Echo Dotを実家と同じWifi環境を作って設定した話
母がAmazonでEcho Dotを買った
実家の話連続ですが。
実家の母がEcho dotを買いました。
母の友人たち(後期高齢者の方々)が、「アレクサ、…」と話しかけて楽しく使っているので興味を持ったそうだ。前から母にはスマートスピーカーあるといいんじゃないかなと思って検討していたので、ではこの機会にと思った。
ところが、いろいろ大変だった。
実家の環境
光回線が引いてあってルータはNTTのレンタル、Wifiあり。SSIDは変えてます。私が設定しました。
Amazonのアカウントは母が持ってます。
母はスマホを持っていなくてガラケー。Windows10のPCはある。
母はPCは使えるが検索とワープロ(一太郎)のみ。Windowsそのものの知識はあまりない。
スマホがないとダメ?
Echo dotを電源につないでもらった。しかし「Wifiに接続できません」等と言われる、と母から電話。
母の友人たちが使っているくらいだからWPSかなんかでつないでほいほい行けるかと思ったが、そんなもんには対応していなかった。後で聞いたら、友人たちはみな、お子さんに設定してもらったとのことだ。そして友人たちはみんなスマホを持っている。
さー困った。Echo Dotのためにスマホを母に持たせる?なんだかそれもおかしい。
私も現地に行けば設定できるけどさぁ。コロナ禍でも日々100人以上接客する私が仙台から秋田に行くのはあまりに恐ろしい。
調べたら、どうやらPCからもできるっぽい。そこで電話でサポートしながらやってもらうことにした。
電話サポートの限界
ここにアクセスしてもらう。ここからできるらしい。
https://alexa.amazon.co.jp/spa/index.html#welcome
母にここからセットアップへ進んでもらった。
母のAmazonアカウントでログインしてもらう。ログインはできた。メールでの認証も、なんとかやってもらってクリア。
しかしどうやっても、セットアップ対象のEcho dotが認識されないようだった。母が正しく操作しているかさえわからない。もう画面共有してもらうしかない。
母のPCにzoom入れてもらって画面共有しよう。と思って、母にリンクを送った。
しかし結果的に、zoomのインストールには至らなかった。
画面の状態を母がうまく伝えられないのだ。
「画面になにやら絵が」
「絵じゃなくて文字は?」
「文字はなんだかかんだかと書いてある」
「なんだかかんだか、じゃなくて、それを読んで」
「なんだかかんだかほにゃらら」
「(ダメだ、諦めよう)ボタンは?」
「ボタン?これか?押すぞ」
「いや押すな」
「ちょっとー!画面が消えたよー」
「消えたって…どこかにあるんじゃ…ダウンロード…ええっと画面の下の方の…」
「なにもないぞう」
「じゃあバックグラウ…いや、ええと複数のWindowsが」
「わからーん」
IT関係に慣れている人なら、リンククリックで一発でしょ?というソフトウェアも、慣れていない人にはものすごくハードルが高いことがわかった。
ブラウザでなく、PC用のAlexaアプリがあると知ってそれをインストールさせようとしたが、それもやはりうまくいかなかった。
諦めて、母にEcho dotを私に送ってもらった。
どうやって実家のWifiを私の家で設定すれば?
なお私の環境。
回線はモバイルルータ。
iPhoneとWindows10のLenovoとMacBook Airがある。
さて、私のうちでどうやって、このEcho Dotが実家のWifiにつながるよう設定したらいいのか。
ネットでいくつかみつけた「実家にAmazon Echo買って設置した」記事では、実家に新たに契約したモバイルルータを送っていた。
なるほどその手があったか。だが私は貧乏なのでモバイルルータを新規に契約するなどできれば避けたいのだった。
Facebookで苦悩を漏らしたら、まっちゃだいふくさん(セキュリティのすごいひと)が「同じSSIDにすれば」という助言を下さった。「暗号化プロトコルが同じなら大丈夫」とのこと。なるほど。
自宅モバイルルータのSSIDを変えてしまうのは面倒なので、パソコンをルータにしてそれにつなごうと思った。
どうやって作ろう。昔Macbookをルータにしたことがある。有線でつなぐんだっけ。有線環境ないじゃん。クレードル?あ、アダプタもない!
しかし、調べたらWindows10では簡単にできるのだった。
モバイルホットスポット、という機能を使えば有線もなにもいらない。スイッチ一つで立ち上げられる。便利!
これで設定。
暗号化プロトコル
実家のWifiのセキュリティを確認する。ここでMacbookの登場。Macでは過去にアクセスしたWifiのSSIDと暗号化プロトコルを参照できる。(Windowsの方の方法はわからなかった。今繋がっているWifiのセキュリティは確認できるが)
昔実家にこれを持って行ったので記録が残っている。よかったWPAパーソナルだった。
で、Windowsのモバイルホットスポットの設定を見ても、セキュリティの設定部分がない。そこで、MacをWindowsで立ち上げたモバイルホットスポットにつないで、確認した。
おお、同じWPAパーソナルだ!ならばうまくいくはず。
モバイルホットスポットのSSIDとパスワードを実家と同じように変更した。
iPhoneで設定
設定のため自前iPhoneにAlexaアプリを入れた。
Echo dotの電源を入れ、母のAmazonアカウントで認証。立ち上げたモバイルホットスポットに接続。あとはもうすんなりと。
ひとしきり遊んで動作確認したあと、梱包して実家に送りました。
ちなみに毎日肉体労働でめちゃくちゃ疲れているので「アレクサ、疲れたよ」と話しかけたら、余計疲れる反応が。
実家で無事使えた
母から「話しかけたら返事してくれたよ!面白い!」とメールが。無事動作して遊んでいるようだ。めでたしめでたし。
Echo Showならもっと簡単?
Echo SHowの場合は、実家と同じネットワーク環境作んなくても、設定時は別のWifiに接続して、追加で実家環境を設定できるみたいです。
こっちにすればよかったかなぁ。
正解はわからずじまい
今はつながって結果オーライだったけど、PCからの設定も本当にできるのかためしてみたかった。ブラウザとWindows10のアプリと両方試せるなら試したい。あらゆるパターンでそのへん詳細にマニュアルにして公開したら便利だろうなぁ。
また、Echo Showと同じようにEcho Dotでもわざわざ実家と同じWifi環境作らなくても設定できる方法があるのかもしれない。いまとなっては試せない。
次の思案
母の遠くに住む友人で同じように一人暮らしの人がいる。闘病中で外出も難しく、会話する相手もいない。ものいわぬ人形に話しかけているそうで、「だったらAlexaとおしゃべりしたらいいんじゃない、彼女にもおすすめしたい」と、母。しかしネット環境もない、子供や頼れる人がまわりにいない高齢の人の場合、どうしたらいいのか。モバイルルータもAmazonのアカウントも、他人が契約して設定するわけにいかないし。
いい方法がないかなぁ。