仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

2016年の10大ニュース

毎年恒例、私の10大ニュースの時期がやってまいりました。
去年はこれです。
monyakata.hatenadiary.jp

1. 息子合唱すごい

特定されるとアレなので詳細は伏せます。
息子が中学3年生にして、合唱団に参加。まったくの突然のことでびっくりしました。最初は友人らに「内申点取りにいこうぜ」と誘われ軽い気持ちで参加したらしいのですが、おかげで中学生活最大の思い出を作ることができました。
大会とか賞とかに無縁の部活に所属していたため、のんーびりと3年間過ごすのかと思ったら。夏休みは、朝早くから練習。休みはほとんどなく、秋まで、びっしりと合唱ずくめ。向上心を持って取り組んでいました。一緒にやっているお友達の影響で勉強にもいい影響があったようだし、なにより、本人自信ついたし、声も大きく一段と低く(バスなので)通るようになって一段と成長しました。良かった良かった。

2. ノラヤのフライヤーが他のコワーキングスペースにパクられる

こちらも既に解決しているので詳細は書きませんが、なんと、ノラヤのフライヤー(これです)が、とあるコワーキングスペースに一部無断で文章を利用されるという事態が起きました。めちゃくちゃ腹が立って許せない出来事でした。
結局、指摘したところ問題のブツはひっこめて作り直してくれたのですが、謝罪の言葉は一切ありませんでした。ノラヤと違い、大きな会社の一部なので、トラブル時の対応方法も決まっているのでしょう。正直気分は良くない。
この件に関しては、Facebookで全国のコワーキングスペース運営仲間のみなさん、仙台のお友達の皆さんに助言いただきました。一人では戦う気力がわきませんでした。みなさんには心から感謝申し上げます。本当に勉強になりました。

3. 「ママがおばけになっちゃった!」のブログが大量に拡散される

炎上じゃないけどこのブログが、何人か著名な方にtwitterで紹介されて、拡散されました。1年も前に書いたブログなので、ちょっとびっくりしました。テレビで著者が出演したタイミングで拡散されたんですね。
monyakata.hatenadiary.jp
賛同者がすごく多くて、これは批判も殺到するんだろうなと思ったけどそうでもなかったです。

4. ランニングを始めた

松島ハーフマラソンのあった翌日、「あ、来年は私も出よう」と思い立ちました。
とはいっても、ランニングなんていちばん自分から遠いと思っていたので、まさか自分がそんなの始めるとは。気持ちいいよー!
ネットで情報を集め体験者の弟に聞いて、無理せず、ウォーキングちゃんとすることからはじめました。前から朝は河原をうろうろしていたんですがほんとにだらだらして河原を楽しんでいるだけ。ちゃんとあるきはじめました。最初は1日10000歩目指して歩き、一ヶ月くらいしてから走り始めました。走り始めたらこれがけっこうはまってしまって。2キロがやっとだったのが、気づけば4キロ走っていて。ダイエットも兼ねて2、3日には1回走ってます。10kmマラソンに出たいので、目標まではまだまだ。10kmなんて走れる日が来るの?というかんじですが、がんばります。

5. Macbook Airを買った

持ち歩き・自宅用の黒Macbookが突然電源落ちるようになったので、諦めて新しいMacを買いました。ただし、そんなに高機能は必要ないので、中古のMacbook Air
Macbook Airって持っているのを忘れるくらい軽いかと思ったらそんなことなかったです。前よりは軽いですけど。

6. ノラヤが3周年

ノラヤが3年持ちましたー。4年目はあやしいですー。
ドロップイン利用者が夏以降激減しているんですけど、11月には売上最高額を記録したり。いろいろ転換期かなぁと思ってます。
看板イベントのサイエンスバーも13回目を先日開催することができました。
今年は「大学の先生にもいつか来てお話してもらいたい」と思っていたことが実現できてびっくりでした。「いつか」と言っていれば実現するかもしれないので、「いつかクマムシ博士に来てもらってクマムシ採集観察体験もありのスペシャル版を開催したい」と言うだけ言っておきます。

7. バイトも3年目

なんだかんだ楽しいので続けています。声出すし、動き回るし、パソコンの前かじりつきの作業よりずっと健康的です。辞めたらきっと太る。常連さんとのご挨拶が気持ちいいです。意識の持ちようではとても学ぶことが多くて、俳優とか小説家とかまんが家とか、広い世界を知らなければならない人には本当におすすめしたい。

8. まんが描き再開

20数年ぶりにまんが描いてます。しかし半年空き時間にちまちま描いていまだにできていません。この遅さは商売になるレベルではないわなー。またデジタル(Clip Studio Paint)でちゃんと描くのもはじめて。手が動かねぇ。やり方がいろいろあるんで試行錯誤しつつ。
趣味なのでこれはほんと楽しくやってます。

9. ツーリングソロキャンプ再開

再開っつったって2回だけだけど。やっぱり一人旅は楽しい。東北だけでも行ったことがないところがたくさんあって行ったことがないキャンプ場も行ったことがない温泉もいっぱいある。ぜんぶ行き尽くしたい。

10個目はおもいつかないですー。

「その島のひとたちは、ひとの話をきかない」

読売新聞で斉藤環先生がおすすめしていた本だったと思う。
以前レビューした、生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)があるとも関連が深いということで興味を持って読んだ。


「生き心地の良い町」は、岡さんがデータから導き出し現地調査した結果をもとに書いている。そして「その島のひとたちは」の著者、森川すいめい先生は精神科医で、希死念慮を持つ患者さんにも多く接した経験を持つ。
「生き心地」で取り上げられた旧海部町の他の、上位(といっていいのだろうか)自殺希少地域に、著者は訪問して滞在する。旧海部町以外のケースも知ることができるわけだ。著者が滞在中に体験したいろんなエピソードが、日記のように綴られる。
読み終わって思うのは、自殺希少地域はこうである、旧海部町みたいである、そんな正解はなくて、いろんなケースがあるんだなぁということ。
たとえば赤い羽根の募金が集まらないという旧海部町のエピソードがあったけど、別の自殺希少地域では逆に集まりが良い。そこに住んでいて嫌だと思う若者もいる。田舎の閉塞感を感じる人もいる。でも、閉塞感を感じつつ住んでいる人も、自殺しにくい場所なのだ。
人が死ににくい要素というのは、いろいろある。住む人の気質も地域によってさまざまだ。ひとつひとつの事例にとらわれず、いろんな事例から学ぶことが大事なのだなぁと思った。
「生き心地」でびっくりして新鮮に思った人は、この本も読んでみることをおすすめする。「生き心地」ほどではないけど、やっぱり新鮮な体験が詰まってる。


ところでこの本のタイトルと表紙、ちょっと損していると思った。
というのも、Facebookでこの本をシェアしたときすかさず「都会に比べ田舎はのどかで犯罪は少ないというのは幻想だ」とコメントされたので。ほっこりゆったり田舎素晴らしい、そんな本だと勘違いされるらしい。とんでもない誤解だ。

個人的には、森川先生の訪問地に東北が二箇所も入っているのが意外だった。自殺希少地域は南の方でないとありえないと思っていたので。
そして改めて、仙台は生き心地が悪いなぁと思った。出てくるエピソードがいちいち、仙台ではありえない。困っている人を手をつくして助けようとする人もいない。冒頭の賞味期限切れお菓子のエピソード、実家を思い出してクスッと笑えてしまった。実家(秋田)でも、そんなこと気にしない。でも仙台じゃー大変なことになる。
仙台は、便利で都会で自然が多いけど、私からすると、なんとなく人が冷たく感じて一生住む気しないのは、このへんが理由なのかなぁと思う。

ストリエが終わってしまう

ストリエが終わってしまう。あと10日ほどで。

※追記:終わらないことになったよ!→ 
【重要】『ストリエ』サービス継続と運営移管のおしらせ | kakuzoo (旧:ストリエ)



storie.jp

正式サービス開始は昨年の今日でしたよ。あの、楽しく制作していた日々から1年しかたってないのになー。

まぁ、ちょっと事情があってこちらにコワーキングスペース運営者奮闘記という、コワーキングスペースを舞台にした胸キュンラブストーリーを書きました。ストーリーだけでなくメインのキャラクターは絵も描いたりして、ほんと自己満足にまみれて楽しかったです。
これだけ書ければよかったんでストリエのサービス自体に未練はない。

もうすぐ見れなくなるので、よかったら今のうち読んでください。

storie.jp

さて、困った。
これをとっといてなんらかの形でまた公開できればいいのだけど、そうはいかないのだ。

一応、テキストだけ抽出する機能を使って、話のバックアップは取った。だが、ウェブの画面そのまんまで再現は無理。
会話だけでストーリーを表現するのが大変不自由だったので、まんがにしてみようかとも思ったけど、それも難点がある。一部キャラクターは、私の作ったものではなく別のクリエイターさんがストリエ上で使う前提で公開していたものだ。Apolloのオーナーさんとか、それに相当する。背景や効果なども同様に、他の人が公開しているものを使ったものだ。ストリエでの制作物の著作権はすべて著作者にあるため、ストリエ以外で勝手に使うわけにはいかないのだ。そもそも、そういった素材を活用して話を作れるのがストリエの売りでもあったんで、登場回数の少ないキャラを作るのも時間ないし、活用させていただいたのですよ。ちなみに表情パターンで、一人につき6−8枚描かなきゃいけない。
まぁ、全然違う顔を作ってしまえばいいんですけどね。Apolloのオーナーさんの顔、気に入ってたんだよなー。

でも、時間もないし、ストーリー自体恥ずかしい話だし、コワーキングスペースCHERRY運営奮闘記はこのまま消えてしまうと思います。
ですが、私自身あの話のキャラクターたちがすごく気に入ってて、現実にこういう人いたらいいなと思いながら描いていたので、なんか機会があったら彼らをまた活躍させたいなぁ。

最後に、こんなブクマされていたのを最近ようやく知りました。ちゃんと私の言いたかったこと伝わった人がいるんだなと、嬉しかったです。
(2話はシステム側の不具合でしばらく見れなかったです。)

コワーキングスペース『CHERRY』運営奮闘記 | サトかわ | ストリエ

儲からない商売が行政機関に巻き取られていくという系の話。なぜか2話が見られないけどまあそれはそれでかつけっこうあるあるネタ多め。

2015/12/09 12:24
b.hatena.ne.jp

「未来食堂ができるまで」

未来食堂については、なにやら周囲の複数の方々から情報をシェアされてきて存在は知っていた。
で、CMC読書会FacebookのグループCMC:コミュニティマネージャーズ・コミュニティで行っている読書会)の課題図書としてこの本が取り上げられていて興味を持ち、図書館から借りた。
飲食店とコワーキングスペース、業種は違えど店舗運営という点では同じ。そういう観点で、自分そしてノラヤとの共通点、相違点を感じながら読んだ。

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おかねのかせぎかたを忘れた

なんだかいろいろうまくいかなくて心が折れそうだ。
結局お金と時間がないと、人間、こころがささくれてくるのだよね。

「月に17万かせぐ」toodledoに書いたタスクは、Due to dateの延長をくりかえしくりかえし、1年になるのか。

おかねってどうやってかせぐんだっけ。なにもかも暗澹としている。息子の学業の費用がかさむ。残高不足で引き落としできないとメールが来る。
送られてくる督促状に身がすくむ。

夫の給料のおかげで生きていける、この惨めな状況。
25日は一瞬ほっとする。各種振り込みを済ませればまた、きつきつな日々。

つらいなぁ。

美容院にて

先日美容院に行きまして、髪を切ってもらいながら。最近の息子の話なんかをしてたんです。まぁ受験生なのと、いろいろがんばってる状態なのと。

美容師さんが
「息子さん、がんばってますね〜。そういうの見ると、自分もなにか頑張らなきゃって思いませんか?」
というので、ええっ、と、ちょっと意表を突かれた。
というのも、頑張らなきゃ、なんて思うことはほとんどなく、毎日「もうこんなに頑張ってるんだから勘弁してくれ、助けてくれ、俺に自由をくれ」と思いながら過ごしているから。

がんばんなきゃ、ねぇ。頑張ってるのが当たり前だから新鮮だな。なんて、考えていたら、
美容師さん「趣味、とか、がんばってみようかなって思いません?」

ああ、趣味。たしかに。趣味はなおざりにしていた。
「そういえば、しばらく、バイクで遠出していないですねぇ」と、私。
「今、いちばんいいシーズンだから、行ったらいいじゃないですか!紅葉ですよ!」
「ああ……そうですね」
そういえば、紅葉ツーリングなんてのがあるのも忘れてた。そうだなぁ、乗りたい。山に向かってどんどん走りたいな。だんだんその気になってきた。


「でも、バイク乗る人って、運転大変じゃないですか?危険と隣り合わせだから、運転に集中して、景色楽しむ余裕はないんじゃないですか?」と、美容師さんが言うので、
「いえ、そんなことはないですよ。もちろん景色見ますよ。運転は慣れてるから、もう、バイクと一体化してるかんじなので
と、なにげなく言ったところ、美容師さんが目を見開いて
「ええっ!?なんですかそれ!超かっこいい!名言じゃないですか!!!
と、大喜び。
「え、えっ」
こっちはまさかそういう反応があると思わなかったので慌ててしまった。
「いや、その、バイク乗ってるとみんなそうなんじゃないですかね」
「そうなんですかー。やっぱりバイク乗ってる人って、かーっこいですねぇ!」
「えっ……そ、そうです……かね……」


おもいがけず、にやにやしてしまった。嬉しかった。
趣味かぁ。そうだよねぇ。趣味もがんばらなきゃいけないね。

へとへとな日常だけど、趣味をがんばったら、きっと元気になれるだろう。
バイクと一体化して紅葉の道を走ろう。
そんで温泉に入るんだ。

ちょっとだけ未来が楽しく感じられた。

「地域再生の失敗学」

以前読んだ「稼ぐまちが地方を変える」が面白かったので、(感想はこちら)木下斉さんも参加しているこちらの本も読んでみた。


飯田泰之さんが聞き手・ナビゲータとなり5人の地域創生実践者・研究者に話を聞く内容。まんま「地域再生の失敗学」という講義を連続5回で聞くような感じ。
木下斉さんは「稼ぐまちが地方を変える」の主張と同じく、補助金依存で自分たちで稼ぐ、競争する視点がないと指摘。他の人もそれぞれ、自分の専門に関連した話題で、とても面白かった。

で、コワーキングスペース運営者として一番惹かれたのは入山章栄さんの章。
なぜかというと、コワーキングスペースのような多様な人と出会う非公式な場の重要性を紹介していたから。
「フラット化する世界」の内容に触れ、それでも世界はフラット化しなかった、という。地域による差は生じてしまう、と。
なぜか。

これは経営学の知見をもとにした私の仮説ですが、フェイス・トゥ・フェイス(相手と向かい合った)でのインフォーマル(くだけた)なコミュニケーションや、偶然の出会いといったものが、知識社会においては今まで以上に重要になってきている可能性が高いのだと思います。

これを読んで「おっ?」と思うわけです。

お膳立てしてもイノベーションは起こるものではない。そうではなく、もともと多様な人がいる場所に自ら身をおいて、たまたまパーティーで出会ったとか、カフェで企業家同士が意気投合してビジネスが生まれたとか、そういった成功例がほとんどなのです。

と、さらにダメ押し。

イノベーションが起こる条件としてフェイス・トゥ・フェイスでのやり取り、つまりインタラクションが大事だということは、経営学でもさまざまな実験によって実証されつつあります。

だそうです。
出会える地域と出会えない地域に差が生じてしまうのは残念なことだけど。コワーキングスペース運営者としては、かなり勇気づけられる。

ネットでいろんな人と出会えるからいいや、いろんな情報が手にはいるからいいや、と思っている人は、コワーキングスペースに行ってもっとフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションをすべき。まぁ、居酒屋のカウンターでもいいんだけど。日本だと、スタバに座って居合わせた人と会話とか、ないからね。
これはちょっとオカルトかもしれないけど。偶然、ってけっこう、起こるべくして起こってるなぁ、と、実際スペース運営していて思いますよ。