仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

マトウダイと肝

サッカーもiPhone4も興味なーい。スポーツも最先端もどうでもいい。日々の興味の主役は畑と息子、そして食べ物。

最近魚をさばくのが好きだ。手間はあるが、安いしうまい。

つかさ屋で「マトウダイ」というへんな顔の魚があった。息子に「変なとは失礼だ!」と怒られた。さらに失礼なことに、こんな顔の人いるよね、と具体的ある個人の顔を思い浮かべてしまった。ごめんなさい。

虎を踏んまえマトウダイ。(違

とにかく、他のお店では見たことがなかった。検索してみたら、なんだか旨いらしい。ということで買った。宮城県産、599円。大きいの選んで買ったら、腹が膨れていたのは飲み込んだ魚だった。いわしみたいなの丸呑みするらしい。すげー。
解体を見ていた息子、「昆布で締めて明日たいちゃづけにしよう!」君は一体何歳なんだね。新鮮かどうか目利きに自信がないので、その案は却下。

いろいろとげとげしてる上、骨がすんげー固いわ。切れねー。ああ、また包丁研いでもらわないと。なんていいながら苦労しているうちにぼろぼろにしちゃったけど、ムニエルにしてレモンを振って食べた。淡白な味で、んまかった。けっこう量が多い。一匹で3人前くらいだな。
で、実はこっちが主役ではないか?と思ったのが…肝と卵。
でかい。一緒に焼いて、うまさにびっくり。卵はまぁ普通の魚卵だけど、肝があんきもみたい。

「日本酒に合うんじゃない」と息子。だから、君は何歳だ。

身で腹一杯になって食べきれなかったので(ビールも飲んでたし)、なんとなく、卵は酒+醤油、肝はバルサミコ酢+赤ワインに漬けた。
息子は魚の肝は苦手なので、私がひとりじめ。ふっふっふ。


さて、一晩おいた今日の昼、肝を輪切りにしてバターでじゅーっと焼いた。なんだか、すごく不思議な食べ物ができた。魚臭さはぶどうの香りに置き換わり、濃厚さだけが残った。うまいっちゃうまい、でもこれってアリなんだろうか、と頭に?が乱舞したまま、ばくばく食べてしまった。

今回、面倒だったのでアラは捨てちゃったけど、つかえばよかったな。
また、見たことのない魚に挑戦してみよう。魚屋ももっと開拓したい。