書) 作者: 椎名誠 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/11/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (11件) を見る 肉体派のイメージのある椎名誠さんが…ってこの本を初めて見かけ…

「食べる女」「続・食べる女」筒井ともみ

映画が面白そうだった。けど、見逃してしまった。まぁいいや、原作読んでみよう、と、図書館で借りた。 いろんな女(二人だけ男)が主役の短編集だ。 食べる女: 決定版 (新潮文庫) 作者: 筒井ともみ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/08/29 メディア: …

「BORN TO RUN」クリストファー・マクドゥーガル

ランナー必読書らしい。ノラヤに置いてあったのに分厚い本に拒否感を感じて読まずにいた。弟からこの本の出版の裏話を聞き、興味を持って読み始めたら、面白くて止まらない。 BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族" 作者: …

アルコール依存症に関する本を読んだ − 「上を向いてアルコール」「アル中ワンダーランド」

ビールが好きすぎてしょうがない。とくにここ半年ほどクラフトビール飲み始めてから世界が広がった。とても楽しい。 でもアルコール依存症になったらどうしよう。ぼんやり、リスクが気になるようになった。 飲む量は、家なら350ml缶一本。外ならグラス3杯。…

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」津川友介

知り合いの医療系の方や、先に紹介した本の著者朽木誠一郎さんが紹介していたので信頼できる本だと思い、購入。津川友介先生は東北大学出身だそうで、現在はUCLAにいらっしゃる。 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 作者: 津川友介 出版社/メー…

「健康を食い物にするメディアたち」朽木誠一郎

サイエンスバーなどでニセ科学に惑わされない正しい科学的知識を伝えたい私としては、これは、買わずにはいられない。しかし。 健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book) 作者: 朽木誠一郎 出版社/メーカー…

「いのまま」オカヤイヅミ

自炊エッセイまんが。 いのまま (芳文社コミックス) 作者: オカヤイヅミ 出版社/メーカー: 芳文社 発売日: 2018/01/25 メディア: コミック この商品を含むブログを見る これはtwitterでフォローしているRubyistのとりいさんが言及していて、なんとなく気にな…

「美しい距離」山崎ナオコーラ

死ぬとわかったら私はどうするだろう。 やっぱり入院しながらも、こんなブログで情報発信しつつ、ツーリングマップルを見ながら温泉キャンプしたいとわくわくしているだろう。乗れなくても、なんとかバイクのそばまで連れてってもらって、エンジンだけかけて…

「そのひとクチがブタのもと」(原題:Mindless Eating)

これは面白い本ですよー。でも邦題が挑発的で誤解されそうなんですよ。「このデブ!ブタ!!」って罵られているみたいで。ダイエット自己啓発本のようなイメージも持たれそう。でも、違うよ。 私を含め「体重減らしたい、でも食べたい」という食欲魔神の方は…

「生涯未婚時代」永田夏来、と「逃げるは恥だが役に立つ」海野つなみ

phaさんと永田さんの対談を読んだ。とても面白かった。phaさんは言わずと知れたニートの人。私も本を持ってる。寮出身だからphaさんの感覚、すごくわかる。永田さんも「家族は基本しんどい」とか、内心思ってたことをストレートに言っちゃうので、興味がわい…

「昨夜のカレー、明日のパン」木皿泉

寒くなってきました。そんな時はちょっとあったかくなるお話が読みたくなりませんかね。というわけであったかくなる本。 図書館で本棚で見かけて借りて来た本。背表紙を見たとたん、この本を新聞か雑誌で見た記憶が蘇った。著者はご夫婦。脚本家をしている。…

「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」小林せかい

行こう行こうと思ってていけない、未来食堂の本の2冊め。図書館で借りました。ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由作者:小林 せかい太田出版Amazonちなみに一冊目のレビューはこちら。 monyakata.hatenadiary.jpなお未来食堂はただいま店主のせかい…

「脳が壊れた」

脳が壊れた (新潮新書)作者:鈴木 大介新潮社Amazon いやーこれは面白かったですよ。 41歳で脳梗塞を発症し、高次脳機能障害が残った著者の経験談。脳が壊れるとどうなるのか、の一例が本人の口から語られる。脳が壊れた当事者がこうやって本を出せるまでにな…

柳美里「命」「魂」「生」「声」

奇妙なきっかけなんだけど、柳美里さんの本を読んでみようと思ったのは、昨年の岡村靖幸ちゃんの仙台ライブ。柳美里さんがお子さんとともに相馬にいらっしゃることはtwitterや新聞を通じて知っていた。そして仙台での靖幸ちゃんライブに、柳さんは相馬からい…

「孤独なバッタが群れるとき」

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)作者:前野 ウルド浩太郎東海大学出版会Amazon若手生物研究者の本、フィールドの生物学シリーズの一冊。このシリーズ、若手研究者が書いているからか、生物研究者が変わった…

「未来食堂ができるまで」

未来食堂ができるまで作者:せかい, 小林小学館Amazon未来食堂については、なにやら周囲の複数の方々から情報をシェアされてきて存在は知っていた。 で、CMC読書会(FacebookのグループCMC:コミュニティマネージャーズ・コミュニティで行っている読書会)の課…