仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな47歳、高校生男子の母。

メールが受信できませんでした

あるアカウントのメールがサーバーにたまりすぎて、100%になってしまった。まったくメールが届かなくなっていた。メールボックスが溢れた、ってやつだ。

500年ぐらいインターネット使ってるのに初めての経験かもなぁ。

まったく気づかないまま数日過ごしてしまった。なんだ静かだな、ぐらいにしか思わなかった。

 

メールを送って、Cc:で自分の入ってるMLを含めたのに送られて来なくて、やっと気づいた。

自宅とノラヤと、両方のPCでメッセージ見れるようにしていたので、サーバからメール消してなかったんですよ。ここ1年ほど。

そんでも、私にメールが来ることがめったにないから問題なかった。メールを頻繁にやりとりするような仕事もなくなったし、来るのはSPAMぐらいだ。

親しい人とのやりとりはメール以外の手段を使うようになったしねぇ。

 

ところがRubyKaigiのスタッフになってから、生まれて初めてぐらいの膨大な量のメールが来るようになってしまった。

おお、世間のIT系のひとというのは、こんなにたくさんのメールにまみれて生きているのか。大変だなぁ。

よくエグゼクティブの人が、朝来たら未読が300とか言ってるけど、その大変さを全然わかってなかったんだな。未読が30超えただけで焦る。読むのにえれえ時間がかかる。そんでメールクライアントを立ち上げるのが憂鬱になっていた。

 

そんな流量が止まったんで普通気づくだろうけど、あれ、楽だ、ぐらいにしか思わなかったんですよ。 現実から目を背けていた。

……しかしこれはやばい。もうIT系をやめた情弱おばさんとしては「どおしたらいいのお〜?」と、一瞬困惑。

 

とにかくプロバイダ提供のWebメールに切り替え、大容量データを添付したメールなど消していったら、凍結した水道の詰まりが取れたかのように(寒冷地の人しか共感してくれない表現だな)、またMLからメールがするすると届きだした。

あー、よかった。

 

そういえば大昔。MLで誰かのメールボックスが溢れて、エラーが返ってきてMLに投げられ、それがまたエラーになって、というエラーメールがMLに延々とループし流れることが、たまに、あったなぁ。◯◯さんのメールボックスが溢れてるよー、なんて。

 

などとインターネット老人の感慨にふけってるばあいじゃないのよ。

放っておくとまた溢れる。

もう2台のPCでメール読むためにサーバに残す、なんてする時代じゃないし、あれだな。Gmailで読もうかな。

はやくなんとかしないと。します。

もう来月RubyKaigi2018、仙台で開催。なので宣伝

RubyKaigiの話を全然書いてなかったので書きます。

前に書いたのはこれ。 

monyakata.hatenadiary.jp

 

RubyKaigi2018のサイトも情報がだんだん増えてきました。Speakerとか。

rubykaigi.org

 

Keynoteにすとうさんがいます。すとうさんは青森出身のすごいひとです。超イケメンでたいやきが好きな人。

大昔、仙台Ruby会議01やったときも講演してくださいました。(これ、忘れてたけど私が書いたレポートだ。うわー私すごい。もうこんなの書けない)

Rubyist Magazine - RegionalRubyKaigi レポート (05) 仙台 Ruby 会議 01

当時のすとうさんの講演内容は「地方にいて悶々としている若者が東京に出てくる前にやってみること」というメッセージだったのですが、いまや東京のIT企業が仙台に誘致されてきていて(一時的なもんじゃなく続いてほしいですねぇ)、仙台をもりあげようという雰囲気なので、仙台にいてもそれなりに優秀なエンジニアとは出会えるんじゃないかな……よく知らない。あと進んでる会社ほどリモートワークも整備されてきているので仙台にいながら優秀なエンジニアにもなれるんじゃないかな、よく知らない。

 

なにはともあれ、RubyKaigi2018は優秀なエンジニアが全世界から仙台に集まるのは確実(強引)。そんな機会は二度とない。ので、出会いたい方は行かない選択肢はないと思います。一緒に酒飲んで仲良くなってしまえばいいと思う。

 

RubyKaigiに参加するには、チケットを買わなければいけません。お金がかかります。

ちなみに学割があります。購入前にメールでクーポンコードをゲット。詳細はここをじっくり読もう。

rubykaigi.doorkeeper.jp

 

言い忘れましたが会場は国際センター。仙台市民には「まわりになにもないじゃん」と認識されているところです。コンビニは一番近いところでセブンイレブン仙台川内店だと思う。あと平日だったら東北大学の食堂・生協が使えるかもしれない。坂を登ってください。二高出身の人は定進堂も懐かしいかもね。

 

そして今、RubyKaigi2018を一緒に盛り上げてくれるHelperを募集しています。締め切り5/2、選考あり。気になる方はぜひ応募してみてください!

RubyKaigi 2018 Helper応募フォーム

 

とりあえず。ちょこっっと宣伝してみました。

「お金がない」と「お金をあげます」

あー。お金がない、お金がない。しょっちゅう、言っている。

みっともないですね。

口座引き落としができなかった通知がメールで来たり、残高が3桁になったり、そんなとき頭をかかえ、口をついて出てしまうのだ、「金がない」。

しかしいざ、「お金をあげます」と言われると、困惑してしまう。

 

数年前のことだ。ノラヤの当時の常連だった女性が、ドロップインの最中突然こう言った。

「あの、お金をあげたいんですが」

えっ、と驚くと、

「むなかたさん言ってるじゃないですか。あれがほしい、これがほしい、でもお金がないって。この間も息子さんの服を買う出費が痛かった、って。だから、わたし、むなかたさんにお金をあげようと思って」

「………いりません」

動揺した。そしてなんだかわからないけど、むかあっ、と来た。冷静と笑顔を装って、言った。

「息子の費用は別途口座に積み立てているんです。心配はいりません」

と言うとその人は、

「そうですか……お困りのようだったので。あの、気を悪くしたらすみません」

ええまったく気を悪くしましたよ、と言おうとしたらなぜかそこにいた他の常連の男性がにこやかに「いいえー!」と言ってしまったので(なぜだ!)、なにも言えなかった。

しかしこの、自分の中に沸き起こった、「お金がないみたいなのであげます」と言われることに対しての腹立ちは、なんなんだろう。理不尽だよな。欲しいっつってんだから、怒れる立場じゃないのに。

 

あとで思いかえすと、くれるなら貰えばよかったのに、と思う。

「息子さんの進級祝いです」とお金を持って来たら恐縮しながらも受け取っただろうから「そういう名目にしてください」と言えばよかった。

 

施される側、っていやなもんだなと思った。

名目のないお金を施されると、自分が立場が下になったようで、その人のしもべになったようで、気分が悪い。

そういうのがいやなら、「お金がない」と言わなければいいのに、やっぱり言ってしまう。お金がない。

お金がないと言い続けることで自分はすでに、立場が下であることを表明しているというのに。私、めんどくさいな。

 

すこし前のこと。義母から、私あてにずっしりと重い現金書留封筒が届いた。

いつも物を送ってくる時は、夫と私連盟で宛名を書いてくるのに、わたしに宛てるとは珍しい。

開けてみたら札束、と、長い手紙。

驚いて読む。

「日本での女性の地位は相変わらず厳しい。働いているとはいえ収入も少ないであろう。息子もあなたを働かせて迷惑をかけている。仕事の収入の一部をためてきたお金であるから自身のために使って欲しい。そしてどうかこれからも家族で仲良く暮らしてほしい」といった内容だった。

この時も、かなり困惑した。

特に「女性であるから収入も少ないであろう」と「迷惑」という部分。

たしかに私は子供を持ったことで仕事にかける時間も少なくなり、まっとうな収入を得る機会もかなり失ったと思う。しかし現在、私の収入が非常に少ないのは、いろいろな経緯を経て、やりたくない仕事をしないからである。IT系の仕事はやりたくないからやらなくなったし、ノラヤのような赤字一辺倒な事業も自分が勝手に選んだ道である。だからこそ別途コンビニのバイトなどの仕事で収入を別に得ているのだ。コンビニバイトだって大変だけど、そんなにいやなわけでない。

私にとって、なにかしら働くのは当たり前なのに、「迷惑」というのは、まったく違うのだ。それにお金をもらったから家族仲良くしろというのも……

 

もやもやした。けれど、すでにお金が手元にある。これはありがたくもらうことにして、一部は生活費や自分のランニング関係のために使ったけど、なるべく使わずに義実家関連イベントが発生したときのためにとっておこうと別口座に保存してある。

 

お金を労せず貰うって、実はこっちの気分の処理がたいへんだ。

 

なので、もし私にお金をくれるなら

(1)とにかく有無を言わせないように現金をつきつける、送りつける(いるかどうかきかない)

(2)「ノラヤオープン◯年◯日記念のお祝いです!おめでとうございます!」などと、なんでもいいから名目をつける。

という方向でお願いします。

あとはnote.muとか

 

4月はやばい。大きな引き落としが2つ重なる。バイトの勤務は増やした。それでなんとか乗り切れるだろうか。

ああ、お金がない。

「健康を食い物にするメディアたち」朽木誠一郎

 サイエンスバーなどでニセ科学に惑わされない正しい科学的知識を伝えたい私としては、これは、買わずにはいられない。しかし。

最初に謝らなくてはなりません、ごめんなさい。

私が朽木さんのことを知ったのは、ぱくたその素材としてが最初。「意識の低いデブ」のインパクトが凄まじくて医療系ジャーナリストの方とは知らず。

よりによって昨年、ノラヤサイエンスバーのニセ科学の会回に朽木さんの画像を使ってしまいました。(左上)水素水のようなものを信じて飲んでる系の雰囲気で。

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あんまりですよね……

 

さて、この本。熱いです。

医療系の情報、いかにおかしいものが世の中に蔓延してきたか。ネット、広告、本、テレビ、あらゆるメディアで健康になりたい人の気持ちが利用され、情報を信じ命を落とす、悔しい、悲しい思いをする人がたくさんいる。どうしてこうなってしまったのか。じゃぁこの状況を変えるには?実際にwelq問題で状況を大きく動かした著者の「変えなければ」という、真摯な思いがすごく強かった。

インチキじゃない、正しい情報がちゃんと伝わるようになって欲しい、そう思っている人はある程度はいるはずだ。

私もノラヤでサイエンスバーなぞやっているのは、「一般人が楽しく正しい科学的知識に触れる場所が仙台にない」と思ったからだ。

冒頭の画像を宣伝に使った第13回のサイエンスバーでは、ニセ科学に関心の強い方が20人集まり、小波先生の話を聞き、ディスカッションした。本書にも出てきた小林製薬の帽子をかぶった女性の広告の話題も出た。でも「どうしたらニセ科学の蔓延を止められるか」をディスカッションのメインテーマにするのは、断念した。一緒にイベントをやった人と相談して、これまで戦ってきて徒労に終わるのをなんども見ているし、たぶん2、30分話合っててもうまく答えはでないよ、ということになったのだ。

しかし「こんなん信じている人いるんだよ、ばっかでー」で、終わってはいけないんだろうなと思っている。なんとかしたい。

身近なところだとうちの母は看護師だけど昔から標準医療否定派で民間療法にどっぷり。私はそんな家庭環境の影響が今でも多少抜けない。母はがん放置療法で有名な某医師の本が好きで何冊も持っている。弟と「あれは困ったなぁ」と言っているがどうしたらいいかわからない。

うちの母みたいなケースは難しいとしても、まだ、「ネットでこう書いてたからこうなんだって!」程度に軽ければ、本書のp.144からの「5W2H」で検証するのが有効だろう。医療デマが溢れている事実すら知らない層がまだまだ多いのだから。

だいたいにして「××したければ◯◯しなさい」「◯◯さえすれば治る、よくなる、やせる」はおかしいに決まってるんだけど、すがりたい人はそういう命令調の楽そうなものに飛びついてしまう。

 

私は思うのだが、個人の情報発信が悪気がなくて、怖い。よかれと思ってやっているから。たとえGoogleで検索順位は低かろうと、SNSで仲間内で広まっていくから。

仲間内で「自閉症は作られた病気」「子宮をどうのこうの」「がんは◯◯で治る」などと影響力のある人が言っちゃうとわーっと広まってしまう。

SNSだと「この人が言うんだから(やってるんだから)きっとそうなんだ!」ってなっちゃうんだよね。芸能人がやってる高額な医療も影響が大きいけど、身近な知り合いのほうがもっと怖いんじゃないだろうか。しかも「やりなよ」って直接勧められたりして。

間違った情報のつながり、じゃなく、正しい情報のつながりを作ろう。それが著者の提案「#情報のリレー」だ。

実際に怪しい情報は声をあげれば直接規制、自主規制が働くかもしれない。welqのように多くの人に知られたらGoogleまでも動く。

これは怪しい、おかしいと思ったら「#情報のリレー」のハッシュタグをつけて発信すればバトンをつなぎ伝わるようにします。そう朽木さんは宣言している。

「誰も医療デマに騙されることのない世の中」は、実現できます。

こう断言しているんだから、すごい。

 

背筋が伸びる。そう、この本を読んだからには、情報のリレーの担い手になっているということだ。

「誰も医療デマに騙されることのない世の中にしよう」が、大きなムーブメントになるよう、私も微力ながら協力したい。

医療デマで食っている人からの反感も買うだろう。セミナー業のひととか。

でも、やっぱり、人の命に関わることだ。おかしいことはおかしいと言い続けたい。

女川はなにもかも綺麗だった

先日息子が部活の合宿でいないすきに、突如思い立って女川までバイクで一泊旅行してきた。

なんだかね、金がない金がない言う割にこういうのに散財するよね、わたし。

はじめに

女川はいつか行ってみたい場所ではありました。津波で流されたあと再生した商店街の写真はよく見る。孤独のグルメに出て来たし、フリーランスを誘致しようといろいろ仕掛けてたり、元気な人が多い印象がある。私の周囲の社会貢献とか震災復興とかやっている仙台の人たちはみんな女川行ってるし。

それからコワーキングスペースもある。復興支援関係で活用されているようです。

あと、トレーラーハウスの宿があるんですよね。憧れ。アウトドアっぽくて。

でも……特に用事もないし遠いし、三陸に旅する機会があったらついでに寄れたらなぁ、としか思ってなかった。

今回行こうと思い立ったのは、私が最近クラフトビールにはまって、仙台のクラフトビール屋さんを調べていたら女川にも一軒クラフトビールの店があるらしいことを知ったから。

ビールのためなら女川も遠くない。

JRで行くか?バス?ちょっと悩んで、バイクで行くことにした。バイクで行くなら泊まるしかない。調べたら、トレーラーハウスの宿が楽天トラベルにあって、溜まっていた楽天ポイントが使えたので思い切って予約。

4/3

バイトを13時までやってから出発。テント積まないから荷造りは楽だけど、もたもたしていて結局出たのは15時すぎだろうか。

前から気になっていた利府のお蕎麦屋さん「角べえ」で天ぷらそばを食べた。立ち食いっぽいそっけない店舗でこの濃い味が、うまい。

三陸自動車道で女川へ向かった。SAが好きなので寄ろうと思っていたら、途中にあるのが春日PAだけだとあとで知った。寄れなかった。でかいテントこそ積んでいないけど、風にあおられてふらふらして怖いし寒い。軽いバイクは高速や長距離だと疲れる。400のバイク欲しい。いや大型がいいか。

高速降りてから休憩した石巻渡波のファミマは休憩スペースも電源もあってよかった。体が冷えていたし腹へった。でも夜おいしいもの食べるんだし我慢。コーヒーだけで早々に出発した。

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だんだん日が暮れてきた。石巻から女川までの道は途中不安になるくらい山で、本当にこの先に町があるの?私間違っていない?と、思い始めたところでようやく集落が見えてきた。

新しい家、看板、綺麗に舗装された道路、まだ多い空き地。

コンクリで固められた山の法面。

ああ、そうか、津波で全部流されてしまったのだ。画像でなくリアルに見ると、事実として突きつけられる。この横断幕の決意が胸に迫る。

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「女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ」

新しい女川にたどり着いた。

宿に着いたのが18時近く。「ホテル・エルファロ」です。

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travel.rakuten.co.jp

イカー応援プランということでトレーラーハウスの前にバイクを停めさせてもらった。しかしバイカーというのはちょっと……ライダーなんだけどな、私。

今回、一応PCも持って来て多少作業はしたかったんです。でもPCでもスマホでも、Wifiが不安定すぎる。うーん、Wifiが使えないとは……息苦しい。

とにかく腹が減ったので、Wifiを諦め、計画通り温泉に行って風呂上がりにビール飲みにいくことにする。

宿からはすぐ、女川駅。こうして電車も見える。

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そして駅舎の中に温泉、「ゆぽっぽ」が!!!!

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onagawa-yupoppo.com

とてもいい温泉だった。広いし明るい。壁画の鹿がいい。

天井もいい。

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マッサージ椅子も寝るとこもあった。ここが500円かー!*1いいなぁ。女川いいなぁ。住みたいなぁ。温泉だけで住みたくなった。

バイクで冷えた体が芯まであたたまった。本当にありがたかった。

一応化粧は落とさず、ビールを飲みに商店街に向かった。

 

……駅前から歩くが、全然人がいない。平日夜だから仕方がないのかもしれないが、 またまた不安になる。

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煌々とあかりは点っている。

そうか、綺麗なまちはできたけど、定着する人はまだまだ増やさなきゃいけないんだな。

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だれもいない「シーパルピア女川」を歩いて、お店についた。ひときわ、明るい空間だった。

なぜか食べログのリンクが仕込めないけど、「ガル屋」です。仙台ビールマップにこうある。

孤独のグルメで話題になった女川町に、国内外のクラフトビール樽生が10TAP!!新しくなった女川駅前を散歩しながらビールを楽しみませんか?ブリュードッグやミッケラーなどの珍しい輸入ビールも樽生で飲めます!!人気のビールは「希望」の意味を込めた女川ホップペールです。日々変わりゆく女川町を是非見に来てください!!

わくわくしながら店に入った。

店内では若い人たちがわいわいやっていて、店主さんも会話に混じっている。

カウンター席がないので、空いていた方の大テーブルに座る。黒板のメニューを見るが……あれ?クラフトビールは……どれ?店主さんのいるカウンターへ。

「あの、こちらクラフトビールのお店だと聞いたのですが」

「いちおう女川ホップペールがこちらの地元のビールです」

「では、それを」

うん、女川のビールなら飲まなきゃね。さて、何を食べよう。再び黒板のメニューを見るが……女川っぽい食べ物が、見当たらない。うーん。とにかくお腹空いてるし、ポテトサラダを頼んだ。

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あーやっとビールにありつけたー。

ビール、おいしい。

私はうまく表現するすべを知らないが、たいへんおいしい。ポテトサラダも、普通においしい。

そうこうしているうちにお店には、どやどやたくさん若い人たちがやってきた。見覚えのある起業家もいる、自分が泊まっているホテルの名前も聞こえてきた。みんな常連さんなんだな。テーブルを占領しているのが申し訳なくなってきた。

2杯目を飲みたいが……すごく度数の高いクラフトビールがあるらしいがそれは避けたい。でも、他にクラフトビールはどれ?ブリュードッグやミッケラーはないようだ。ポスターはあるのに。カウンター席だったら店主さんが近くてもっとお話できそうなものだけど、店全体が仲間内のなにかの話で盛り上がっていて、クラフトビールについて詳しく話を聞ける雰囲気ではない。

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なので、女川ホップペールともう一杯と、プレッツェルを頼んだ。プレッツェルってあの8の字みたいな硬いパンみたいなやつだよね!ビールにあうし……

あれ、思ってたんと違う……

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ここは、きっとハッカソンとか起業イベントとかやって、すでになんか食べたあとで、仲間とワイワイ!友達ともっと飲もうぜ!って連れ立って来るにはぴったりなんだろうな。一人でしみじみクラフトビールと女川のうまいものをいただこうと思っていたので、少々求めるものが違ったようだ。

そこで早めに切り上げ、お店を出て、しばらく海側に歩いた。……やっぱり暗くて誰もいない。海風が冷たい。でも、ファミリーマートの明かりを見つけた。

心底、ほっとした。

コンビニで欲求を満たすって旅における敗北者みたいだけど、そんなことないわ。全国どこでも同じメニューがあるコンビニって本当にありがたいと思った。

そうか、コンビニって日常を取り戻しモードリセットできる場所なんだ。コンビニバイトをしている私が、ちょっと自分の仕事を誇らしく思った瞬間だった。

ファミマでビール一缶とサラダを買って宿に戻って二次会をした。PCを開いて情報を調べようとしたが、やっぱりWifiが不安定なのでばたんきゅーと寝た。

4/4

朝、ちょっと朝食を入手しに、ファミマへ散歩した。さっさと移動して「上品の郷」に行こう。ここは知人がお湯を絶賛していたので、絶対入ろうと思っていた。ランチバイキングもいいらしい。

ところが、国道398、まったく道が進まない。工事で片側通行でもしているのかと待った。海中での潜水作業を眺めて暇を潰していたが、さすがにおかしい。

引き返してセブンイレブンで聞いた。

「あー、華夕美のあたりで事故あったらしいですよ、さっき防災無線で流れてました」

がーん。しょうがないのであんぱんを食いながら道路を眺めていた。全然動く気配がない。

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しょうがない。これは……

女川でちゃんとうまいもの食べて帰れという神の声だ!

女川駅前に引き返した。昼ならいっぱい食べるところあるはず!

まずは、コワーキングスペース「女川フューチャーセンターCamass」へ。

www.onagawa-future.jp

ドロップインをお願いした。

広い窓に面するカウンター席で、PCを開いてノラヤのウェブを更新した。もちろん快適にWifiも使える。

あー!ネット依存の人間ってWifiがあると酸素吸入したみたいに生き返るわ!!Wifiありがてええええ!

コワーキングスペースってこんなにありがたいものだったとは!!(もっとみんな使え)

 

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テーブル席、打ち合わせコーナーもあり、とても広かった。ノラヤの10倍くらい。

こちら、タイルを埋め込んだ長机が素敵です。

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ふかふかのソファがある席。ちょっと寝てしまった。

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Googleマップの渋滞情報を見ると、お昼になっても全然復旧はしていない。

お昼は「おかせい」へ。女川丼(小)。おいしかった。小は、ごはんの量が違うのだそうで。とにかくそれでも普段の私にとっては倍くらいの量です。

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CamassにもどってさらにPC作業。居心地良いのでつい長居してしまった。

おもしろかったのが、近所の小学生たちが無料スペースに集まっていたこと。お昼になったら、ファミマでなんか買って来て、そこで食べて遊んでる。学童みたいだ。

 

さて、のんびりしてはいられない。

実は午後から雨の予報だったのだ。雨が降り始める前に家に着きたかった。2時すぎにCamassを出た。遅すぎる。

398の事故現場は相当酷かったらしく跡が残っていた。

走るにつれ日は暮れ、どんどん気温が下がっていった。上品の郷を目指したのに道を間違え、間違いを取り戻している間に雨が降って来た。寒い。とにかく温泉であったまらなくては。早く帰らないと息子が先に自宅に着いてしまうけど、温泉入らないと死ぬ。

道の駅「上品の郷」

こちらのお湯を見て歓声をあげそうになった。とろりと濃い、しろっぽく茶色に濁った湯。これ、本当にいい湯だ!

何時間でもつかっていたかった。しかし先を急がなければならない。私にしては早めの入浴で終わらせた。

上下をカッパで装備し、雨の中仙台を目指した。

高速に乗るべきか。下道と、どっちが安全か。悩んで、思い切って高速に乗った。

しかし、無理だった。ヘルメットのシールドは水滴ですぐ見えなくなる。しょっちゅう、片手運転でぬぐう羽目になった。怖くてスピードをあげることができない。トラックに追い抜かれると水しぶきで視界がゼロになる。

早々に、松島あたりで一般道に降りてしまった。

またまた全身寒くて死にそうな気分になった。辛くなったので靖幸ちゃんの「いじわる」のせりふを叫びながら運転。仙台の街明かりが見えてきたときは、脳内で「Super Girl」のイントロが流れ出したね。

皮肉なことに高速を降りたあたりから天気は回復したので、疲れから黒塗りの高級車に追突しないように注意して運転し、自宅に着いたのは19時すぎ。

 

まとめると、女川はなにもかも綺麗だった。気持ちがよかった。別荘地のような雰囲気が漂っていた。

私は津波に流される前の女川を多分知らない。これからの記憶しかない。たくさん宿もあったし、ネット環境に困ったらCamassがあるし。旅人は女川に行ったらいいと思いました。

あと上品の郷はすごくいい湯だったのでまた行きたいし、途中で見つけた芭蕉の湯も気になったので行きたい。

*1:あとで知ったのだが、100円引きクーポンがいろんなサイトにある。次回は利用しよう!

東北風土マラソンでハーフ初挑戦してきた!

3/25(日)、東北風土マラソン参加してきました!無事ハーフ完走〜!

tohokumarathon.com

 

ハーフですよハーフ。初マラソンが松島の10kmだったのに、その次にハーフって無謀じゃないですか。

 

monyakata.hatenadiary.jp

 でも、この東北風土マラソン、出たかったんですよー。だってメドックラソンの真似して食べながら走るんですよ。魅力的じゃないですか!でも、10kmがない。ハーフより短いのは5km。そして沼を一周して、なるべくいっぱい食べるならハーフしかない。制限時間も3時間だし、ゆっくりでいい。なにしろ仮装推奨のマラソンです。エントリーしちゃえ!と、思い切って。

 松島は弟とだったけど東北風土マラソンは一人で参加しました。

 

……しかし、普段長めに走っても、せいぜい10kmの私。

2週間ほど前、「よしっ今日は20km走るぞ!」と思って出発したら、13kmで足を攣ってしまった。13kmで足を攣る人が21kmなんて走れるのか!?

その後もなかなか走れない日々が続いてしまった。前日、5時起きだから早く寝ようと思ったら息子がDVDを見たいと言い出し(テレビがある部屋が私の寝室)、1時に寝床についたら今度は不安で不安で眠れなくて……

まったくもって大丈夫なのかというコンディションの中、駅に自転車で向かえば雨がぱらつく。仙台駅発着のシャトルバスを利用しました。バスの中ではちょっと眠れた。

 

会場に着いたら……

さ、寒い……!!!

もう意識は温泉に飛ぶ。

そう、会場の近くには温泉があって、走った後に無料シャトルバスで行けるんです!温泉!温泉!

 

で、一人で来るの初めてだったので勝手がわからなくて、早く着替えてしまい、居場所がなくてうろうろして寒かった。そうか、だからみんな団体で来てテント張ったりしているのか……ぼっち参加でも、シートは持ってくるべきだな。

 

出店を偵察したり、準備体操したり、トイレ行ったりして時間をつぶし、ようやくスタート。

走る不安より「寒い!早く走らせて!」の気持ちが強い。また雨がパラっと。

ユニクロの薄手パーカーが思いがけずすごく役に立った。

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というわけでスタートした。寒かったけどだんだん体があったまってきた。

目の前に仮装の集団がいて、「それはなんですか?」みたいに会話を交わしていて楽しい。

エイドは全部食べるつもりでいたのに、アカモク(ぎばさ)が売り切れになっていた。ショック。ショックついでに、寒くてトイレ我慢できなくなって並んで20分ほど余計に時間をかけてしまった。

写真はないけど、エイドでいちばん感動したのが、はっと汁!!おいしかった……汗をかいていると、塩分のある液体がほんと嬉しい。

なにかに、フラットなコースと書いてあった気がするけど全然フラットじゃなかった。ときおり、強い風が吹いてきて、慌てて帽子が飛ばないよう頭を抑えながら走った。

景色はとても良い。

こんな場所もあったりして。

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まだ春は遠く緑は少ないけど、ふきのとうが咲いているし、うぐいすの初鳴きも聞けた。牛もいた。犬もいた。応援の方が手を振ってくれて嬉しい。

私は「びーる隊長」というゼッケンを付けていたのだけど、一度だけ沿道のおっちゃんに

「がんばれー!ビール!」

と言われた。私はビールになったようだ。

うん、温泉入って、ビール、絶対、飲むんだ………

 

やっぱり10kmを越えるとしんどい。

「この倍かよ…」と思ってしまう。思ってしまうが、10km越えると、歩く人や、痛そうに足をひきずりながら走る人が出てくる。

「自分はまだどこも痛くないし、行けるんじゃないか!」

と、とたんにやる気が出てくる。性格が悪い。

とはいっても、13kmで足をつったことがある私なので、無理せずにのんびり走った。

 

スタート・ゴール地点には大きな風車があって、それが目印になるのだけど、いっこうに風車が近くならない……

それにしてもいいところだ。ここは緑深い季節に来て、キャンプしたいもんだな。

などと思いをめぐらせつつ、走ると、あと20kmの看板が出てきた。あと1km?もう大丈夫、という安心感からか、そこからがやたら長い。

そしてなんとか、ゴール!!

やった、完走できたー。するとずっしりと重い袋を「完走賞です」と手渡される。中には栄養補助食品、おにぎりと、はっと汁の2人前セットが入っていた。やった!夕食はっと汁にしよう。(しかし疲れ果てていて結局翌日の朝食になった。おいしかった)

記録証をもらい、温泉へのシャトルバスまでの時間、着替えず出店を眺めていた。みんなもうビール飲んで日本酒を試飲していたけど、私は温泉から戻るまで我慢!

で、温泉行こうとシャトルバス乗り場に行くと、なんと時間を30分勘違いしていた!がーん!バカ!!!次のバスまで30分またなきゃいけない。しょうがないので、着替えて、持ってきた食料をもそもそ食べた。あー、ビールが遠いー。

そして30分後ようやく入れた温泉はこちら、長沼温泉ビーナスの湯。

www.venus-no-yu.jp

 あまり広くないけど、混んでいなかったのでくつろげた。全身汗だくだったのが、すっきり!そしてまたシャトルバスで会場に戻る。

やっとビールだー!!!

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もう着替えたので寒くない。でもビールは一杯だけにして、完走賞の試飲チケットを使って日本酒を3杯試飲した。ビールの続きは帰宅してから。

たこ焼きや焼きそばを食べたかったけど、もう完売していた。温泉を優先したので仕方がない。息子におみやげを、と思ったけど狙っていたものがやっぱりなくなってて、店じまいを初めている店も多い。しまったー。

 

長居してもしょうがないので、早めのシャトルバスに乗って帰ってきた。車中では気持ちよく熟睡。

仙台駅2階の成城石井でBrewdog PANK IPAが売ってたので小躍りしながら買いました。

 

さて、またなんか大会出たいです。走った後温泉に入れるのがいいな。でもハーフじゃなくて10kmでいい気がする。

東北風土マラソン、来年も開催されるならぜひ出たいです。今年の教訓を生かして、走り終わったらビールは我慢しても、食べたいものは食べて買い物もしておこう。

東北大学サイエンスカフェのお手伝いをいたしました

3/16(金)、縁あって、こちらの東北大学サイエンスカフェに、出演いたしました。

cafe.tohoku.ac.jp

講師の志田原先生とは以前からお知り合いでして、「一方的な講演ではなく、会話の形式にしたい」というご希望があって、私がその相方役にご指名いただいたわけです。私自身も東北大学出身であり職員も経験していて、かつ自身でサイエンスイベントも主催しているわけですから、サイエンスをよりわかりやすく伝えることができ、しかも東北大学に貢献できる機会、とありがたく引き受けました。

とはいっても、人前に出て喋るような仕事は…以前大学の非常勤講師をやったとき依頼。私は司会業をやっているわけでもサイエンスコミュニケーターでもファシリテーションの訓練を受けたわけでもなく。コンビニの店員だから声は腹から出せるようになったけど、若い女性ならまだしも、アラフィフの一般人女性がぬっと出てきて、もそもそと先生とお話したら「何だおまえ帰れ!」と野次られるのではないかと。正直不安でした。

たとえば以前メディカルメガバンクサイエンスカフェの時はサイエンスコミュニケーションのプロの方が見事な進行をされていたし、医学部主催のイベントでもプロのアナウンサーの方が出演されていたし、それに引き換え私は…ただの人。

でも「一般の人が専門家に聞きながら進行するということに意味があるんです!きっと聞いてる側もわかりやすいですよ」と、先生やスタッフの方々に励ましていただきました。とにかく「ど文系の一般人」というスタンスで、素人まるだしで行くことにしました。

 

もちろん内容についての準備はずっとしていました。私自身、東北大学サイエンスカフェや他のサイエンスイベントに何度も出てみました。

参加者で一番多い割合を占めるのが高年齢層の男性であること。質疑応答では内容と関係ない、単なる主張、思いつき的なものもたくさん出ること。ファシリテーションが機能していないと進行が大変になること。ディスカッションタイムで自分の意見を言えないと不満が残ること。一方、ちょっとしたことでも、手を動かす体験があると、満足感が得られること。などなど。参加しないとわからないことがたくさんありました。

これらを先生と情報共有しながら準備していきました。

直前には自分の声を録音して聴くという超恥ずかしいことをやってみたら、イントネーションに妙な癖がついていることがわかりました。それを意識して、また声を出して録音して聴くを繰り返しました。本当は動画で撮って表情や口の開き方も訓練したかったです。(あと樋田かおりさんの話し方講座もオンライン受講。)

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ディスカッションタイムのファシリテータには、ノラヤのサイエンスバーの常連さんに声をかけ協力していただきました。

当日は、ノラヤの常連さん、東京の友人(!)も参加してくださいました。

本番はもういっぱいいっぱいで……
私の迷司会ぶりは、後日Youtubeにアップされるので興味があったらご覧ください。

ディスカッションタイムの後の質疑応答では、私がこれまで経験したサイエンスイベントに比べると比較的落ち着いていたように感じました。また、深い質問が多く、志田原先生の回答もわかりやすく、内容についての理解をより深める面白い時間だったと思います。

 

 後になって、あれはこうすればよかったとか、セリフ飛ばしたとか、ディスカッションタイムは満足いただけただろうかとか、いろいろ考えてしまいます。

多分もう二度としない体験をさせていただいたので、今後のサイエンス系イベントを開催する際、この経験を生かしていこうと思いました。

 

サイエンスカフェは2018年度もおもしろそうな話がたくさんあるので、可能な限り行きたいです。参加者の平均年齢を下げたいですしね。

cafe.tohoku.ac.jp