仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

モンステラおはよう

モンステラにおっきくなってほしいと思い続けて一年。

 

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こんなに育ちました。

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葉っぱが25センチくらいになったよ。葉っぱに切り込み(穴)が入って嬉しい。小さいときは切り込みがないふつーの形だった。切り込みが入るとモンステラっぽくなる。

一番新しい葉っぱは、すかすかになってて、どうみてもモンステラ

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この、穴の開いた葉っぱを見ていると、「顔を見ている」気分になってきた。シミュラクラ現象とかパレイドリアとか、そういう心理を表した言葉があるらしいね。
不思議なもので、その顔みたいな葉っぱがついたら途端に、「あ、うちに生物がいる」って感じるようになったんですよ。

 

小さいときも、名前つけたりしたんだけど。たかが植木鉢に、かわいいー!といいつつ日々愛でて、毎日の成長をインスタにアップするような熱意は、わたしには生まれなかった。植物だし。喋んないし。毎日水やりしないし。下手したら存在を忘れた。

 

ところが春ぐらいから、新しい芽が出てどんどん成長しはじめた。

最初の鉢から一回り大きいのに植え替え、肥料もたまに与えてときどきお水もあげた。成長が感じられると存在を忘れるわけにはいかない。モンステラは比較的雑に扱っても大丈夫なので、私にも合ってたんだろう。
天気のいい日は日にあてた。室内でも少しでも明るいところに置くようにした。
葉っぱが増えて、ついに、「顔」ができた。

 

やあ、おはよう。元気かね。
そんなふうに話しかけたくなった。

 

ところで私は、モンステラの木陰で寝たかったんです。覚えてますか。

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だからね。畳にモンステラを置いて、その横に布団を敷いて寝ましたよ、わたし。
見上げれば、木陰というほどではないけど、モンステラの葉っぱがある。

まあ、ぎりぎり起きてもぶつからない程度?

 

しかしちょっと無理やりだったので、モンステラと添い寝したのは一回だけ。引き続きがんばって大きくします。また次の葉っぱの兆しが出ていて、こんどはどんな形だろうと楽しみになっている。

それにしても、5年間ノラヤで一緒に過ごしていた時は全然成長してなかった。今、葉っぱが一つ一つ出てくるのがこんなに嬉しいなんて、ようやく気付いてるよ。
長い間、面倒見なくて、ほんとごめんねぇ。

グリーングリーン・その2

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その1はこちら。

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実家でも仕事できる環境を作りたくて、数十年物置と化しているかつての子供部屋の片づけに手をつけた。
膨大なものに溢れている。知ってたけど見ないふりをしてた。弟のもの、私のもの、母のもの、実家に息子が遊びにきていたときのもの…母にも手伝ってもらおうとしたが、案の定、いろいろ懐かしいもので手が止まる。私も弟の模試の結果を見つけて「よくこの成績で現役合格したな」と弟に写真撮って送ろうとしてやめた。高校の文化祭のパンフレットまであった。懐かしい。ああ、やっぱダメだ。片付けを一旦諦めて、居間に戻った。


しばらくして、母が「おもしろいものを見つけたよ!」と封筒を持ってきた。
それは古びた田沢湖観光協会からの郵送物。
「あなたのエッセイを優秀賞に選ばせていただきました。つきましては…」

母がエッセイを書いて、こちらが募集していた企画に送ったようだ。
田沢湖の観光案内のパンフレットと、賞品にきりたんぽとだまこもちを送ってもらったらしい。
そして母は送ったエッセイをプリントアウトして同じ封筒に入れていた。

『今年、母が八十歳になった。そこで傘寿祝いに…』
それはたしか2000年に祖母と母と私で三人で乳頭温泉卿へ旅した道中記だった。
思い出した。そうそう!妙の湯に泊まって、真っ暗な中混浴の露天にも入った。歩いて蟹場温泉や黒湯に行ったんだよね。そして田沢湖の遊覧船。祖母は怖いからと船に一度も乗ったことがない人だった。でもこの時は説得に負けて乗り、乗った後は景色の美しさにひたすら喜んでいた。らしい。実は私は温泉のことしか覚えていない。
「わたし、なにかでこれの募集を見つけて送ったんだねぇ。でもなんで送ったんだろう。忘れていたよ」
と母は言うが、母は投稿好きで、文章を送っては掲載されたり賞を貰ったりしている。そりゃ全部覚えてられないよな。

 

それより、その時の祖母が八十歳ということに私は小さな衝撃を受けていた。実は母もあと数ヶ月で八十歳だ。なのに、遊覧船どころか長時間車にも乗れない。近所のコンビニまでも行けなくなっている。母の八十歳祝いは何ができるのか。温泉にも旅行にも行けないのか。それは寂しすぎる。

これまで私は自分のことで精一杯だった。育児、家庭、そして仕事では充分な収入が得られない日々。親はお金もあるし別に病気でもないし。とあまり顧みないでいたら、いきなり介護が必要になった。
たのむから回復してくれ。そして旅行に行こう。私も10年しないうちに「シニア」だ。私のほうが不健康な生活してるしいつ要介護になるかわからん。できるだけ早く。

 

ありがたいことに母は徐々に徐々に良くなってきた。

家の敷地内しか歩いていなかったのに、少しだけ外の道路を往復できた。そこで近所のスーパーにタクシーで行って、短時間だが店内を歩いて買い物をした。

「ああ、4ヵ月ぶりに世間の人を見た。みんな適当な格好しとるな」などと言うので
「スーパーだもの、あだりめだべ!(当たり前だ)」と笑って、見た目を気にする母らしいコメントだなと思った。

少し前まで、ただ「痛い、痛い」と痛みに集中して無駄な医療情報を検索し、ひたすら辛い顔をしていたのに、やっと母は「やりたいこと」を口に出すようになってきた。

「わたし、あれが食べたいの。ジャスコ(今はイオン)の2階の、ごま味噌ラーメン」
なんてことないデパートのレストランのラーメンだ。

よしよし、こんど行こう。タクシーに乗ってイオンに行ってお昼そこで食べよう。

 

希望を持てっていうけどさ、希望って心と体に余裕がないと出てこないもんだよな。

 

「ねえ、この喫茶店雰囲気いいね!ここに行こうよ」

母がフリーペーパーの記事を見ながら言った。盛岡の老舗の喫茶店の紹介だった。
「おお、いい雰囲気だね。盛岡らしい」
「あら、ランチが680円!やすーい」
「ふむ、仙台だば980円はするな」

「よし、なんとか腰を治して行くぞ。新幹線に乗って、ここに行こう。そのときは」
母は、にやりとこちらを見て、言った。
グリーン車で行こう!」

グリーングリーン

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グリーン車に乗った。
仙台から秋田までの新幹線こまち。うひひ気持ちいいねぇ。背もたれはふかふかだし、ひじ掛けが木でしっかりしてるし、座席の幅も他の座席との間隔も広いし。

母に「グリーンに乗ったよ」とメールを送ると「そうか、あなたは頑張っているからグリーンにふさわしいよ」と返事が来た。

 

前にグリーンに乗ったのはたしか、私の大学合格手続きで秋田から仙台に向かう時だったか。当時は新幹線でなく「特急たざわ」だったかな。
母が「グリーンで行こう!」と提案したのだ。私の大学入学を祝いたい気持ちが嬉しかった。母子家庭で貧しかったけど、ここぞという時にはパッとお金を使う母だった。
それを思い出して、息子が大学に合格した時も息子に「グリーンで行こうよ」と提案した。しかし息子は心底あきれた顔をして「いらねえよ!そんな無駄遣いすることない。意味ない」と一蹴した。

以来、特にグリーンに乗るような気分にもならなかった。生活にも余裕なかったしね。グリーンに乗るような身分でもないと思ってた。

 

もう4ヶ月になるのか。今年のゴールデンウィークごろから、生活が一変した。
秋田の実家の母が、腰を痛めて動けなくなってしまったのだ。認知症の気配があってちょっと心配だなとは思っていたが、体は周囲の同年代高齢者に比べるとまったくもって元気で問題なかった。それがいきなり。
私は2週間に一回のペースで3~4日帰省することになった。
車は持っていないから新幹線。お金がかかるが、東京在住の弟が支援してくれている。
しかし帰省すると家事すべてを担う。買い物、掃除、洗濯、炊事。そして母が「あれやって、これやって」私を呼ぶ声に常に答える。
やることが多い、だけではない。否が応でも目に入る、母が大量に買い込んだ衣服、使いもしない調理器具、健康食品、入浴グッズ、日用品。冷凍庫一杯に溢れる同じ食材。
母は生協の個人宅配で「欲しい」と思ったものをすぐ買ってしまうのだ。しかも1万円以上もする調理器具を買ったり、1個だと思ったものが1箱だったりする。
そういうのを見るともうなんというか腹の底からイライラしてしょうがなくなる。
だって、私は毎月口座の残高が残り数百円とかになってハラハラして暮らしてるのに、こんなばかすか金使う人が身近にいる。いや私が養ってるわけじゃないし関係ないけど。そんでも腹が立つ。
そして冷蔵庫と冷凍庫にたまる、賞味期限切れの食材…
「これ腐ってるよ」「大丈夫!食べる!」「だめ!捨てる!」何度繰り返したことか。
肉体的でなくメンタルが疲れる。実家には私の部屋がないので、たまに意識的に一人にならないともう爆発しそうだ。
そして母が腐らせないよう、余った食材をスーツケースに詰め、仙台に戻るわけだ。食費が助かってありがたいと思わなきゃいけないかもしれないが、その食材は私が食べたいものとは限らない。

以前も母が腰を痛めて似たような事態になった。だが、その時はこんなに長引かなかった。

 

帰省でストレスを貯めて仙台に戻ると、速攻こってりしたラーメンやジャンクフードが食べたくなって、むさぼるように食べる。または荷物を部屋に置いて速攻飲みに行く。
仙台にいる間に、ちゃんと自分の好きなもの食べなければ。

そして実家から貰った賞味期限切れそうな食材をなんとかして食べる日が続く。

帰省しなくていい週末は思い切りリフレッシュ!と、キャンプに行き、温泉に行った。
ところがこの夏は雨ばかり。さらにバイクの不調が重なり、もちろんコロナもあって、どうも不完全燃焼の週末が続いた。

 

そんな時、ふと、グリーンに乗ろうと思ったのだ。

新幹線に乗りまくったのでJREポイントがたまった。マイナポイントもJREポイントで受け取った。

JR東日本のeチケットでは、ポイントを使ってちょっとお得にグリーンにアップグレードできるのだ。

頑張っている自分にごほうびをあげよう。そこで今回、はじめてポイント使ってグリーンにしてみたわけだ。
ごほうびって言ったって、弟が新幹線代出してるんだから弟のおかげなんだけどね。

こまちのグリーンは狭いと書いている記事もあったけど、私には充分広かった。

自分と身分違いの人たちが乗っているわけでもなかった。

そりゃそうだ、一回飲みにいくくらいの金額を出せば手に入る。なんとなく、グリーンに乗ることなんてあと一生ないんだろうと思っていたけど、そんなばかなことはない。グリーンは私でも手が届く贅沢だった。ふふっ、いいじゃない、またポイント使ってグリーン乗ろう、と思った。

 

母は要介護認定がついてヘルパーさんが入り、いい鍼灸師さんをみつけたお陰で徐々に回復しつつある。だが、このまま回復して元通り、とならないのが高齢者だ。

長い長い介護のレールに乗り始めた私。

 

夕飯は節約して、自分で握ったおにぎりを食べた。
グリーン車で持参したおにぎり食べる人、いるんだろうか。ま、いいよね。わかめおにぎりがうまい。

秋田に着いたらまた母のために働く。

ミニトマトのピクルス

人の記憶っていい加減だよなあ、という話。

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一週間前の私は秋田の実家に帰省していた。私の植えたミニトマトが、一人暮らしの母が食べきれないほど実をつけていた。「食べきれない」と言う母に、私は自信ありげに微笑んで言った。「ピクルスしよう。本で読んだの」
レシピはうろ覚えだったので、一応検索した。
(こんなかんじ)

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タッパーに「どばっ」と、らっきょう酢を入れて、そこにつまようじで三か所ほど穴をあけたミニトマトを漬ける、だけ。ついでにピーマンやたまねぎ、ゆでたみょうがも漬けた。
一晩経って食べると暑い日にぴったりのおかずになった。

このミニトマトのピクルスは、私の大好きなエッセイ集にあったものだ。大学生の著者と認知症で物忘れをするようになったおばあちゃんとの会話で出てきた。盛岡なまりのおばあちゃんの優しい口調が、印象的だった。
いつかミニトマトがたくさん手に入ったら作ろうと、ずっと思っていたのだ。

ところが。
仙台に戻ってそのエッセイ集を開いてびっくりした。
ミニトマトのピクルスでは、なかった。
ラディッシュの酢漬けだった。

「あったなの簡単だべじゃ、包丁で細げぐ切り込みいれで、らっきょう酢さ漬けておくだけだ」

(6月24日 より引用)

えっ、ラディッシュ?なんで私はミニトマトだと思ったんだろう。
どこで記憶が壊れてしまったのか?なんの疑問も持たず、ミニトマトだと…
思い当たるとすれば私はラディッシュが好きではないので同様に赤くて丸いものとしてチェンジしてしまったのか。あるいは、エッセイの別の文でやっぱりおばあちゃんがトマトジュースの作り方を喋るところがある。それと混ざってしまったか。

にしても、ミニトマトラディッシュでは違いすぎる…実と根だよ。でも私は自信たっぷりに「ミニトマトのピクルスはらっきょう酢に漬けるだけ」と覚えていたのだった。

仙台に戻ってから自分でも作ろうと思い、作る前にもういちど本でその部分を読みたくて開いてみたら…あれっ。
というわけである。

実際ミニトマトのピクルスはおいしいし、保存もきく。まあいいや。ありがたいので結果オーライということにしておこう。
あと、ラディッシュの酢漬けも嫌いとか言わずに作ってみようと思った。

しかしせっかく読んだ本の中身を、しかも印象的で好きな部分を、間違えて覚えていたというのは、どういうことなんだ。失礼じゃないか。もうすぐ52歳になろうという自分の脳を「老い」が容赦なくダメージを与える。ちょっと悲しい。

 

本の名前は、「わたしを空腹にしないほうがいい」。著者は、くどうれいんさん。

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久しぶりにページをめくると相変わらず(変わってたらへんだが)キラキラしていて、和菓子の「琥珀糖」みたいなエッセイが俳句とともに並んでいる。記録によれば私は2019年に買ったようだ。そのあとくどうれいんさんは絵本を出版したり芥川賞の候補になったりして、知る人ぞ知る存在だったのがすごくなっていく。今後もご活躍をお祈りしております、と言いつつ、私はくどうさんの本を全部読んだわけではない、すみません。

くどうさんには友達がいて、折に触れて感謝の気持ちが光っている。まぶしく感じるのは若さではなく、心から存在に感謝できるひとたちに恵まれているところかもしれない。

Amazonでは売っていないので、BOOKNERDさんの通販か、お近くの取り扱い店でぜひ買ってください。ちょっと出かけたい時とか旅とかのおともにちょうど良い。

髪を耳にかける

以前から謎に思っていた。女の人が、耳に髪をかける行為の意味がわからない。あれ、なんだろ。

そりゃ、髪が邪魔だから、耳にかけるんだろう。

でも、それだけではなさそうだ。だって邪魔ならピンで留めればいい。実際私はそうしてきた。だけどそうやっている人は、少ない。

 

子供の頃から、母に「髪がぼわーっとなっているのがうっとおしい!留めなさい結びなさい切りなさい」とうるさく言われたので、長い部分はピンで留めたりぐいっとゴムで結んだりしてきた。

でも、ふつうの大人の人でうっとおしい髪型の人はたくさんいる。前髪が長くて目にもかかっている、顔にもかかっている。絶対視界に入るし邪魔。でも、なぜかそれがふんわりと美しく見える人もいて。そんな髪型の方々は、ちょっと髪が下がってきたら、髪を耳にかける。

 

私の好きな「私たちが恋する理由」に登場する女性たちも髪を耳にかけている。そのヘアスタイルが彼女たちのかわいらしさ、ひたむきな心情を強調しているかのよう。

 

 

 

で、…私も多少、ふつうの人の真似をして、髪を耳にかけようと思う。

でも、髪を耳にかけたって、落ちてくる。

当たり前だ、耳にピンほどホールド力があるとは思えん。となると、落ちてくればかきあげ、落ちてくればかきあげ、を繰り返し、常に耳に髪をかけるしかないのだ。

おしゃれな女性たちと仕事を一緒にしていたころ、彼女たちをさりげなく観察すると、やはり、ひっきりなしに耳に髪をかけているのだ。
レジを一人打ち終わればかきあげ、話を始めるときにかきあげ、返事をするときにかきあげ。
しかも。耳の反対側の手で耳に髪をかけると、手がクロスして美しい、という技もあるようですね。
そういう、常に自分の見た目を美しくしたいというマインドが、彼女たちの無限に髪を耳にかける行動の原動力ではないかと気づいた。

私は途方に暮れた。だって、どうやらそのマインドは、私に備わっていない。

 

トイレや電車で髪を整える人をいつも不思議に思って見ていた。

寝癖で変な方向に髪が跳ねているからなんとかしたい、なら、わかる。ハンカチがないので手を洗ったあとの水分を髪でなんとかするのも、わかる。

みんな、どう見ても問題ない前髪を、執拗にととのえようとしている。髪の束やバラバラの具合は動けば一瞬で変わる。電車のドアが開いて風に吹かれたら変わる。なのに。なにかしら納得のいく、前髪に至るまで整え続ける。

一瞬のために。みんな、本当に、絶え間ない努力を続けている。

 

私も、髪を耳にかける人になりたいな。でも、面倒くさいし。
そう思っていた私でしたが。

 

けっこう最近、髪を耳にかけるようになったんですよ!

なぜかというと、インナーカラーを入れたからです。髪を下していればそんなに目立たないけど、動きがあると…

「ほら、カラー入れたの!見て!」

そういわんばかりに、髪をかきあげ、耳にかけるようになったのだ。気分が上がるね。さらに大きめのピアスもをするようになった。これも「見せたい」気持ちが強くて、やっぱり髪を耳にかける。

 

「…女性はすべて、自分を美しく装いたいと思うものです…」
ファッション評論家がおごそかに語るのを見て「ここに例外がおります!」と内心挙手していた私であった。しかし、まあちょっとわかる気もしてきた。
「私を見て!」という気持ちが、「私の美しさを維持したい!」となり、それが髪を耳にかけたり、前髪を無限に整えたり、になるんですね。

 

とはいえ、そのうち、やっぱりめんどくささが勝つ気がする。

美しく装うより素でいるほうが楽だし自分らしい…そんなことを心の底で思い続けているのだから。またショートになるかもしれないし、ね。

 

イヤホンを新幹線で落としちゃった

JBLbluetoothのイヤホンを落としてしまった。
悲しい。

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秋田から仙台に戻る途中の秋田新幹線で、窓際席でふとイヤホンを使おうとして、充電器を兼ねたケースから取り出したとき、右側を落とした。
隣の人にお願いして立ってもらって、下や通路、左右など見てみたが、それらしいものはいっこうに見つからない。

 

ゴールデンウィークの真ん中ごろで、車内は満席。周囲の人が落とし物に気づいた様子はなく、前と後ろの席の人は爆睡中だ。とてもじゃないけど「すみません、イヤホン落としちゃって…」などと無理やり起こして言える雰囲気ではなかった。通路で這いつくばるのがせいいっぱい。こういう場合、東北民は優しいので何かを探している人がいたら自分の足元を確認してくれたりするのだが…みんな寝てるし。

携帯しているマグライトで座席下を照らしたが、見えない。

スマホとペアリングしたままだった。そこでスマホの音量を最大にして爆音で音楽かけてみた。それなら多少音が漏れて、だいたいの場所がわかるのでは…。しかし、新幹線の音でかきけされ、まったくわからなかった。

無理だこれは。
諦めた。
車内清掃時に発見してもらえることを祈り、普通に仙台で降りた。

 

JR東日本では、忘れ物問い合わせチャットがある。
帰宅した夜、さっそく入力。ほぼ同じ形の左側のイヤホンの画像も添えて、乗車新幹線の名前と乗車位置も伝えた。
しかし翌朝、見つからなかったというメールが来た。後で見つかる可能性もあるので、少し後にもう一度問い合わせしてみてください、とのこと。実際、メール内のリンクから同じ内容で問い合わせも可能だ。
三日後、一週間後、二週間後、間をあけて問い合わせた。
見つからなかった。

ペアリングするのはイヤホンの右側なので、右側がなければ左側で単独で聞くこともできない。
イヤホンケースとそれに収まった左側のイヤホンは、ただのオブジェになった。
目に入るたびに肩を落とす。

 

イヤホンが使えなくなってから、自分には「スピーカーで聞きたいもの」と「イヤホンで聞きたいもの」があると知った。

毎週楽しみにしていたジェーン・スーさんと堀井美香さんの「over the sun」。
voicyのいろんな放送、特にkagshun先生の放送。
これらは、イヤホンで聴きたい。

それから、料理中や掃除中など、めんどくさい作業をなんとかしたい辛いときも、イヤホンで聞いてテンションを上げていた。
防水のイヤホンなので、風呂でも使えた。
長電話の母としゃべるときは、作業しながら通話できて楽だった。息子とLINE通話するときにも、テレカンするときにも使ってた。
Wifiのあるコインランドリーで、PCでTverやNetfilixを見ながら洗濯を待つ時間にも必需品だった。

スピーカーの方で聞きたいのは、酒を飲んだり食事をしていたり、寝る前などゆったりした時間のとき。「聞く」より「流す」だから。
でも積極的に「聞く」の場合はやっぱりイヤホン。

 

イヤホン、「無ければ死ぬ、超不便」ってほどでもない。
overthesunは先日スピーカーでまとめ聞きしたし、コインランドリーでは勉強しているので映画など見る余裕がなくなった。
通話も、ふつうにスマホを耳に当てればいいだけ。

「あのとき、寝ていた人に構わず声をかけ、各座席の下を見せてもらえたら、見つかっただろう。だってペアリングもしてたし、こまちの車外には行きようがないんだから。絶対、そこにあった。なのに、そこまで熱意を持って探さなかった」
そんな自分が、実は、そのイヤホンにそんなに愛着がなかったからではないか…と、いう疑念がわずかに、ある。

そんな自分へのうしろめたさもあり、まだ次のイヤホンを買う気にならない。もうちょっと喪失感、反省の気持ちを味わっていいんじゃないかと。
…なんて、そもそもお金、ないし!めんどくさいだけかもね。

 

メルカリで同じ機種のジャンク品を探してみた。手元に残ったこの片割れも、メルカリに出したら売れるんだよなぁ。売ったら完全にお別れだなあ。

 

ちなみにこのイヤホンはスポーツモデルで、ランニング中にも落ちにくいよう耳の軟骨に突っ張って止めるところがある。だから、装着中に落としたことはほとんどない。
しかし、ケースからイヤホンを取り出しづらくて、勢い余ってぽろっと落ちることは、前からあった。不器用中年に完全ワイヤレスイヤホンは無理なのでは…

次買うときは、完全ワイヤレスじゃなく、左右繋がってるやつにしようと思っている。それまでは、引退していた有線イヤホンをiPhoneに繋いで…

あっ。イヤホンジャックとlightningの変換アダプタがない。使わないと思って捨てちゃったか。

あーあ。

コンピンテシー判断ってのをやってみたよ

誰かのtwitter経由で知った、コンピンテシー判断というものをやってみた。ミイダスというサイトにあります。

miidas.jp

ちなみにいろんな人がこのサービスをおすすめしている。アフィリエイト目的だと思う。

私はメンドクサイので普通にリンクを貼りました。

なんか、10分で結果が分かるって書いている人がいたんですけど、最初にこの「ミイダス」に会員登録しなきゃいけないので、実質1時間くらいみといたほうがいいかもしれない。
そんで登録したあとやっと「コンピンテシー判断」ができるわけです。


私にどういう結果が出たか

私の結果を最初にまとめておくと

  • マネジメント能力が、ない
  • 組織で働けない
  • 1人で好きにやらせろ
  • 計画通りに実行するのが苦手
  • 単純作業がダメ
  • 臨機応変に対応するのが得意
  • 状況の変化に強い
  • 上下関係ダメ

 

詳細

診断をするとWebで結果が表示されます。綺麗にPDF一枚にしたものも出力されるので、画面が苦手な人(私だ)は印刷してみるといいかも。

で、最初にマネジメント資質の有無が出てきて、10点中2点。マネジメント無理です。

うん、知ってた。

次にパーソナリティの特徴。

標準より高いのが
「創造的思考力」「問題解決力」「状況適応力」
低いのが「オーガナイズ能力」

このあたりをまとめて「仕事をしていく上でのあなたの特徴」と記述してくれています。

違った状況のもとでは、違った行動をとらねばならないことをよくわかっていると思われます。

自分がとった行動が客観的にみて適切かどうか、距離をおいて自分をながめることができるようです。

自己変容能力に恵まれているので、多様な仕事への適応力を持っているでしょう。

計画を立てたり、タイムテーブルを作ることが苦手なようです。細かい作業が好きではないので、計画を作っても抜けの出る場合があるかもしれません。

その反面、予定が変わっても、その場その場で対処できる柔軟さをもっている可能性があります。

…ふーん。

これ結局器用貧乏なふらふらした今の生き方が向いてるってことでないの。それだと金銭的にも貧乏なままなんだが。

 

さて「職務適正」。

高得点なのは

  • 「企画職」
  • 「金融専門職」
  • 「流通専門職」

低いのが

  • 「事務職(オフィスワーク)」
  • 「技術職(建築・土木・プラント)」
  • 「職人・工場スタッフ・倉庫作業スタッフ」
  • コンサルタント

でも、極端に適性が低い仕事は、なかったです。

向いている職業をもうちょっと具体的にすると、

  • 企画職の「リサーチ/商品・サービス企画」「経営企画/事業企画/営業企画」

うーん、これ、今から就ける仕事じゃないですよね。

  • 金融専門職の「支払審査(金融)」「開発(金融)」「リスク管理(金融)」

いやー、これも無理でしょ、資格要りそうだし。

  • 流通専門職の「店舗開発」「FC開発」「バイヤー」

バイヤー、たしかに面白そうではあるけどこれも今からできないね。

まあ要はその職に就けるかどうかはともかく、適性は専門的な、個人の創造性や発想を生かし、臨機応変に対応するこういう仕事だったというのに、そういうのやらないで来ちゃいましたね、はい、ということなんですかね。

 

気を取り直して。面白かったのが「ストレス要因」。私がなににストレスを感じるかということです。

1位(10点)「ルーチンワーク」。えー意外だなぁ。楽そうじゃん。毎日同じことしたって金さえ貰えればやるよ。…でも、そういうつもりでも、実は嫌だってことなんだろうな。

2位(9点)「チームワーク」。チームで仕事をさせられると私はストレスに感じるようです。あっはっは。まさに私。ぼっち大好き。

3位(8点)「評価されない」、「創造的機会の欠如」あはーん。評価されない、は当然だな。金くれないと嫌だ。創造的機会、うん、たしかに「あなたのセンスで好きに作って」って言われてやるの好きかもしれない。

4位(7点)「知的要素の不足」「自主的にできない」「上下関係の厳しさ」あーわかる。私インテリ好きだし。自分で勝手にやりたいし上下関係とか嫌いだ。

 

あと、「上下関係適性」というのもあって、私が上司として部下としてどういうタイプか、どういうタイプとならうまくいくのかという項目もあったが、興味がないのでとばず。

で、これがどう生かせるの

やっぱり私ってこういう人間なんだなぁと再認識する結果となりました。じゃ、これをどう生かせるか。チームワークが無理でマネジメントがダメで一人で好きにやって変化に強い私はとりあえずふつうに就職は無理だろうなと、それだけは言えるでしょうね。

 

ちなみに「ミイダス」は仕事を紹介してくれるサイトなので、さっそくおすすめの求人がずらずら出てきて「応募せい!」って言ってくるんですが、旅館の住み込みや、工場、土木工事などの仕事が出てきて、どれもこれも別に応募したくないです。

まあキャリアもスキルもない50代が登録してもそんなもんだろうなと思いました。

 

ストレングスファインダーというものがあった

そういえば大昔(12年前か!)ストレングスファインダーというものもやってみた。

 

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この時は私の強みが

  • 着想 Ideation
  • 内省 Interllection
  • 慎重さ Deliberative
  • 目標志向 Focus
  • 収集心 Input

だったんだけど細かい内容は忘れてしまった。ただ、当時は今よりもものごとをじっくり考えていたし、性格もこんなに投げやりじゃなかったように思う。ひとは変わるね。