アルコールについて学ぶ
以前ブログでアルコール依存症に関する本の感想を書いた。
怖いなぁ、と思いつつ、「適正な飲酒」の知識が自分に全然ないのに気づいた。
もちろん、飲み過ぎちゃだめだし、記憶なくしちゃだめだし。二日酔いになりにくい飲み方とかつまみの選び方とか、雑誌の記事などで知ってた。
でも、どっちかというと、依存症や肝障害のリスクより「太らないため」「お金を無駄遣いしないため」の方を気にしていた。
そして自分は秋田出身だし酒に強い方だと思っていた。というか若い頃から「ザル」だの「強い」だのと言われていた。だから適正な飲酒量の記述はだいたい無視してきた気がする。
でもさんざんひどい目にはあったし、記憶なくした自分がなにをやらかすかわからない。怖い。明日を知らない若者じゃないんだからねぇ。なんかあったら息子にも迷惑かける。それは避けたい……
で、前のブログにも書いたけど「健康なままビールを飲み続けたい」と思ったので、アルコールについてちょっと調べてみた。
そもそもビール何mLまで飲んでいいのだ
知りたいのは、ストレートに「一日、どれくらいまでなら飲んでいいのか?」ということ。
さっそく、厚生労働省のサイトへ。
おお、『(3)「節度ある適度な飲酒」について』っていうそのものずばりな項目がある。
○「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。
あ、そうなんですか。で、20gってビールでどのぐらい?
すぐ下に書いてある。
度数5%のビールで、中瓶一本。500mL。
一日500mLの缶一本にしましょうと。うーん、自宅なら充分だけど、外ならその倍くらいは飲んでしまうかも……思ったより少ないんですね。
……しかしその少し上に、悲しいことが書いてある。
1) 女性は男性よりも少ない量が適当である
ふおおお。ショック。これは何故か。別のページに詳しい。
女性の飲酒は近年一般的になってきましたが、女性の飲酒には「1. 血中アルコール濃度が高くなりやすい」「2. 乳がんや胎児性アルコール症候群などの女性特有の疾患のリスクを増大させる」「3. 早期に肝硬変やアルコール依存症になり易いなど」特有の飲酒リスクがあります。
なんてこった。こんなに社会から虐げられているというのにアルコールまでも女性には厳しいのか。
このような様々な研究結果から、女性の飲酒量は一般的に男性の半分から2/3くらいにするのが安全とされており、「健康日本21」でも生活習慣病のリスクが高まる飲酒量を女性では男性の半分の「一日の純アルコール摂取量20g以上」としています。リスクの少ない飲酒量としては、これより確実に少ない量となる10g程度に抑えることが好ましいでしょう。
アルコール10g……一日、ビール250mL……が、適正だと。
350mLの缶すら、女性には多いのだ。
えーっ!
ショック。酒飲みな女性の皆さん知ってましたか?
あの、一日の終わりの350mL缶のカシャプシュ、の開放感。リスクを知った上でやらなければならないのかー。
せめて、
女性では血中アルコール濃度が高くなる傾向があることが考えられています。血中アルコール濃度はアルコールの代謝能力や体内の水分量に影響されますが、女性は体内の水分量が男性より少ないため、同じ体重・同じ飲酒量であっても血中アルコール濃度が高くなります。
っていうことだから、血中アルコール濃度を高くしないよう水を併用だな。
いや、それ、味噌汁は塩分が多いから薄めて飲む、ていうのみたいだ。
ビールって5%じゃないじゃん
このサイトが便利。
何を何杯飲んだかを入れていけば、酩酊してだんだん正体をなくすシーサー。さすが沖縄。
で、ビールが一律5%なんだけど、最近のビールは7%だったり9%だったり10%だったりするけど、その場合はどうなのか。計算式がある。
摂取量(ml) × 度数または % / 100 × 0.8(比重) = 純アルコール量(g)
では、10gの純アルコール量に制限するとすれば。
7%の場合、 179mL。
9%の場合、 139mL。
10%の場合、125mL。
エスプレッソかよ。
調べれば調べるほど悲しくなってきた。
それにしても、なんとなく、体にわるいんだろうなぁ飲み過ぎないようにしないとなぁぐらいに思っていたアルコールが、こうしてはっきり数値となって適量を知ることができるのは良いことだ。その理由もわかるし。
そういえば、私が妊娠してた前後の時代、胎児が受けるアルコールの影響もなんとなくしか意識してなかった気がする。ただ「悪いに決まってるでしょ!」というかんじ。今検索すると催奇性などがはっきり書かれていて怖くなる。
当事者感の薄い、お酒好きな旦那さんは奥さんが妊娠中だと「いいじゃない一杯くらい」「気分転換」などと言って飲ませそうだ。
そんな方にはこれを読んで欲しい。
ビールがおいしい季節だけど、量は………………せめて頻度は低く飲みたいですね。
うん。お金そんなにないんだし。