仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

本嫌いの私が読んだ本

最近出久根達郎の江戸小説が好き。ゆるくて。

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石田千という人のエッセイを見て、この人の文章が好きだと思って借りてみた。

食べ物エッセイ。川上弘美といい、平松洋子といい、この手の本は好きだなぁ。でも石田千のは食べ物より「場」がメイン、なのかな。それでも、食べたくなるのだけれど。
物書きの仕事をすると、一人でふらりと酒を飲んだり、美味しい物を食べたり、できるのだろうか。家族持ちの私には、夢のような生活だ。そしてそんな、ふわふわした心地を期待して読んだ芥川賞候補作。これはガツーンと痛かった。
一人で仕事している中年女性の、そとがわに対する体と心のこわばり、トゲトゲになって、誰にも気持ちを溶かせなくて。
なぜこうまでしてたった一人で生きているのか、それでも生きなくちゃいけないのか。残ったものが背負わさせる、勝手に背負う気持ちがびりびりと来る。
でもちょっと、読みづらいな。あれ、何の話?みたいな、省略した書き方をされるので。古文を読んでいるようにいろいろ補完させながらよまないと。でも、もっとこの人の本読みたい。

まぁなんというか、似たような本を買ってしまった。自営で稼げない自分は、あー、うーん、まぁ、そうだね。でもねー、というかんじ。
ニートの歩き方と同時に読むと、とても不思議な気持ちになる。似ているようで似てない。

こういった、場所に縛られない、時間に縛られない、自由な働き方ってやっぱり個人志向が強い。家族持ちになるとどうしても、場所に固まっちゃうんだよねぇ。