仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

2016年の指針、そしてやること

はてダからはてブロにしたら、やたら読者も増えるし、☆も付くんですけど、なんでも☆つけてる人が多いようだ。FBの「いいね!」の軽さ同様、喜んではいけない。

 

コワーキングスペース運営しつついろんな人と会い、さらに正月のここ数日を過ごして、改めて強く思ったことがある。「考えが居着いてしまうことの怖さ」、だ。

考えの幅が狭い人が、リソースが豊富な状態になってしまうと、人に迷惑なものを時にはまき散らすのだなぁと思った。お金持ちが「役に立つはずだ」と、誰にも嬉しくない施設を作ってしまうように。みんなに尊敬されそれなりの地位を築いている人が、「みんな喜ぶはずだ」読んでも嬉しくないポエムや下らないコンテンツを垂れ流すように。

そしてそれらを批判する人が誰もいない。

これは取り巻きが多くても気付かない例だけど、逆に孤独すぎて気付かないケースも良くある、いやむしろそっちが多いかもしれない。自分の生活圏の範囲内でしか考えられないので、考えの幅を広げることができないのだ。

固まってしまうのは、怖い。自分がおかしいことをしているのに気付かないのは、怖い。

それを避けるには、常に新しい世界を知り続ける必要がある。動いて動きまくって、へぇ!って驚き続ける。そうしないでいたら、現状に満足してしまったら、自分の脳内だけで答えを見つけてしまって他人への考えが及ばない人になってしまう。

私は、貧乏でも、フットワークの軽い人でありたい。欲しいと言われたらそれを提供し、必要と言われたらすぐさまバイクで飛んでいけるように。要らないものじゃない、要る物を、確実に提供できる人でありたい。

現実は、そうはいかない状態だった。私の場合は常に「家庭」が足枷だった。でも、もうそんなに、私、家庭に貢献しなくてもいいんじゃないか。

息子は反抗期だし、家庭ではいさかいが絶えない。私が居ることで息子の自立を妨げてしまっている可能性もある。子どもの成果(成績とか)を、あたかも自分の評価のように思って必死になる親を鼻で笑ってきた。でも、いざ自分がそういう立場になると、急によそと比べてイライラしてしまう。みなさん優秀なのにうちは!みたいに。最低だよね。これはもう、親自身の自信のなさの現れ。私に何もないから子供に期待をおっかぶせてしまう。そんな親にはなりたくなかったのに、そうなってしまっていた。

これはよろしくない。

だからそろそろ、1人で動き回りたい自分の声に素直になろう、と思う。

 

そんなわけでやることリストですが、2015年のものがそのまま持ち上がりで継続しているものもあり、目標達成できないダメ人間」感がびしばしでているのですけどね、まぁそんな自分が大好き。

  • やること
    • 5/15(日)岡村靖幸のライブに行く
    • 初売りで大内屋で下着買う
    • 貧乏飯テロを敢行
    • 2回、ソロキャンプツーリングする。一回は再び小安峡。もう一回は福島かな。
    • 車で高速道路を走れるようになる
    • 山形県鮫川村の羽根沢温泉に行く
    • 新潟のギルドハウス十日町に行く
    • 東京に行ってCo-Edoの田中さんと飲みに行って熱くコワーキングについて語る
    • 東京以外の地方(四国とか神戸とか関西とか)に行ってそこのコワーキングスペースに行く
    • しゅうこせんせいと高円寺で飲む
    • また福島に行ってxibbarさんと餃子食べる
    • それから福島で「一盃」に行って長田さんと飲む
    • 警察小説と医療小説を読みまくる
    • ウツ会議出席
    • 串田さんと、かもすやに行く
    • 月一で出張または泊まりの旅
    • 新規ブログを立ち上げる
  • 目標
    • ノラヤの売上月6万越えを目指す
    • ノラヤのライフハック勉強会を定着させる
    • ノラヤサイエンスバー6回開催

書けない目標も、もちろんあるよ!!

これが中年男子の愛だ泣け。— 長嶋有「愛のようだ」

年末年始に、tobubeatsの曲を聞きながら浸った本。

読んでいる間も楽しいし、読後感もぽっとあったかくなる、良い本だ。

愛のようだ

愛のようだ

 

帯でいきなりネタバレされている。(この帯はちょっと違うのではないかと正直思う)

私は、人が死んだり病気になったりして泣かされる系べたべた恋愛小説は嫌い。でも長嶋有なら心配要らないと妙な確信を持って買った。長嶋有の本は随分図書館で借りて読んだけど買ったのは初めて。

たしかにそのとおりだった。けど、ちくしょう、これは、やられたなぁと思った。

私は薄情なので滅多に泣いたりしないけど、これは「泣ける」本だ。悲しくなくて、むしろ清々しいのに。

 

冒頭、主人公の戸倉が40代で遅い免許を取るほかは、ほぼ全編が車でドライブ中。ひたすら何かの目的のために移動する。ロードムービーかも。みんなでドライブって私はほとんどしたことないけど、こんな感じなのかなと思う。BGMを歌ったり、SAでコーヒー飲んだり、休憩したり。ひたすら楽しく、ところどころ中年のポイントを突いてきてニヤニヤする。アラフォー男子なら知ってるアニメや漫画のネタが次々出てくる。北斗の拳キン肉マン

 

 40代にもなればみんなそれなりの地位だったり、仕事でも成果上げてたりする。表向き器用に生きているようで、出てくる男たちはみなちょっと道を外している。バツイチだったり、フリーランスだったり、いつのまにか子どもができていたり、そして重い病の人を想っていたり。

淡々といろんな「愛のよう」なことが挟まれる。決して熱烈ではない。もう中年だから、没頭するほど、めそめそできるほど恋はできない。それでも、渇望してもいないのに、愛のようなものはうっかり入って来る。そして日々の根底を静かに流れ続ける。そうなのかな、これは、というかすかな戸惑いとともに。

男子たち(時には女子も交えて)はわいわい楽しそうに旅をする。ひととき共にした楽しいことをやってるだけの時間が、すごく大事でその後の自分を支えたりするんだよね。

 

戸倉は想い人に伝えられないままだ。自分の微妙な不器用さを自覚し、それでも最後は清々しい。告げてしまった愛はいつか壊れてしまうけど、告げられなかった愛はいつまでも、残る。そういうの、大事にしたっていいんじゃないだろうか。 

 

ひとしずくこぼした分の、あたたかい愛を抱えて生きるのも悪くない。

そういう人は、不器用でも、なんか素敵だと、私は思う。

2015年の十大ニュース

毎年書いている今年の10大ニュースです。

過去はこちら。

2013年の十大ニュース - 仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

2014年の十大ニュース - 仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

 

来年の十大ニュースは何を書いているでしょうか。また、悲しみに沈んでるでしょうか。次の波がなんであろうと、生きていればいいですよね。

などと2014年には書いてましたが。

まぁそんなかんじですね。

まぁとりあえず振り返ってみますか、今年を。

 

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払い戻し手数料総額1240円の泣きっ面に蜂

秋田に帰省するつもりだった。正確には、息子だけ帰省して、私は後から行って一泊して息子と一緒に帰る予定だった。

ところが。えきねっとで予約して安心していたら、はっと気付いた。バイトあるから、私、秋田行けないじゃん!

仕方がない。息子1人で行ってもらおう。私の分の新幹線をキャンセルした。この時点で払い戻し手数料620円。

 

そして今日。

息子が風邪を悪化させてしまい、病識のない息子をむりやり連れていったらやっぱり抗生剤だされるレベルだった。

しかも、息子から「冬休み部活あるよ」と。例年直前にならないと部活やるんだかやらないんだかわからない、ゆるい部活なのである。

秋田に行く予定の日に、息子の風邪が治る確証はない。しかも、息子は部活を休みたくなさそうだ。

 

仕方がない。母に電話し、息子の秋田行きもキャンセル。はい、払い戻し手数料、さらに620円。

 

合計1240円。無駄にした。ああーん。悔しい。

さらに、自分の喉が痛い。そりゃそうだよね、目の前でげほげほする奴がいるんだもの。

 

明日も早朝からアルバイト。休めないよ。一晩で治ってくれ。

大内屋が閉店してしまうの、悲しい

大内屋が閉店してしまう。

www.kahoku.co.jp

このニュースに小売業はファッションは厳しいからどーのこーのと識者が知った風なコメントつけていたが、わかってねーな、大内屋は、仙台の女性にとって、ただのファッション小売業じゃないんだ!

大内屋での買物は、大人の階段をのぼる、甘酸っぱくもステータスの上がる行為だったんだ。それがなくなるなんて。悲しいよ。

 

大内屋、それは下着専門店。ブラジャーやショーツ、ストッキングを買うところ。下着専門店なので、他の洋服売り場に混じってちんまり存在する、普通のデパートの下着売り場とは別格である。見渡せば全部下着。ウェルカムトゥ下着ワールド、だ。

男性にはわからんだろうが、ブラジャーの善し悪しってQOLに多いに関わるのだ。おっぱいの見た目だけじゃなく、締め付け具合や布の肌触りで、肩こりや腰痛、場合によっては頭痛まで引き起こす。仕事の効率だって変わる。少ない面積で他の衣類とは別格の高い機能を実現しているから、万近くする値段も高いと思えない。私は毎回採寸、試着必須だ。

だからブラジャー買う時って、ちゃんと選ばないと大変悔しい思いをするのだ。その点、大内屋さんは良かった。美人すぎず若すぎない店員さんがちゃんと相談に乗ってくれて、遠慮なくこちらの希望を伝えることができた。若いうちは、ブラジャー買うのもなんか恥ずかしくて、あまり干渉して欲しくなくて、それでも3、4着試着してささっと買っていた。けれど、年取ってくるとちゃんと会話できるのが安心に思えてきた。こちらの老化、もといエイジングによる体型の変化の悩みを伝え、かつ、予算と希望のデザインや色、現在の悩みを伝え、採寸。年をとればとるほど、通販なんかじゃ心もとないのである。

ブラジャーのサイズもカップもデザインによって変わる。着心地、上から服を着たときの見え方。試着時は店員さんが肩ひも調整してくれて遠慮なく背肉をぐいっと入れて谷間作ってくれる。自分の下着の付け方をアップデートする機会でもあった。

気合い入った華やかな下着は、女性のお守りでもあると思う。勝負下着もやっぱり大内屋だった。勝負ってそっちの勝負だけじゃなく、大事な打ち合わせとか商談とか出張とか、勝負下着着ませんか?着ますよね。今日の仕事のテーマカラーとか考えませんか。

男性にはわからないだろうなこの気合い。

大内屋行こうと思うととても気分が高揚した。わくわくした。またしばらくお世話になる相棒に出会うと思って。でも、そもそも高価な物だし、そんなに簡単に壊れるものでもないので、買いにいくのは1、2年に一回だ。だから、閉店するの?ヘビーユーザーだったのに!などとは決して言えないのが、もどかしい。

 

そういえば、大内屋の紙袋をサブバッグとして持ち歩くのは、仙台の勤労女性のステータスシンボルだった。あの生首タルトの、オシャレでもなんでもない、意味不明な絵の紙袋。なぜかみんな使っていた。けっこう丈夫だったのもあるだろう。A4ドキュメントやファイルを入れるために、大内屋かSUKIYAの紙袋が必須だった。そんなに書類持ち歩かない人は弁当を入れていた。今はどうなんだろう。

 

いろんな意味で、仙台の女性に、少なくとも、私には、なくてはならない大内屋だった。1、2年に一回しか行かないのに。

今後、どこで買ったらいいのだろう。amo styleはなんだか若い人向きみたいだし。ピーチジョンも昔買ったけどいまいちだった。通販もいくつか知ってるけどあまり気合い入らないし。スカートも履かないし、ワンピースも着ないし、胸の開いたドレスも着ない私だが、フリースとネルシャツとジーンズの下で、女性としての気合いは息づいている。

年末、なんとか、最後の勝負下着を買いに行こう。

Scrivenerいいよっていう話

先にこういうブログを書きましたが。

 

monyakata.hatenadiary.jp

 

この時使用したのが、ScrivenerというMac用のアプリケーション。45ドル。(30日試用可、後述)

www.literatureandlatte.com

たいへん役に立ったのだけど、日本語での解説記事で新しいものがあまりなくって、周囲でも使っている人が見当たらないので、自己流での使い方を書いてみます。

Scrivenerのよいところ

いちばん良いのは、いろんな段階のアイデアを書き出して突っ込めて資料も放り込めるところだと思います。Corkboard(コルクボード)なんか、ほんと付箋のイメージです。

思いつきでも言葉の断片でもヒントでも文章になっててもOK。PDFも画像もリンク集もぜんぶ一個のアプリで済みます。

 

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ストリエ連載での使い方

具体的にどう作っていったかをストリエの「コワーキングスペース『CHERRY』運営奮闘記」の最終話のケースで追ってみます。中身晒すの恥ずかしいけど。

 

ファイルは「プロジェクト」単位。このコワーキングスペース運営奮闘記全体で一つのプロジェクトにしていました。(が、途中で間違ったので5話以降で1個のファイル)

各ストーリーを「第○話」というフォルダに入れて作ってました。

プロジェクトを新規作成するときはDraftの下に各ストーリーのフォルダの他、Researchに参考になる資料、画像、「エピソード集」フォルダ。「エピソード集」の中に「多分没」フォルダを作っていました。

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あらすじを考え思いついたのをテキストに

実は最終話は6話の予定だったのだけど入り切らなくて7話になってしまった。ので最終話(7話)を考えはじめた時点でいくつかエピソードはできてました。

左側のBinderで、フォルダまたは別のテキストを選択した状態でEnterを押すと、新規のテキストがすぐ下にできます。そのまま入力すればテキストのタイトルになるので、それでタイトルだけのテキストをいくつか作って流れを考えます。

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ささいなエピソードでもおもいついたらタイトルだけの新規テキストにしてしまって(一行だけのエピソードもあったり)、迷ったら即、没フォルダに移動しました。

同じエピソードだけど別のキャラ登場させたいなどの場合は複製して別バージョン作って片方を没フォルダに。

気が向いたら順番は無視して本文を詳細に書きたいものから書きはじめてしまいます。ストリエなので、本文は会話。

フォルダでもテキストでも、Binderの画面では階層構造にできるので、必要に思ったら親エピソードの下に子を配置したりもしてました。

エピソードを配置する

で、また煮詰まったらViewをCorkboardにして、付箋を並べるように並べかえてみます。

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なお、デフォルトでは自由に付箋状態のテキストが動かせないので、ここをクリックして、自由に並べられるように変えます。

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といってもタイトルだけではなんのことやらわからないので、Synopsisを書いてみることもあります。Synopsis書いてるうちにもっと書きたくなってまた本文書きはじめたりします。

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テキストを分ける

本文を編集している時、勢い余って書き続けて、あ、ここから別なエピソードにしたほうがいいかなという時は、分けたい場所で右クリックして「Split at selection」にするとテキストが分かれます。

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Label

Labelっていうのがあるんですが、Corkboardの画面で、エピソードの右上の四角、赤や青の色で見分けられます。私はエピソードの属性としていて、静かな話が青、動きがあるのが赤、にしてて、同じ色が続かないように考えたりしてました。

もちろんこのラベルはカスタマイズしていろいろ作れます。あとStatusっていうのもあるけど使わなかったです。

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キャラクター管理

煮詰まったらキャラクターの設定とか見直してました。

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こんな感じで画像と、右側のDocument Notesにキャラクターのいろんな設定を書いておいて、本編に出て来ない裏事情とか過去の出来事とか設定してました。

ちなみにDocument NotesとSynopsisには各話ごとにこんなのも書いてましたが、なぜか時々表示されない。いじっているうちに表示されるけど。

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本当は、一人称や登場人物の呼び方呼ばれ方の管理、癖なんかもキャラクターごとフォルダにまとめておいたほうがいいのかもしれない。あとモデルになった人の画像とかウェブとかエピソードとかも。

キャラクタの他に資料フォルダには、ネタ元になったメールやメッセージ、文章なんかも置いときました。

エピソード入れ替え、最終形態に

そうこうしているうちに、歯抜けでも話がだいたい出来て来るんですけど、ここからここに展開するのにどうしよう?ってうんうん悩むときはまたCorkboardに戻って、「こんなエピソードあったらどうだろ」というのを作って(タイトルだけ、または中身も)並べては没、作って並べて並び替えてまた没。

最終的にうまく話がひらめいて、これで出来たと思ったら通しで眺めます。第七話フォルダを選択して、ViewをScriveningにするとエピソード全部繋がって読むことができます。Viewはcommand+1がScrivening, command+2でCorkboardで切り替えられます。

長さの管理

Scrivenerの便利な機能の一つで文字数カウントがあります。テキスト選択すると長さがここに出て来ます。フォルダを選択してScriveningで見るとここに全体の文字数が出て書きます。

だから最後にここも見て、たいてい書き過ぎなので、余分な会話とかどうでもいいエピソード削ったりしました。

文字数目標の設定

実は目標文字数(単語数)設定という機能があって、こんだけ書くまであとどれぐらいって棒グラフで見ることができるんですよ。これ前は使ってたんだけどどうしても書きすぎるから使わなくなってしまった。これ、「第○話」をフォルダじゃなくて、テキストの親子で階層にして作るとできます。

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そんなかんじで一応Scrivenerの側の作業は終わりです。

ストリエでインポート

ちなみにストリエではテキストインポート機能があり、「」つきのは台詞、素のテキストはテキストとして流し込むことができます。

あまり長いとちょっと心配なのでエピソード毎にインポートしました。最終的にストリエ側でちょこちょこ調整しました。

ブログ原稿でも使える

ストリエでの創作でやったのは以上ですが、私はブログを書くのでも長くなりそうな時はScrivenerを使っています。話題ごとに区切って全体を見通すことができるといいです。実はこのブログも。

で、今気付いたんですけどリッチテキストの状態でそのまま貼付けられますね、はてなブログだと。これは便利。

まとめ

Scrivenerはもっともっと機能が豊富らしく、使ってない機能ばっかりでもったいないので、もっとちゃんと活用してみたいです。

試用できます

で、使ってみたいという方はApp Storeからでなくサイトからダウンロードして試用がいいです。

30日間試用できますが、「起動した日数」でカウントする太っ腹な仕組みなので、けっこうじっくり使えるんですよ。気に入って買うとき自分の名前に日本語入れてはまりかけましたのでローマ字のほうがいいです、注意してください。

いろんな使い道があると思うので、ぜひ使ってみてください。文章書く人におすすめ。

久しぶりに「創作」をしてみて

6月から月1で、とある創作をしていた。先日ようやく完結。
コワーキングスペース『CHERRY』運営奮闘記

こちら、縁あってストリエというサービスのβテスタとして参加させていただいて書いたもの。

そもそもは、弱小コワーキングスペースが潰れてしまう話をつげ義春のような絵柄でまんがにしたいな、ということを自虐的にtwitterで喋ったのがきっかけ。まさかそこから2人の女性が主役の「コワーキングスペース運営奮闘記」になるとは。

ストリエは始まってみると若者向きのファンタジーラノベ、勇者やモンスターや耳が生えている人などが多く、自分のビジネスストーリー的立ち位置があまりに浮いてるのでちょっと、場違いかなぁと思ってしまったけど、それはともかく。


「創作」という行為が、多分10数年ぶり。
10数年前はこれまた10年ぶりくらいの創作でSlashdot文芸部として自分の学生の時の自堕落な交友関係を元にした小説を書こうとして1話だけでやめてしまった。もうネット上から抹消したのでないです。
その10年前はまんが家目指してたんで創作の日々でしたね。

久しぶりに「創作」して思ったことは「超たのしい」。
7話に渡り、毎回自分で設定した締切りが迫るとうんうん考えて話を作って、あーでもないこうでもない、このエピソードどうだろ、いやこれは没、これは盛り込みたい、この伏線回収できない、また伏線張ってしまった、あああ一人称が違ってる、このキャラこんなこと喋らせたいけど喋るだろうか、etc……時には、風呂に入ってるときや散歩している時に転機になるエピソード思いついたり、困難を盛り込んでおいてどう乗り越えようか悩んで、ふっと天から降ってくるみたいに「そうか!」ってなったり。
最後の1話は、当初考えていたラストを全部捨てて、降ってきた話に変えてしまって、創作ってこういうことがあるんだなと自分でもびっくりしてる。
そういういろんな体験が、大変だったけどとても楽しかったです。


そして、自分がまんがばっかり描いていた20数年前を思いおこしてみると。当時、描きたいことやテーマがまったく思いつかなくて困ってた。描くものは少女漫画だったので男女が出会って片思いしてなにかしら障害はあったけど実って、めでたし、が王道。でも自分はそれを膨らませたりアレンジしたりできるような人生経験があまりに乏しかった。追求したいテーマもなかった。だって大学生だもんねぇ。自分の年代以外の人の生態もわからなかった。本も全然読まない人だったし。
テーマがないのに、なんで漫画描いてたかっていうと、やっぱり絵を描く行為そのものが楽しかったし、絵の表現的な構図とか技術とか試すのが楽しかった。

でも今回、自分なりにその時考えていたことをテーマとして織り込むことができた。そして、いろんな年代の登場人物を出してエピソードを考えていくのがすごく楽しかった。やっぱ45年も生きてきて、いろんな人に会って、酸いも甘いもいろんな経験したし、本も読むようになったから、こうやって話を作れるようになったのかなぁと思った。
描きたい、語りたいテーマがいまやたくさんあって、それを自分の言葉としてブログやSNSに書くのはよくあることだけど、こうやって創作物の中に入れて表現する……自分の口からはこっぱずかしくて言えないことも、反感買いそうで怖くて言えないことも、答えが出ていなくてはっきり言えないことも………登場人物のセリフと行動を借りて語らせる。これがすごく面白いことだなと思った。


創作を、またなんらかの手段で始めたいな。そう思った経験でした。
機会をくださったストリエ関係者のみなさん、ありがとうございました。
ストリエは面白かったけど、やっぱりセリフと顔だけで話を展開するのは難しい。やたら説明的なセリフが多くなってしまう。どうしようかな。まぁまた気が向いたら。