copytrack、ご存知でしょうか。
このたびちょっと困ったことが起きたため、このサービスを利用しました。その体験談を少しご紹介しようと思います。
とあるサイトで無断利用を発見
いろいろ経緯はしょりますけと……ある日エゴサーチしてたら、私のブログの画像が無断使用されているサイトを見つけました。他にも問題はあったんで、その点とともに抗議することにしました。問題のサイトの魚拓をとり、問い合わせフォームから問い合わせ文を送りました。
以前、ノラヤのチラシのデザインをパクられるという事件がありまして、こういう問い合わせを出すのは2回目となります。その時にこの手のメールの書き方を多くの方に教えてもらったので、その記録を掘り起こし、書きました。何月何日まで回答してください、と期限も入れて。
期限が来ましたがいっこうに返事は来ません。どうやら、無視されてしまったようです。
copytrackを利用してみることに
次の段階は、内容証明郵便でしょう。
でも、ここで、copytrackを利用してみることにしました。
copytrackを利用するにあたって、一番参考になるのはこちらのオオスキトモコさんのnoteです。
この記事がなければ、私は利用に踏み切ることができなかったと思います。本当にありがたい!
なにより安心感が得られたのが、日本語での問い合わせにも対応してくれるという情報でした。
copytrackはちゃんと日本語化されているし、日本人スタッフもいます。問い合わせ用のチャットもあります。私もちょっと不安に思ったことがあったので、質問してみました。丁寧な返事をいただきました。
画像登録、ヒット
まずは画像を登録します。
左のメニューから「コレクション」を選び、必要に応じてフォルダを作って、そこに自分の調べて欲しい画像をアップします。タグ付けもできます。このとき、600×600より小さいと、受け付けてもらえません。
登録して、待ちました。
1日1回くらいcopytrackのdashboadを確認しました。
するとすぐに、例の無断使用のサイトがヒットしました。この段階では、まだなにも手続きは進みません。自分が運営している別サイトの可能性もありますからね。
でも、もう見込み金額まで出ています。見込み金額が出ると、なんかこう、まえのめりになりますね……
ユーロの送金を受け取れる外貨口座が必要
よし、copytrackさん、お願いします!という前に。
copytrackはドイツの会社です。copytrackが徴収した利用料は、手数料を引かれたあとユーロで支払われるのです。だからユーロで送金を受け付けることができる銀行口座が必要です。
そこで口座のある住信SBIで外貨口座を開設することにしました。 前述のオオスキトモコさんは新生銀行の例でしたね。私は新生銀行の口座がなかったので。
あとで考えるともっといろんな銀行を調べればよかったのですがこの時は早くお金が欲しくて焦ってたw
じっくり読んで、いろいろ調べたんですが、外貨をとりあえず買わないと口座が開設できないようです。そこで500円分だけユーロを買い付けしました。
翌日、無事外貨口座が開設されたのを確認。
銀行の情報を登録
支払先の情報その他を登録します。
copytrackの左側のメニュー「管理」から「お支払い先住所」を選んで、情報を入れます。
「担当者名」は英語じゃないとダメですが、住所は日本語でok。
そしてちょっと不安になってくるのが、下の方の「銀行口座情報」。
"第三者中継銀行を介してのお振込には対応しておりません"などの注意書きがあって、本当に大丈夫かな?と心配になりましたが、住信SBIは大丈夫だったようです。
口座名義はローマ字。swiftコードや銀行名などは、住信SBIの場合書き方がこちらにあるのでその通り(というかコピペして)入れます。
口座番号の入れ方がちょっとわかりづらいです。「住信SBIネット銀行のお受取人さまの支店番号・口座番号」とあるのですが、単に、支店番号口座番号を繋げた数字の文字列を入れればOKでした。
ちなみにこの情報は、ケース提出時に入力もできます。(というか私はそうやった)
ケースを提出
「ヒット」のリストから、無断利用している項目の「ケースを提出」のボタンをクリックして、いくつかの項目を入力していきます。このあたり迷うのですが、よく読み、またオオスキトモコさんのサイトを見ながら、入力していきます。
最後のボタンを押すのに、だいぶためらいましたが(というか、実は2日くらい迷った…やめといたほうがいいのか、おおごとになったらどうしよう、刺されたらどうしよう、とか)、おもいきって押しました。
進行状況
提出されたケースは左メニューの「ケース」に入り、進行状況を確認することができます。わかりにくいですが、ケースのリストの右端の「目」のマークをクリックすると、詳細を確認できる画面が出て来ます。その画面の右上のドロップダウンリストで「通知をオン」にすると、状況が変わった時メールで教えてくれます。
状況が「新規」から「レビュー」に変わり、多分このあとはしばらく時間がかかるな…数ヶ月かな…と思っていました。
獲得
数日後アクセスしたら状況が変わり「獲得」になっていました!詳細がメールでPDFで送られてきました。
ケース提出してから3日後に、相手にライセンス提案が行われ、その日のうちに承諾され、さらに3日後に支払いが行われ、翌日に私への送金処理が行われました。なんと7日で…このスピードには驚きました。
相手の対応も早かったんですね。問い合わせフォームは無視されたのに。
受け取り口座側の処理
ところが、今度は送金を受け取る銀行側で手続きが必要となります。
要は、この送金はあやしくないよ、というのを銀行に伝えなければいけないのです。住信SBIからメッセージで手続きの指示が来ました。テンプレートの通り、日本語で書いて送ればOKです。それが確認されたあとで、ようやくユーロが入金されます。
外貨送金手数料……
しかし、ここで外貨送金手数料というものがかかってしまうんですね。住信SBIの場合、1万円以上は無料ですが、少額の場合は25.00ユーロかかっていました。
copytrack社の手数料、外貨送金手数料とで、支払ってもらった額からだいたい半分くらいになってしまいました。
さらにこれを円にするとまた為替コストがかかるのです。なので……まだユーロのままです。
おわりに
copytrackの事例は、イラストレータさんや写真家の方など、その画像でお仕事をしている方が多かったので、ただの一般人のブログの画像でもお願いしていいのかなぁ、無謀じゃないかなあ、とためらいがありました。でも、こうして利用料を徴収できました。
名もない一般人であっても、そのブログの内容は立派な著作物です。勝手に使っていいわけがありません。利用料は少額でも、その会社が無断利用を認めたというところに意義があったと思います。
みなさん、copytrack使いましょう!