仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

「僕は眠れない」椎名誠

椎名誠さんが長年不眠症に悩まされているという。

ぼくは眠れない (新潮新書)

ぼくは眠れない (新潮新書)

 

 肉体派のイメージのある椎名誠さんが…ってこの本を初めて見かけた時はちょっと意外だった。

30年以上の不眠症。その発端は自営業(非、会社員)としてはひとごとではなかった。 

会社を辞め、執筆業に専念。これで定時に縛られず時間が自由になった!…と思いきや、執筆を優先するためにどんどんずれていく生活時間。活動時間が集中できる深夜メインになる。そして編集者は時間を問わずに電話をよこす。(のちに、深夜は電話線を抜いてしまう)

仕事が終わり、眠ろうとしても眠れない。酒の力を借りようとするが、すぐ目が覚めてしまう。ふとんで悶々とし、犬の散歩に出かけ朝食を食べ、家人が出かけた後で仮眠、午後起きてまた仕事。そんな生活になってしまったという。
そしてある日起きた、ストーカー事件。今みたいに個人情報は厳密に管理されていないから、ある病的ファンが家に来てしまった。幽霊のようなその女の姿がトラウマになり、椎名さんの不眠はさらに悪化してしまう。

椎名さんは「岳物語」のようなユニークな私小説が知られているが、SF作家でもあり、また世界のあちこちに出かけて旅行記もたくさん書いている。長時間の飛行機の移動や、旅先の環境でも睡眠は容易に乱される。

だが体を使ったアウトドア活動をして大宴会をしてキャンプをした時は、ぐっすり眠れると言う。仲間たちと酒を飲み、焚き火のそばでしゃべり続けている声をBGMにしながら、テントと寝袋という環境としては決して快適でない状況で。これ、すごく共感できる。焚き火の赤い光と薪の爆ぜる音と、誰かの話し声、これ最高にいい睡眠導入剤だろう。ましてや昼間は体使ってるんだもの。とろーっといい眠りに落ちそうだ。

不眠と言うのは、私自身は滅多に経験はないけれど、どうしても頭を離れない考え事があったり、やたら頭を使って興奮したあとの興奮さめやらない状況でなったりする。体より頭を酷使しがちな、現代的な生活をしている者だけのものだろうと椎名さんは推測する。言い方は失礼だが未開の地に住む民族には、無縁の病だろう。

椎名さんはお酒に頼ったこともあるが効果的でないと実感して以来、必要に応じて薬でコントロールをしてきた。この薬はこういうタイミングで飲めばこのぐらい効く、というのがわかっている。「眠る」という行為について研究された、専門書も紹介されている。また長年お世話になっている専門の医師にも取材し、睡眠について詳しく聞いている。

専門家の話を聞くと、私を含む一般の人の多くがやはり、睡眠の意義を誤解しているようだ。

なぜ人は眠るのか?「休むため」。 ところがそう単純ではないようだ。起床している時間が「表」、に対する「裏」ではない。車のエンジンを切って車庫にしまうというものでもない。肉体にとっては休息の意味が強いが、脳にとっては昼間受けたダメージを修復し再構築する。寝ている間も脳は活発に動いているのだ。やはり睡眠は、必須だからしなきゃいけない、削ってはいけないのだ。
私たちは、睡眠を軽視しすぎじゃないだろうか。改めてそう思った。いっぱい寝たほうがいい、ではなく、寝なきゃいけないという認識になった方が良い。

脳は昼間、細かいダメージ、ストレス、悩み、感情、もやもや、そういったものを蓄積続けずっと過ごす。そして睡眠によってインプットを切ったら、それを一生懸命直して納得いかないことを一生懸命納得いくようにして、そしてすっきり翌朝迎えるようにしているとしたら。寝不足って、脳に対する虐待なんだよな。ケガをしても手当てもせずただ血を流しっぱなしにしているような状態だ。私たち日本人が精神の病をいっぱい抱えてしまうのはその辺に理由があるんじゃないのかなあ。

睡眠についていろいろ調べてみたけれども、じゃぁどうしたら眠れるのか。椎名さんは結局、わからなかった。特効薬もない。ちょっと絶望的だけど、30年以上も不眠と付き合っている椎名さんは今後も、自分なりに試行錯誤してやっていくしかないのかもしれない。

私自身も睡眠の重要性を再確認したが、家族やアルバイトの都合早起きして、家事や他人のペースに合わせると、夜は遅くなる。睡眠時間は平均5時間半。圧倒的に少ない。
昼間はどうしても、眠気が襲ってきて昼寝してしまう。

「不眠」じゃなくて「睡眠不足」だが、ちゃんと睡眠が取れていない問題は同じだ。

もっと睡眠について本をいろいろ読んでみようと思った。

そして、私の睡眠時間を短くしてしまういろんなものを、積極的に排除していきたい。

2019年にやること

以前、2017年には目標を立てていたのですが。

 

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2年ぶりに書き連ねておくことにします。

  • ソロツーリングキャンプに5回行く
  • 湯治Jelly!をする
  • 岩手の大沢温泉に泊まる
  • 山形の肘折温泉に泊まる
  • ノラヤを円満に閉店させる
  • ノラヤ管理人運営で学んだことをnoteにoutputする
  • ツーリングキャンプまんがを2本描く
  • 資格を一個取る
  • 東京に遊びに行ったときにMikkeller Tokyoでやっている朝ランイベントに出る
  • 月に100km走る
  • 東北風土マラソンのハーフを完走
  • 松島ハーフマラソン、ハーフ完走
  • 息子受験に向けて自宅の環境を整備する
  • 実家母サポートのため月に一度は帰省する
  • お金がないって言わない
  • お金をなんとかして稼ぐ方法を考える
  • 盛岡の「よいち」に行く
  • 蓄積された布で小物作って売る
  • 吐くような飲み方をしない
  • 400ml献血を年に2回ちゃんと行う
  • 体重をあとマイナス1キロ!!!
  • 神戸に行く

2018年の10大ニュース

今年も振り返ってみます。去年はこういう充実した一年でした。 

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では、2018年は。

1. クラフトビールにはまる

もう、これが一番です。きっかけはお正月のあたり、東北を旅していたビール好きの女子とたまたまtwitterでやりとりするようになり、クラフトビールの世界にはまりました。@i_tooooonさん、いつか会いたいな。

ビール好きを自認していたのに、なんだか中途半端な知識しかなくて知ったかぶりしていた自分が恥ずかしい。仙台のクラフトビールのお店もいろいろ行くようになり、これが同じビール!?みたいな超おいしいビールたちにたくさん出会いました。

クラフトビールのこともっと知りたくなり、8月には遠野に行ってホップ収穫祭に参加。遠野醸造も良かった……!

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東京に行った時もクラフトビールのお店巡りをした。

そして12/28は、クラフトビールの飲み納めと言わんばかりにガブガブ飲んで、翌日丸一日死んでいた。水も受け付けず吐きまくり。反省しきり。

幸せなビール飲みになるよう、2019年は努力したいと思います。

2.初めてのハーフマラソン完走

東北風土マラソンのハーフに出て完走。

食べながらののんびりランだったけど、やっぱりハーフは長かった!

2019年も挑戦します。

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3.登録販売者試験合格

今年の前半は、この勉強を最優先してました。

バイトの関係で資格に挑戦することになり、無事合格。薬の勉強はとてもおもしろかったです。可能であればせっかく得た知識を仕事に生かしたい。

4.ノラヤで、夜の自習室をやった

ノラヤで初めての試み、夜の自習室を始めました。ほとんど平日昼間のドロップインがない状態の打開策として。結果、好評なのですが、運営する私がしんどいのでちょっと考えてます。

sendaiworkspace.hatenablog.com

5.初めての車キャンプ & バイクツーリング行けなかった

毎年ツーリングキャンプに行くんだけど今年は行けなかった!!

なので台風が来てるけど無理矢理レンタカー借りてキャンプに行った。その日は私の誕生日でした。

ツーリングキャンプに行けないのは人生の損失なので大変残念なのですが、車キャンプはそれなりにおもしろい経験でした。

6.RubyKaigi 2018 & スタッフ

仙台でRubyKaigi2018が開催されました。ローカルオーガナイザーというスタッフをやりました。いろいろ複雑な気分をかかえつつ。もう自分はRubyの人じゃないんだなぁ、ITの人じゃないんだなぁということを改めて思いました。

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7.Rails Girls Sendai初開催&スポンサー

RubyKaigi2018の後、仙台でRailsGirlsを…という声がちらほらあがり、他の人に無茶ぶりしちゃいました。

それで「ノラヤ」としてスポンサーさせていただきました。「ノラヤ」が出資みたいなことをするのが初めてだったけど、おかげでちょろっとプレゼンもさせてもらったし、これをきっかけにお客様になってくれた方もいたりして、いい経験になりました。

 

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8.ラジオ出演

2週に渡って、「渚の妖精ぎばさちゃん ラジオでねばぎば!」に出演させていただきました。ノラヤ常連の小泉さんとのご縁でした。しゃべり、苦手だったけどおもしろい経験でした。

noraya-sendai.net

9.今年も生き延びた

48歳、年女、言い逃れできないアラフィフ(最近はアラフィーというらしい)。でも、健康管理に気をつけ(二日酔いはあるけど)、ランニングも続け、風邪もひかず、献血も年二回(一回貧血で断られたけど)行き、バイトもがんばり、全身に筋肉がついてなんだかいいかんじでした。

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10個目はおもいつかなかったです。

2019年は内面をもうちょっと高めていきたいし、始まりそうな介護、息子は大学受験、やり残したこと、ほんとやっていかないと、後悔しそうだ。

身軽になるぞ。

服はいつまで着るのか

ファッションというものがわからないまま、50年近く生きてしまった。

年相応の服もわからない。

母に「もうジーンズはやめなさい」と言われたことがあった。ジーンズが一番着心地がいいのに。

そして服に関してもうひとつわからないことがある。

服って何年まで着れるのか。着ればいいのか。

まさかみんな、雑誌に載っているように毎シーズン5着買い足して、古いのは捨てているわけではあるまい。

穴があいたり擦り切れたりして、着れなくなったら新しいものを買う、じゃ、ダメなんだろうか。ジーンズは膝が抜けると買い替えだ。捨てたくないのは繕って履いたりもしていた。↓ 

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でも、服ってけっこう、持ちますよね。

あ、持たない服もある。タートルネックのカットソーとか。首があったかいから買うのに、やがてに首まわりがびろーんとなる。それでは意味がない。肩幅が広がって袖が長く感じるようになったら私でも処分する。

ちなみに服を処分するときは、よっぽどめんどくさくなければ、切り刻んで布ティッシュにし、食器を洗う前に汚れをぬぐう。

 

しかしそんな私も、劣化してもいないのに、目に入るだけで気が滅入り、着たくないと思う服が出てくるようになった。なんと贅沢なことだ。

たとえば、ネットで買ったもの。衝動買いではなく「こういうものがほしい」と願って、検索して、買った。なのに手元に届いたそれは微妙に期待はずれ。でもまぁ、着れるから着る。美しい若いモデルさんが着ているのと私と、違うに決まっているのだ。でも微妙にがっかり感をまといながら着る。それがやがて「気が滅入る」元になる。

それから、フェリシモ。あれは手を出してはいけなかった。一度買うと同じ形の微妙に違うデザインが毎月届く。どんなデザインが届くのか分からないのもお楽しみだという。価格も高すぎもせず手の届く感があってずるずる続けてしまった。今はすっぱりやめた。(ネズミ講みたいに表現してしまったが、フェリシモは別に悪徳企業ではない)フェリシモも、現在は一部一点だけ購入も可能になっている。

とにかく、実物を見ないで買うとろくなことがない。

最近こういう服がほしいと思ったら、いきなり新品を買いにいったり、ネットを検索するのではなく、ぐっと思いとどまって、リサイクルショップに行く。リサイクルショップなら高くて千数百円、安いと300円〜500円だ。失敗してもがっかり感が少ない。

じっくり探し、吟味する。いいのがなかったら、買いたい欲が消失している時もある。

リサイクルショップもユニクロもだけど、店員さんが構ってこないから気が楽でいい。通販の気楽さはそこもあるんだよね。ブラジャーみたいにしっかりプロに相談しながら買ったほうがいいものもあるが。

 

そう、ブラジャー。ブラジャーも何年も持つ。そもそも高いものだ。だから新しいものを買う時は、よっぽど体型が変わったか、破損するか、なんか気合いとか勢いが必要な場合か。だいたいの買う理由は3番目だな。とはいえ、経済的に厳しいと必要に迫られていないから、がまんせざるをえない。たかが下着だけどブラジャーは大事なんすよ。ちくちくしたり、形が合わなかったりすると全身の具合が悪くなる。購入には慎重にならねばならない。

先日、ブラジャーが破損した。明らかに経年劣化で破けた。

ああ、こんなになるまで長い間使っていたのか。心おきなくゴミ箱に突っ込んだ。と同時にほっとした。ほっとしたということは、私、これ、あまり好きじゃなかったんだなぁ。そういえばフェリシモで惰性で買ったやつだった。

一個だめになったから「必要に迫られ」、晴れて、新しいブラジャーを買った。

ネットで。

だめじゃん、私。

 

前はお気に入りだったのに、だんだん嫌いになる服もある。「着れる」から捨てられない。そういう服は、リサイクルショップ行きだ。

結局、ライフスタイルに合うもの、となると、アウトドア系を、擦り切れるまで着ることになるんだよなぁ。

オチはないです。

「食べる女」「続・食べる女」筒井ともみ

映画が面白そうだった。けど、見逃してしまった。まぁいいや、原作読んでみよう、と、図書館で借りた。

いろんな女(二人だけ男)が主役の短編集だ。

食べる女: 決定版 (新潮文庫)

食べる女: 決定版 (新潮文庫)

 
続・食べる女

続・食べる女

 

作者の筒井ともみという人は、ヒットしたドラマを数多く手がけた脚本家でもあるらしい。

しかし。ううむ。

なーんか、面白くなかったな。

読後感があまり…。そのストーリーごとの主役がいいんだか幸せなんだか、もやっとよくわからない終わり方をする。まぁ幸せなんでしょうけど、うーん、ってかんじ。

展開に、急に「父が死んだ」「母が死んだ」が多い。安直な印象を受ける。

あと流産やアトピーなど病気の描写で「えっ。そんなこと根拠もなしに書くもんじゃないよ」と眉をひそめたくなる部分があったり。

いちばんがっかりなのが、「食べる」とタイトルにあるのに、出て来る料理がおいしそうじゃないこと。

料理名や材料名、素材名はたくさん出てくるのに、味や食感の描写がまったくといっていいほど、ないのだ。不思議なくらいに。だから、ぜんっぜん、おいしさが想像できない。おいしいかどうかすら、わからない。

映画の予告編で登場人物たちがあれだけものをぱくぱく食べて、「おいしい〜!」と言ってるのに。きっとそのへん映像化で補われたのだろうと思う。

 

まぁそもそも、食欲と性欲がテーマらしいから、味覚は抑えたという可能性がある。ただその、食欲と性欲ののまぜこぜの具合が、あまり読んでで心地よくない。ときおり、あからさまで不快感まで感じてしまう。

挽肉が好きな女がボールでぐちゃぐちゃ挽肉をかき回すあたりなど、その擬音が連なる文を目で追うと気持ち悪くなる。

めしにしましょう」で「私は食欲と性欲を混同するのが好きくないのよ」と青梅川さんが言ったセリフを放ちたくなる。

彼女たちのお相手となる男たちも、なんだか都合が良すぎる。

ちなみにオトコとカタカナで表現するところがあるが、そのカタカナの語感もなんだかいやだ。これは、一個人の男性ではなく、クラスとしての、不特定多数で誰でもいい場合の男を「オトコ」と表現しているのだ。わかってるけどそういうのいやだ。

 

しかし、ね。ここに出て来る登場人物のような、自由な、性も食も住もそれぞれ、欲に素直な生き方、どうしようもないけど「いいなぁー」と思ってしまうのよね。

好きなところに住んで、好きなものを食べて、好きなお店に行って、好きなところに行って(さらに素敵なオトコとたくさん出会い……というのは、別に望まない。リスクもあるし)

ただ、その結果、彼女たちは、幸せなんだかいいんだかわからない状態になっているのだけど。 

ファンタジーであり警告でなのだな、これは。現実にまみれた私たちオンナのための。

ほどほどかっこ悪く、ほどほどこちらを裏切って、トータルで普通よりほんのちょっぴり、いいオトコ。ああ、そんなオトコに、好きなことづくしの暮らしの合間に、出会えたらいいなぁ、でも、別にハッピーが待っているわけじゃぁないのよっていう、ね。

まぁ、機会があったら、映画も見てみたいですね。たぶん、おいしく食べる彼女たちに出会えるのでしょう。

私のやっている健康に良いかもしれないこと

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(先日のランニング途中の紅葉・絶景スポット)

 

先日「健康のため何かしているんですか?」と訊かれた。

健康…自分のことよりも、「怪しい健康情報には気をつけよう」「インチキニセ科学撲滅!」みたいな話題にばっかり興味があって、自分自身はたいしたことしてないよ、と思っていた。

でも、考えてみたら、実はいろいろ気をつけている。忘れてた。

参考になるかどうかわからないけど、(というか、山ほど反論が来そうだけど)私がしている健康にいいと思われること、気をつけていることを列挙してみる。  

ダイエット?

標準体型は維持したいと思っている。服のMサイズが入る程度でいたい。(前はLがデフォルトだった)ちょっと服が入らないと思ったらダイエットを開始する。

白状してしまうと、私はデブがすごく嫌い。自分はデブになりたくない。でも「デブになりたくない」って、ダイエットのモチベーションとしてすごく弱い。

健康でいたいから、も、モチベーションとして弱い。

何キロ痩せるぞ!も、この服を着るぞ!も弱い。

痩せたらご褒美にあれこれしよう、も、弱い。

これまでいろんなモチベーションでやろうとしてことごとく元に戻っていた。だって、ダイエットうまくいったって、あのライザップのCMみたいにあからさまじゃないから、誰も気づいてくれないし、褒めてもくれない。自分が自分をちょっと偉いと思うだけだ。だからこそ「自分を褒めよう」と思って成功したら規制を緩和し、いとも簡単に元に戻る。

ところが、「走る」ことを始めたら、すべてが変わり始めた。

走る

ここ2年ほどは「走る」のに支障ない体になるためにコントロールするよう努力していて、結果的にダイエットを意識しなくなった。

週に2〜3日走っている。健康のためというより、マラソンレースに出て無事完走したいという目標があるから。

体重が多いと足に負担がかかるので痩せようと思う。

体調が悪いと走れないから体調に気をつけるようになる。摂取する栄養にももちろん気をつける。カリウムが足りないと足が攣るし、塩分が足りないと頭も痛くなるし、これらは注意して摂ろうと思う。筋肉が成長するようなものを食べるようになり、明日は走るからこれを食べよう、これはやめとこう、とか考える。

走るためにたくさん寝ておこうとか。疲れないようにしようとか。アルコールは控えようとか。1日の予定をこう組もう、とか。

不思議なくらい、なんでもかんでも走るためになる。

体重は朝晩測る

松島の10㎞を初完走したあと、オムロンの体重計を買った。それで朝晩体重と体脂肪率その他を測っている。

計測は普通1日1回で十分だが、朝から夜の変化、夜から朝の変化が、その日の過ごし方によって変わるのを把握したほうが良いと思っているので2回測っている。

測った体重と体脂肪率は無料アプリで記録。朝晩計測に対応したアプリが見当たらなかったので、記録は朝の分だけ。

グラフを眺めては一喜一憂している。ちなみに体重計には体内年齢が出て来る。なんとか30代をキープしたい。

肉体労働をしている

私の週3日のコンビニでのアルバイトは、体にいいと思っている。掃除、売り場の整理、品出し、調理、レジに人が来る気配でダッシュ。とにかく走ったり早歩きしたりが多い。さらに立ったりしゃがんだりの動きも多い。だらけて見えず、慌ただしく見えず。お客様に不快感を与えぬよう、しなやかな身のこなしになるよう気をつけている。実際、アルバイトのある日は体重が間違いなく減る。お金がもらえて運動にもなるから最高だと思っている。

腹六分目

おなかいっぱいになるまで食べるということが、イベント時以外ほとんどない。私は食い意地がはっているので常に飢えている。世の中にはおいしいものが溢れていて、片っ端から食べたくて食べたくて仕方がない。でも、食べない。太るから、と、お金がないから。大好きなラーメンも、月に一杯だけ。(そしてラーメンを食べた日は夜はほとんど食べない)

自分は自炊でもおいしい料理を作ってしまうので、自炊でも「充分」の手前でやめようとしている。辛い。もっと食べたい。そんな辛い時を乗り越える一番楽な方法は、目の前にいる息子に「多いから食べて」とお願いすることだ。または「後は明日の朝に」と、タッパーに入れてしまう。朝食はふつうにいっぱい食べるから、翌朝食べられると思えばなんとか耐えられるのだ。

40すぎると食べすぎなくても太り、45をすぎると腹八分目でも太る。(※個人の感想です)

ちなみに、私は糖質制限は嫌い派(懐疑派でも、否定派でもなく「嫌い」。効果があることを認めながらも、できればしたくない)。お金のある人はやればよろしい。だって、米・麺が一番金かかんないじゃないですか。実家から貰うし。でも食べる量を減らす際に炭水化物を減らすのがいちばん楽だから、減らす。夜は米を食べないことが多い。高いけど玄米は買って時々食べる。つや姫の玄米はやたら旨いよ。

私思うんですけど、食べるってそもそも体を作ったりエネルギーにしたり体調を整えたりするための行為じゃないですか。だったら食ったものはくまなく有効活用しないと、もったいなくないですか。そういうケチな精神から、私は「食べ物を選べば満腹になってもよい」という、よくエグゼクティブな方がおっしゃる説は採用せず、自分の体で充分活用できて余剰が出ない程度を食べましょうという主義なのです。エコですエコ。

週3日は休肝

ビールが大好きな私だが、アルバイトの前日は寝過ごしたくないので飲まない。その結果、週3日休肝日。

でも年取ったら、飲んでようが飲んでなかろうが5:30には目がさめるようになってしまった。そこで夕方の早い時間ならいいか、と、飲んでしまうことがある。

そんな時は「上を向いてアルコール」や「アル中ワンダーランド」を読んだことを思い出し、アル中の第一歩だと思って気をつける。

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座りっぱなしの日は途中でスクワット

バイトのない日、すなわちノラヤの出勤日。いつも体重が増えて、夕方の計測がゆううつ。ノラヤにいるだけで太る。多分、すわりっぱなしで食うものは食うからなんだろう。

それから去年あたりから、長時間座ると足がむくむようになった。デスクワークだけでなく、高速バスや新幹線に乗る時も。年のせいかなんだかわからんけど。この「むくみ」も、ノラヤ出勤の日の悩み。デスクワークのみなさんは平気なんでしょうか? 押して指の跡が戻らないとか病的なレベルではないので、動かないせいだと想定。

休憩を兼ねて、必ずスクワットするようにしている。15回を3セット。可能ならノラヤへの往復も徒歩で。気がつくとつい走ってしまうけど。

温泉、銭湯に行ったら自分と他人の体型をチェック

温泉や銭湯には全身を見られる大きな鏡がある。風呂上がりに裸の状態で自分の体をチェックし「直視に耐える」レベルであるかどうか、確認。それから、中年以降でも引き締まった人や筋肉しっかりついてメリハリ体型の美しい人を見るとあのレベルになりたいって思いますね。モチベーション上がる。もっとも銭湯ではなかなか出会えないけどね。

週に2回は魚の日

魚を食べることは健康にいいと様々な面で研究成果が出てますので、そのとき安い魚を食べる。本当はもっと貝類も食べたい。魚が手に入らない時や買う時間がない時は、鯖缶で。

献血

半年に一回、400ml献血に行く。

検査の数値が後日郵送されて来る。残念なことにどんなに気をつけていても、この年になるとなんらかの「要注意」の値が出てしまう。やっぱり検査結果は、食事等いろいろ気をつけるきっかけになる。

記念品や、パン、アイス、マッサージ椅子も目当てなのは内緒だ。(パンは半分息子にあげるよ!)

ちなみに、毎回一番ハラハラするのが血圧。私は最高血圧が80〜100の低血圧だ。100以上ないと献血はできない。低血圧は立ちくらみや朝起きづらいなどの症状がなければ何も問題なし、と言われるけど、献血できないのは悲しい。幸い今まで低血圧でダメだったことはないが……

個人的には献血ルームAOBAが好みだ。屋上駐輪場があってバイクで行きやすい。AERのはちょっと混みすぎ。 

ちなみに、気をつけていないこと

矛盾するかもしれないけど、食べ物の質にはそんなに神経質ではない。「有機無農薬」「オーガニック」「インスタントは避ける」「お菓子はダメ」「人工甘味料がダメ、合成保存料はだめ」「コンビニはダメ」「国産のものを」「手作りを」とかいうの、ほとんど気にしない。

「うまいか」が、基準。

食ってうまけりゃいーんだよ、食って具合悪くならなきゃいいんだよ、と思っている。

あといつも、赤札のついた値引品を優先的に買っている。

ちなみに、どうしてもやってしまう不健康なこと

寝不足と便秘。カフェイン摂取。

便秘は40年以上のつきあいで、薬から食べ物からなにをためしてもダメなので諦めてる。

 

11/4 湯のまち飯坂・茂庭っ湖マラソンに行ってきました

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紅葉のダム湖周辺を走れる、しかもスタートゴールが温泉、さらに大好きな飯坂温泉にも入れる!…という素晴らしいマラソンに参加しました。今回も10km。

iizaka.kilo.jp 

松島、東北風土マラソンと、大きい大会にしか出たことがなかったので、こういう小さなレースってどうなのかな、きっと至れり尽くせりなわけじゃないから自分で情報収集しておかなければと思って臨みましたが、杞憂でしたね。

早朝、福島まで移動しなきゃいけないのですが高速バスがまだない時間帯なので(お金と時間があるなら飯坂温泉に前泊したいところなんですが)、普通列車で行きました。車内には同じようにマラソンの格好の人がいて、多分お仲間です。福島駅からスタート地点までは無料シャトルバスを利用。案内の人がいて誘導してくれてすぐわかりました。

車内は満席で、近くのおじさんたちがどこの100kmに出たとか喋っていて、びびりました。名簿を見ると圧倒的に地元福島の参加者が多いんですけど、フルやハーフでは遠くからの人もそれなりにいるんですね。

会場に到着すると、暑いくらいの晴天。すごく寒いのを想定していたので、それほど厚着の必要もないとわかってほっとしました。着替えて、トイレいって、出店のテントをうろうろして(エイドで提供する予定のお菓子をフライングでもらったりしてw)、やがてスタート時間。フルの人、ハーフの人、そして10kmと、人数が少ないのであまり間をあけずに次々スタート。スタッフは地元の高校か中学の陸上部の子達ががんばってました。 

10kmはペア部門があって、ご夫婦、親子、など様々なペアも一緒に走ってました。ペア部門は手を繋いでゴールする決まりなんだそうです。目の前には、中学生くらいの男子とお母さん、70歳近いと見られるご夫婦も。微笑ましい。

で、覚悟はしていたんですけど、最初はダム湖に向かってしばらく上り。ちょっときつかったです。普段、坂で鍛えていたのでなんとか登りました。のぼったらあとはほとんど平坦でした。

余裕が出て来たので、周囲をきょろきょろしながら走りました。おお、湖だ、紅葉だ。まだちょっと色づきが薄かったけど、綺麗でした。雲ひとつない青空の下、しんとしずまりかえり、鳥の声だけが響いてるんですよー。すっごくいい気分。大きなレースだと常に周りに誰かいるけど、今回は他の人との距離が開いてると普段1人で走ってる時のような感覚でした。

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トンネルが二箇所だったかな。走ってると、ざーって水音のような音が響いてるんで不思議でした。なんだったんだろ、あの音は。トンネルの中を走るのは初めての経験で、ひんやりしていて気持ち良かったです。

 

折り返した後、エイドステーションがあって、りんごとかやきまんじゅうとか、すすめられるままにたくさんいただいてしまいました。ここでも地元の生徒さんと、おばちゃんたちが活躍。休日なのに駆り出されてうちの息子だったら「やってらんねーよ」と毒づいていそうなのに。

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そしてダムの堤体(なんつーの、水を貯めとくとこの縁?)の上を走ります。やっぱここは身を乗り出して、下を見ちゃいますねー。いやーいい景色ー。

そして、一気に下り!膝が心配になるくらい下り。

くだったら、元の地点に戻ってゴールです。ちゃんと一人一人テープを切らせてくれて、地元の生徒さんたちが参加賞のバスタオルを持ってて、かけようとバサバサ待ち構えてる。ちょうちょみたいで、ほほえましい。

記録証を発行してもらうと、今までで一番いいタイムでした。意外!景色見るために止まりながらのんびり走ったつもりだったのに。

そして、アンケートに回答するとくじを引かせてくれます。このくじがはずれがなく、地元の商品です。私はびっくりするぐらい巨大なしいたけをもらいました!

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そしてきのこ汁のサービスも。あー松島の牡蠣汁もそうだったけど、走った後の汁物ってなんておいしいんでしょう。 

 用意された椅子に座ってきのこ汁を食べていると、地元のおばちゃんグループが「走ってきたの?」「すごいわねぇ」と話しかけてくれる。

「あら、しいたけもらったのね。このマラソンはね、賞品がいいので有名なの」そうだったんだ!賞品はまったく気にしてなかったので知らなかったです。ふと周りの人を見ると、米やらりんご(箱!)やら、みんないろいろ持ってます。入賞者はさらに豪華らしいです。

きのこ汁を食べている前を、ハーフのランナーさんたちがかけていきます。おばちゃんたちがきのこ汁を食べながら「ごめんねぇ食べながらで」「がんばれぇ!」と応援して、のどかだ〜。

 一休みしたので、荷物をクロークから受け取って、目的の一つである温泉へ。参加賞に地域商品券も入っていて、それを使って入らせてもらえるんです!

iizaka.com

こちらの温泉は以前、ツーリングで寄ったことがありました。扇型の内湯と、石組みの小さめ露天風呂。塩をふいた全身を洗い流し、すっきりさっぱりしました。ランナーさんどうし「どちらから?」「前はどこそこのレースに出て…」なんて、おしゃべりしている。

走ったあとの温泉って、なんて気持ちいいのでしょう…そして当たり前だけど、みんなスタイルいいんですよね…私もがんばって維持したいものです。

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さて、今回は10日くらいビール断ちをして臨んだので、あとはビール。どっかでビール飲みたいのですが、シャトルバスは福島駅ではなく飯坂温泉駅までとなります。ならば鯖湖湯に入らずにはいられない!

でもその前に、昼食がまだだったので鯖湖湯近くのカフェでごはんにしました。すると同じマラソンを走ってきたらしい男性がビールを頼んでました。しまった、ここでビールが飲めるなら先に鯖湖湯に行っとくんだった…と思ったけどまぁいいや。「天然生活」のバックナンバーが置いてあるような天然系カフェだったんで、なんか違う気もしたし。

鯖湖湯はいつもと変わらず激熱でした。そしていつものように地元のおばちゃんが「熱かったらぬるくしていいのよ」と水道水を入れてくれました。共同浴場は温泉地によっては水を入れると怒られるらしいけど、鯖湖湯では全然そんなことがなく、「よそから来た人も入れる温度にしましょう」という空気なので、ありがたいです。びりびりしたお湯は休み休み何度でも入りたくなります。

湯上りは名物ラヂウム卵をお土産に買います。少量なら、一個からでも売ってくれる阿部留商店!ここでもお店のおばちゃんたちが「マラソン走ってきたの?」「すごいわねぇ」と話しかけてくれて嬉しかった。

飯坂は街全体のホスピタリティがとても素晴らしいんですよね。

あとで思い返すと、ここで一個卵買っておいて、コンビニでビール買って鯖湖湯前の休憩所で卵をつまみに飲めばよかったなと思いました。来年の目標です。

飯坂急行で福島まで移動して、ちょうどいい仙台行きの高速バスがあったので「ビールは仙台に着いてからでいいや」と乗り込んで、すぐ爆睡。

高速バスは広瀬通一番町で止まってくれるので、ありがたく近くのクラフトビアマーケットへ…松島に続いて、走ったあとはここというのが恒例になってるかもしれません。

寝起きのビールを、2杯ほど。しみる……おいしかったです。もう毎回頼んでる、鶏肉とパクチーのサラダ+追パクも。 IPAに合います。

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帰ろうとすると偶然にもお友達の@hatimaki_createさんにばったり。一瞬再会を祝してもっと飲もうかと思ったけど家に息子が待っているのでやめときました。

 

いや〜、楽しかったですねぇ。ほのぼのしてて。来年も参加しようかな。おばちゃんたちにまた来てね〜って言われたし。

 

さて、これでマラソンはしばらくないです。次は東北風土マラソン(エントリー済み)。こちらはランと食べ物と温泉とビールと日本酒の豪華セットなので、楽しみですね!

走る距離はハーフなので、長めに走れるよう一層鍛えたいと思います。