仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

そうか逆か。

私は昔からなにかと紅一点になってしまう。

というのも、男性が好むような分野が好きで、男性だけの集まりに顔をつっこむのを厭わないからだ。バイクも、コンピュータ系も、アウトドアも。仕事でも男性ばかりでもなんも気にしない。

それであんまり困ったことがない。女性が少なくて寂しいなあ的なことは言うけど、形式的な定型文的な気分で発していたかもしれない。

困ることがないから、どんどんそういう場にはでかけていた。

 

ところが女性のための◯◯、女性だけの◯◯、ってけっこうあるじゃないですか。

女性だけのプログラミング勉強会とか。女性起業家のための勉強会とか。

 

私、どうしても、女性だけの集まりが苦手なんですよ。

まず、ほとんど話が合わない。たいていの集まりで、私は特殊な人になってしまう。考え方も、好きなものも、合わない。私がなにか話すとみんな「へぇ〜」って感心してしまうから会話にならない。一方他の人に話を合わせられない。なかなか、女性的な、ファンションとか、メイクとか、女子力?的な話題も興味ないし。

次に、しゃべるスピードが追いつかない。たいてい女性の集まりではひっきりなしに誰かが喋り、私はたいてい入り込めなくて、黙って微笑みながらうなずいているだけの人になってしまう。

あの、長縄跳びでぐるぐる廻る縄にひっかからず入るタイミングを、ずっと見計らって手に汗を握りしめているような、そんな気分だ。すごく緊張するし疲れてしまう。

後から「あまりsato_kawaさんと話せませんでしたね、次はもっとお話しましょう」と言われる羽目になる。

 

で、実は前にもこのネタで私ブログ書いてるんですけど。 7年前か。

monyakata.hatenadiary.jp

 

登場人物が、いろいろ過去の人になってしまっているので読み返すと複雑な気分なんだが。

 

この時より、女性だけの集まりに行く怖さと違和感が増しているように思う。年をとればとるほど、他の女性と合わなくなっていく……のか、私の男性化が増しているのか。

 

この怖さってなんだろうと思っていたんですね。

でも最近、ふと気づきました。逆なんだ。逆なだけなんだ。

普通の女性は、私が女性の集団で感じるような居心地の悪さを、男性が多い集団で感じてしまうのだ。

考え方が違う。話題が違う。喋り方が違う。

そして私が男性が多い集団で感じる居心地の良さを、ふつうの女性は女性だけの集団で感じるのだ。あー、だから女性だけで集まるのかぁ。

 

そうか。逆なだけなのか。

それに気づいてから、女性だから女性だけの◯◯に出なくては、女性だから女性のための◯◯を主催したり検討したりしなくては、というようなことを思わなくなった。

居心地のいいところに行けばいいやと、思うようになった。

 

でも、世間では、なぜか女性は女性どうしまとまる・まとめようとする謎の力が働いているように思う。

男性多めの場所に行くと、女性をひっぱってきて引き合わされる。

女性の相手は、女性がする。

男性多めの職場は、女性だけ集まってごはんを食べる慣習があったりする。

女性だけの飲み会とか。歓迎会とか。

 

女性女性した雰囲気の中で、私はじっと石みたいになり、作り笑いを浮かべる。

協調性がないのは、認めよう。

だが、女性だからって、女性どうしまとめられて、すべての女性が嬉しいわけじゃない。

「あ、女性がいるね。じゃあ女性は、はいこっち。女性は女性と一緒にいたほうが嬉しいし安心でしょ?」と、まるで別のタッパーに入れられるようにまとめられると、つらいんだよなぁ。

ただ…そう思う私は多分少数派だろう。

そして私が本当に心地いいのは、1人でアノニマスでいられる、場所なんだろうね。