仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな48歳、高校生男子の母。

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」津川友介

知り合いの医療系の方や、先に紹介した本の著者朽木誠一郎さんが紹介していたので信頼できる本だと思い、購入。津川友介先生は東北大学出身だそうで、現在はUCLAにいらっしゃる。 

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

 

 

食には敏感でありたい。食い意地が張っているので、うまいものをたくさん食べたい。でもジーンズがきつくなると痩せなければと思う。年齢とともに体も衰えて来ている。食べ物で健康になれるならなりたいし、病気は防ぎたいし、ランニングも始めたし…だからいいものを厳選しておいしく食べる人生を送りたい。

情報収集はしているつもり。雑誌の食べ物関係の記事を読むし、糖質制限の本も図書館で借りて読んだことある。でも、一般向けの本って微妙に表現がセンセーショナルな部分があって(患者さんが泣いて喜んだ、学会では無視された、etc…)それが鼻につくんですよね。

 

そういった本に比べると、この本は徹底的に冷静で、エビデンス重視。◯◯が健康に良い、悪い、はデータになければ決して言い切ったりしない。あいまいなものについてはわかっていませんとはっきり言う。信頼できると思った。

twitterでこの本に関する話題をtweetをすると、すかさず津川先生が反応して、疑問などに回答している。すごいなぁと思う。(ただ、津川先生に見つかると面倒だからとFacebook等で文句言っている人もいる。)

 

この本は健康に良い食事について書かれている。そもそも健康に良いって何なのか。まぁ、病気になるリスクが少ない状態に近付くってことだよね。

体に悪いからって好きなもの食えなきゃストレスで病気になる!と主張する人が絶対いるし、健康な食事と幸福な食事は相反するケースが多々ある。焼肉とか。食べ放題とか。無限ピザとか唐揚げとか、粒あんグッデイとか……。

事実を認識した上であえて健康より幸福を選ぶならそれは本人の勝手だ。でも「本当は体にいいんだよ!」と嘘で誤魔化すのはよくない。

 

というわけで幸福な食事はちょっと置いといて。

まず目から鱗だったのが「栄養素に着目して食べ物を選ぶのは間違い。食品そのもの、何を食べるかが大事」ということ。これが本書の大前提。

ビタミンCが摂れるからこれを、鉄分が摂れるからこれを。というのは食べ物の選び方として適切ではないというのだ。「えーっそうなの?」と、ちょっとショック。例えばこういう食事にまつわる記事は、ネットでも紙でも構成は「◯◯が体にいいんですよ、その理由は△△が含まれていてそれが体の××を□□するからで」っていうのが定番じゃないですか。

しかし考えてみたら当たり前で、同じ◯◯が含まれる食物であっても、それがどれぐらいの割合でどういう形で含まれていてそれが口から入って腸まで行くまでどういう処理をされるのか食品によっておそらく違うわけで。調理の仕方によっても多分違うだろう。これは、認識を改める必要がある。

 

本書で一番話題になっているのが糖質制限に関連するところ。みんな挑戦してはリバウンドしまくっているあれ。

「白い炭水化物」がよくない、そして「茶色い炭水化物」ならば大丈夫、なのだそうだ。茶色い炭水化物とは、玄米、全粒粉、そばなどの精製されていないもの。白い炭水化物の代表である白米は、悲しいことに全否定されている。白米は食べれば食べるほど体によくない、と、データが出ているんだからしょうがない。控えればいいんでしょという問題でもない。(ここで白米は毒!あなたは依存症です!などとセンセーショナルな表現をしないところがいい)

これもショックだよなぁ。私も白米は体型維持のため朝しか食べてないんですけど、大好きですよ。

かすかに光明もある。どうしても白米を食べたい人は、1日1時間以上肉体を使い労働するか運動しましょうということです。常に動き回っている立ち仕事のコンビニ店員は大丈夫でしょうか。1時間といえば私の場合、10kmラン。バイトのない日は10km走るしか…。

日本の食事はなにもかも「白米」がセンターに居てそれを取りかこむようにおかずが選ばれている。たまご、なっとう、ふりかけ、肉、味噌汁…………健康になりたいならばこの白米中心の考え方を変えるしかない。それはきっと、アルコール依存症の人が常に酒を常にそばにおいた前提で生活しているのを、依存症を脱するために組み替えるように*1、意識を変えていく作業となるのだろう。

どうか、食品に関わる企業は玄米に合うおかずシリーズを開発してほしい。玄米に合う鯖缶とか。玄米に合うたまご料理とか。

で、「玄米は残留農薬があるから体に悪いんだよ」という主張をする人が必ずいるんだけど、本書ではそれに対する解説はなかった。どうなんだろう。玄米を生協で買うとけっこう高くて無農薬がデフォルトだったりするので、それならいいのかな。

 

野菜ジュースは糖尿病のリスクを増す、これもびっくりだった。野菜ジュースは野菜を摂る代わりにならないよ、でも野菜がないよりましじゃん、と思って時々飲んでいたけど、リスクを増やしていたとは。ぜんぜん「まし」ではなかったのですね……気をつけよう。

バターコーヒーも好きな人が多くて誇らしげにSNSでシェアしてるけど、よろしくないらしい。

他にも、コラムを含め、有益な話がたくさん書いてますので、隅から隅まで読んだほうがいいです。興味があれば引用されている論文も読めるので、とても役にたつ本だと思う。

 

この本を読んで、うちの食卓もちょっと変化しました。玄米をときどき炊いてます。

実は私は子どもの頃玄米菜食だった時期があって、非常にまずいイメージがあったんです。「玄米がおいしくないと思うのはお前の体が毒されてるからだ」と親に言われまして、トラウマですよ。給食の白米が本当においしくてありがたかった。でも、おとなになってから玄米を食べてみたら意外とおいしい。息子は「俺は玄米けっこう好きなんだよ」と言って食べている。良かった。

魚の頻度を増すようにした。ジュースはなるべくやめて果実。手間は増える。

ナッツは前からぼりぼり食べていて、カロリー高いのでうしろめたく感じていた。でも、積極的に摂取したいと思います。

 

しかし気をつけていても結局肉もハムもソーセージも食べるし、白米の日の方が多いしパンも食べるしスパゲッティーも食べる。

だって好きなんだもの。体に悪い、白い炭水化物が好きなんだもの!!赤い肉も!!どうしたらいいんだ!

どうしても食べたいなら……うーん、1日10km走る、かぁ。

*1:最近アルコール依存症の本も読んでいてこれも面白いのでレビュー書く