本の記録ばっかりになってるけど
相変わらずいろいろ本読んだり読まなかったり。
伊藤たかみ、って最初女性だと思ってたら、男性だった。
なんで女性だと思ったかというと、出てくる女性のセリフが男性作家にありがちな「だわ」「じゃないの」ばっかりではなく、リアリティがあるから。
親しみが持てるのは、年上女性と年下男性の組み合わせが多いからだろうか。
家庭がうまく作れなくて、かたぎの仕事につけなくて、貧困と精神疾患が身近だ。意外と世界はそういうものなのかもしれない。
みんなきれいなベクトルデータみたいに人生歩んでるわけじゃない。がりがりに引っ掻かれた筆致を見ると安心するように、こういう小説を読んで私も安心する。
一番印象に残ってるのが「ホリエモンの家族ってうちみたいだな」というところ。うちも一人っ子だしレジャーは片親ずついく。私も包丁持ちだしたりはしないが、よく切れて絶叫すると息子に指摘されるし。これ全然本人は自覚ないのよ。
なんだかいろいろ安心できる本だった。
短編集。最初の話にスカッとした。DVの恋人をぶんなぐる奴。
TV化も映画化もされたし面白いのかなと思って、図書館でも借りられないからわざわざ買って読み始めたけど 、もやもやと、しんどくなってきた。下巻でカタルシスがあるんですかね?誰か貸して……
ノラヤ常連さんに借りた本。性同一障害というのはとっても大変そうで重苦しそうで苦労しそうなイメージなのに、女になってOLすると、ほほー女ってそうなのかぁといういろいろを、軽めの文体で綴ってて、楽しく読める。でもこれOLっていう人種だよなぁ。
これも面白かった。というか写真の安冨先生が綺麗です…50代でこのレベルって……だって普通の50代の女性ってガメラみたいになってるじゃないですか。LGBTについてそうなのかぁとちょっと理解が深まったかもしれない。
性同一障害の方はものすごい苦悩の果てに幸せを手に入れるようなイメージがあったんで、能町みね子も安冨先生も「自分が楽、安心できる」方向に行ってる印象。こういう人もいるんだなぁと。私も性別違和感はけっこう感じているけど、やっぱり性ってゼロイチじゃなくグラデーションなんだなと思うしそれでいい気がする。楽な方でいいじゃんと思うしそれを認められる世界になるといいのに。
関係ないけど西式が出てきたのはちょっと複雑な気分になった。うちの親も一時期西式信者だったのでね……