仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

化粧をしなくなってしまった

私は中年女性ですので、人前では化粧をしなければならないらしいです。

でも最近、ノラヤ出勤時に化粧をやめてしまった。

 

正直、徒労感があるのですよ。

メイクするのも落とすのも、めんどくさい、そのために睡眠時間が削られる、食べると落ちる、こすると落ちる、なにもしなくても落ちる、手も汚れる。あんな面倒な思いをして、なんか得られるものがあるのかなぁと。

 

メイクしてきれいになったら、嬉しいでしょ?

鏡の中の自分に見とれて、心がウキウキして、前向きになって、笑顔になって素敵な自分になれちゃう♪

 

……うーん。

そう、思い込もうとして数十年。

どうしても、心理的効果より、めんどくさいほうが大きい。

おそらく綺麗になりたい、綺麗になると嬉しいという気持ちが普通の女性に比べて極端に低いのだと思います。メイクだけでなく、スカートも履きたくないし、ヒールも履きたくない。

 

もともと、休日は化粧していなかったです。

コンビニ行くときもスーパー行くときも銀行行く時も化粧しないです。

 

うちの母なんかは、昔から

「みっともない」「しないのは恥」「失礼」

って言うんですけど。

そういうネガティブな理由で仕方なくするもんなんですかね。

女性が素顔で外に出ていたら「失礼だ!」「迷惑だ!」「損害を与えた!」って指さされて非難され裁判を起こされるとでもいうんだろうか。

男性はなにもしてなくても失礼にならないのに。

 

バイトに行くときは化粧します。まぁしなきゃいけないようだし。

飲みに行くときや、まちなかに買い物行くときは、化粧するしスカートも履きますよ。

でも、そういうときってモードチェンジ、加工を施した自分になっている。

化粧して自分の顔がちょっと変わるのは確かに、楽しいです。シミとか薄くなるしキメが細かく見えます。でもその楽しさって「メイクして綺麗になって嬉しい」というより、加工で変化するのが面白い実験的な楽しさ。別に毎日しなくてもいいよめんどくさいし、と思う。

 

そりゃー若い頃は、化粧したりオシャレしたりすると褒めてもらったりかわいいと言われたりして嬉しかったけど、もうそういう見返りもない。

30代の半ばぐらいだろうか。何年も前から知り合いで、何度も会っているとある男性と、たまたまちょっと濃い口紅を塗っている時に会って、こう言われた。

「あれー。sato_kawaさんが化粧しているの初めて見た」

驚いた。その人に会うときはそれまでも100%化粧していたのに。

男性の女性のメイクに対する認識ってそんなもんなのだろうか。

違う。その方の周囲にはたくさんの美しい人たちがいた。とほほ。私のような地味な女が化粧したところで、化粧していると認識されないということだ。めんどくさい思いをして化粧するのが、ばからしくなった。

顔面偏差値が30から40になるくらい?劣等生が「勉強したって無駄だ」と言う気分が、よくわかった。

たとえ他人から美しく見られてなくても、化粧して気分が上がって自己肯定感が得られるなら価値はあるだろう。

でも、私はそんなんでもないかな。

化粧品、金もかかるしさー。

 

だったらいつだって汗だくになれて、いつだって温泉に行けて顔が洗えるほうがいい。顔がかゆけりゃ掻いて、ラーメンも骨付き肉もかぶりつける。

あー、そうそう。バイク乗りだから、ファンデーションでヘルメットの内側やゴーグルが汚れるんだよ!!

化粧した顔を鏡で見るより、銭湯で風呂上がりに全身見るほうが自己肯定感があがりますね。

 

あ、それから、夏は紫外線を防ぐために顔も体も塗ります。これもめんどくさいけど、紫外線による人体への影響は明らかなので、しかたない。